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和柄とお香 朝の習慣 神さまも“失敗”して成長した ことの葉綴り。二一六

和柄の器「手毬」と「七宝つなぎ」

昨夜の中秋の名月、家の窓から見えなくて、お散歩にでかけちゃいました。美しかったですね。今夜の満月も楽しみです。

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そして朝から「ことの葉綴り。」に向かいます。
“サボり”屋が、日々、淡々と神さまの物語を綴れていることに、自分でも驚きながら、”地味“な、文字数も長い「神話の物語」を読んでくださっていることに、本当に毎日、ありがたさを感じています。
ありがとうございます。

そして、神さまの物語に向かう前に、必ずする習慣があります。
きょうは、ちょっとそちらもご紹介。
朝ここに、向かうときは、家の神棚で神さまにお参りをして、
白湯と漢方薬を、準備して。
ちなみに器は、湯呑は「手毬」柄で、マグカップは「七宝(しっぽう)つなぎ」という、この古典和柄のもの。
「七宝(しっぽう)つなぎ」は、四方に輪が、「和」が繋がる、という意味があるそう。
「手毬」は、子どもが丸まる育つように、すべて、丸くおさまるように、また昔、嫁いでいく娘さんに、手毬をもたせると、魔除けにもと、女性を守ってくれる柄なのです。

……と、これを書いていて、和柄ってすごく意味があるので、次回、和柄について書きたい!って思いました!! 忘れないようにしなきゃ、です。(笑)

白湯を、一度、鉄瓶にうつしてから、この和柄の器に白湯と漢方薬をいれる……毎朝の、習慣です。

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伽羅の香とともに

そして最近、始めた習慣が「お香」
先日、人から明治神宮のお土産売り場に「お香」があると教えてもらって。
早速、お参りをしてから探しにいってきました。
これが、こちら。
「白檀」(びゃくだん)サンダルウッドとも呼ばれますよね。
「沈香」(じんこう)推古天皇の御代に、淡路島に伝わったとされる香り。
「木珠」これは、もくじゅと呼ぶのでしょうか。マグノリアの香りだとか。

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朝、いちばんに窓を開けて、神さまへのお供えと、白湯と漢方を準備して、そしてお香を、その日の気分で一本選びます。

もう一つ、練香りの「伽羅」(きゃら)!
これは、「沈香」の種類の一つだとか。
こちらを、毎朝、少し手首と、耳たぶ、鎖骨のあたりにつけて。
京都の「香彩堂」さんとコラボで、こちらが製造されています。

さあ、これで、神さまの物語、「ことの葉綴り。」に向かう、朝の習慣、準備が“整いました”(^^)。

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美しい七人の媛女(をとめ)

……神話の物語の続きです。

大和を平定し、初代、神武天皇へと即位された、
神倭伊波禮毘古(かむやまといわれひこ)の
皇后の候補に推薦されたのは、
日本で最古の神社に祀られる、三輪山がご神体の、
大物主神(おおものぬしのかみ)さまの娘神でした。

その媛女(をとめ)の名は、
富登多々良伊須須岐比賣命(ほとたたらいすすきひめのみこと)
こと、比賣多々良伊須氣余理比賣(ひめたたらいすけよりひめ)。

神倭伊波禮毘古(かむやまといわれひこ)は、
家臣の大久米命(おおくめのみこと)から、
その美しい媛女(をとめ)誕生の話を聞いて、心動かされました。

大物主神の娘御とは……
どれほど見目麗しいのであろうか……。
会ってみたいものだ……。


出逢いは、すぐにやってきました。

ある日、神倭伊波禮毘古(かむやまといわれひこ)と、大久米命(おおくめのみこと)は、、
高佐士野(たかさじの)という、大物主神さまがお祀りされている、大神(おおみわ)神社の近くで、
艶やかで美しい七人の媛女(をとめ)たちが、楽しそうに野遊びをしているのに出くわしたのです。

離れたところから、眺めていても、華やかな媛女(をとめ)たちが、声を出して、笑いながらとても楽しそうにしています。
その中に、大久米命(おおくめのみこと)が、天皇の皇后にと推薦をした、伊須須岐比賣命(いすすきひめのみこと)の姿もありました。

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大久米命の媛あてクイズ?!

そこで、大久米命(おおくめのみこと)は、

「大君さま、みな、美しい媛女ですね」
と、隣にいる、神倭伊波禮毘古(かむやまといわれひこ)に、
歌でこう、問いかけたのです。


倭の 高佐士野を 七行く 媛女ども
誰りをし 枕かむ

倭の大物主神さまが祀られる大神神社の近くの
この高佐土野を、麗しい媛女(をとめ)が
七人が歩いていきます。
さあ、大君、あなたは、この中のどの媛女(をとめ)を
皇后として妻にお迎えするのに、選ばれますか?


ええっ、いきなり媛を当てるクイズ? なんか、ちょっと洒落ていますね。
大久米命(おおくめのみこと)は、もちろんこの七人の中の、誰が、大物主神の娘の伊須須岐比賣命(いすすきひめのみこと)は知っているのです。

さあ、神倭伊波禮毘古(かむやまといわれひこ)は、
七人の中から、神の御子の媛女(をとめ)がわかるでしょうか?

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―次回へ

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