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日本最古の堤「茨田堤」 仁徳天皇三 神話は今も生きている ことの葉綴り六七九

薬師如来さまのご縁日

おはようございます。松の内も終わり(関西では十五日まででしょうか)。今年初めての三連休ですね。
皆さん、いかがおすごしですか? 
毎月八日は、私たちの健康を守ってくださる「薬師如来」さまのご縁日一月八日は「初のご縁日」です。
奈良県の薬師寺さんの金堂では、「初薬師縁日大般若経転読法要がおこなわれます。
私たちも、この一年が健やかで過ごせるように手を合わせたいですね。
さて一月八日(土)の暦は、六曜は、万事によい「大安」の吉日。婚礼、新たなこと、引っ越し、旅行とすべてに吉。
十二直は、物事が成就する「」で、新たなことをスタートするのにいい。種まき、建築、引っ越し、旅行、婚礼に吉。
二十八宿は、「りゅう」で、物事を断るのにいい日。
そして、ご神事や、神社のお参り、お墓参り、ご先祖供養によい吉「神吉日」の吉日です。

<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。

宜しくお願い致します。
さて、神話の物語に入ります。

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朝廷に仕える名代なしろの制定

第十六代、仁徳にんとく天皇さまの御世の物語。
系譜を前回と前々回でご紹介しましたが、父である応神天皇と、「美人好き」なのはご一緒でしたね。

仁徳にんとく天皇さまの御世、皇后や皇子の名やその土地の名前をつけて「~」とよばれ、特定の役割を持ち王に直属で仕える民たち「御名代みなしろ」を決めていったとあります。
大后おほきさき(皇后)の石之日賣命いはのひめのみことの「御名代(みなしろ)」として、「葛城部かつらぎべ」定めました。
また太子ひつぎのみこ(皇位を受け継ぐ皇子)伊邪本和氣命いざほわけのみことの「御名代(みなしろ)」として、「壬生部みぶべ」を定めました。

また、水齒別命みづほわけのみことの「御名代(みなしろ)」として、「蝮部たぢひべ」を定めました。

また、波多毘能大郎子はたびのおほいらつここと、大日下王おほくさかのみこの「御名代(みなしろ)」として、「大日下部おほくさかべ」を定め、また、波多毘能若郎女はたびのわきいらつめ、こと若日下部命わかくさかべのみことの「御名代(みなしろ)」として、「若日下部わかくさかべ」を定めました。

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初の土木・治水一大事業で堤防を

また父の、応神おうじん天皇の御世に渡来し、「秦人はたびと」と呼ばれる、秦氏の祖、弓月君ゆづきのきみをはじめとする帰化した人たちに仕事を与えて、「茨田堤まんだのつつみ」「茨田三宅まむだのみやけ(屯倉)」をつくりました。

これは、大阪府を流れる淀川の水害を防ぐためにつくられた日本最古の築堤で、大規模な土木、治水工事が行われた、我が国初の一大事業だったといわれるそうです。
現在も、大阪府寝屋川市に「茨田堤まんだのつつみ」の碑があるのです。
この築堤ができあがり水害が減ったことから、「茨田三宅まむだのみやけ(屯倉)」もつくられて、朝廷が管理運営したそうです。

大阪府の「堤根神社」さんは、この「茨田堤まんだのつつみ」を築いた、茨田氏と呼ばれる一族の祖先、|彦八井耳命ひこやいみみのみことさんをお祀りする神社です。



この地域には「浮かびひょうたん」という、築堤をつくるときの伝承が残っています。
神話は今も生きている、ですね~!
次回は、それをご紹介したいと思います。
神話の物語、進みが遅くなりますが、ぜひぜひ、ご紹介させてくださいね。

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―次回へ
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