太陽に背を向けては…雄略天皇六 神話は今も生きている ことの葉綴り七七八
満月+一粒万倍日の願いを
おはようございます。今朝未明にお月さまがちょうど満月に。
皆さん、何を願いましょうか?(^^)
四月十七日(日)は、「一粒万倍日」でもあります。小さな願いも万倍の稲穂に実るように、願いも育っていくといいですね!
もお天気良さそうですね。
暦は、六曜は、「先勝」で、午前が吉。用事があるなら先んじるといいそうですよ。
十二直も、物事が成就する「成」。新しいことをスタートするのもいい日。種まき、旅行、引っ越し、婚礼に吉です。
二十八宿は「虚」で、衣類の新調、勉強のスタートに吉。
そして、ご神事によい「神吉日」と、一粒の稲穂が万倍に実る大吉日の「一粒万倍日」
新たなことを始めたり、自分の新たな願いに目を向ける休日になるといいですね。
さて、神話の物語の続きに入ります。
第二十一代、雄略天皇さまの御世の物語です。
<ご即位されるまでの波乱の物語はこちら>
謀反に策略、家臣の裏切り、深い忠誠心、復讐が復讐を生んだ悲劇の連鎖……そこで生き残り、大長谷谷王が、ご即位されるまでの物語はこちらです。
聖帝とよばれた仁徳天皇さまの物語はこちら
ご結婚前の若日下部王さま
雄略天皇さまは、ご結婚前に、皇后となられる若日下部王さまに、お会いになるために、河内の志幾まで行幸されました。
道すがら目にした豪族の屋敷の屋根が、宮中の堅魚木を勝手に真似をしていたことに、お怒りになりますが、その豪族が素直に非礼を謝罪したことでお許しになられました。
そして、この豪族から献上された真っ白な可愛い犬を、若日下部王さまに、「結納のしるしである」と、贈られたのです。
婚約者である若日下部王さまは、天皇自らが、会いにこられたこと、さらに結納の品の愛らしい犬を贈ってくださったことに、
「たいそう畏れ多いことです」と、感謝の気持ちをお伝えされました。その上で、こう続けられたのです。
「天皇が、太陽が昇る東の大和の国から、太陽の陽に背中を向けて、河内までおいでになられたことは、たいそう恐れ多く慎むべきことです。
それゆえ、いずれ私の方から直接、大和の宮中へと参上し、大君にお仕えいたしましょう」
太陽に背を向けては……。
皇祖神の天照大御神さまは、太陽の女神さまです。
それゆえ、太陽に背を向けるのは、不吉なことでもあったのですね。
また、ご結婚前で婚約者ではありながら、若日下部王さまは、天皇とこのとき結ばれることはなさらずに、冷静に、きちんと、一線を引かれたのでした。
覚えていらっしゃいますか?
皇后となられる若日下部王さまも、亡くなられた兄の大長谷王さまも、仁徳天皇の御子でした。この若日下部王さまの兄は、大長谷王で、雄略天皇の兄の安康天皇が、家臣の裏切りにより誤解をし殺してしまった相手です。
複雑な気持ちもおありだったでしょう。
雄略天皇さまは、愛らしい犬を贈り、そのまま大和の長谷の宮へと戻っていかれたのでした……。
私たちも、日頃から太陽に背を向けるのではなく、まっすぐに面をあげてすごしたいですね。
―次回へ
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