無題

存在の証明欲求 ~互いに理解され待ちの僕ら~

「世界の原理原則を知り、今から行動してみる」その②

僕らはなぜ存在しているのでしょうか。わからない。
だから僕らは生涯をかけて自分の存在を証明する欲求の元に生きています。

そしてこの欲求をどれだけ満たしているかが幸福感として反映されるのです。

逆に欲求が満たされないと
「不安」「心配」「孤独感」
を感じるように出来ています。

そして存在の証明欲求の中には、人が社会的動物である限り、他者に依存する欲求も含まれます。

理解して欲しい 褒めて欲しい 
認めて欲しい 話を聞いて欲しい

今回の記事では、人の存在証明欲求の1つである他者依存欲求のメカニズムに言及し、円滑なコミュニケーションや人間関係のための具体的アクションプランを考えます。

きっと異性とのお付き合い(モテ)にも、夫婦関係や子育てにも利用できるかと思います。少し長くなります。

自己依存欲求と他者依存欲求

自己依存欲求とは「成功したい」「お金が欲しい」「美人の彼女が欲しい」「イケメンと付き合いたい」などなど、自己の努力が不可欠な欲求です。

他者依存欲求とは「理解されたい」「褒めて欲しい」「認めて欲しい」「話を聞いて欲しい」といった100%他者に依存した欲求です。

お気づきの方もいると思いますが、自己依存欲求の割合が高い程、自分の存在の証明欲求を満たすことを他者ではなく自分に委ねることになります。
なので自分の幸福は自分次第になりやすいです。

対して他者依存欲求の割合が高い程、自分の存在証明欲求を満たすことを自分ではなく他者に委ねることになります。
なので自分の幸福は他者次第になりやすいです。メンヘラちゃんなんかは完全にこれです。

衝突はお互いに他者依存欲求を満たしてもらおうとすることで起こる

僕らは自然に任せていると、他者依存欲求を満たそうと、ひたすら相手に欲求をぶつけます。

「理解してくれ」「認めてくれ」
「褒めてくれ」「話を聞いてくれ」

悲しいことに相手も同じようにぶつけてくるんですよね。

そしてお互いが欲求不満になって衝突を起こします。
最終的には「不安」「心配」「孤独感」に襲われます。

人は常に他者依存欲求を満たしてくれる人を待っている

僕らは常に理解してくれる人、認めてくれる人、褒めてくれる人を待ち望んでいます。

だから先に相手を理解し、認めて、褒めることが重要になります。

人は自分の欲求を満たしてくれる存在を特別大事に感じます。
つまり自分から「不安」「心配」「孤独感」を取り除いてくれる存在。

その存在に貴方がなるのです。

前回記述した「人は自分の鏡である」の記事で言及している原理原則の通り、人はそれに応えようとします。
こうしてコミュニケーションや人間関係が円滑になるのです。

他者依存欲求を満たしてあげることは「投資」です

自分だけが先に理解を示すなんて悔しい!
必ずしも相手が応えてくれるとは限らないじゃないか!
なんか負けたようで嫌!

なんて思ってしまうかもしれません。
人間ですからそう思うのも仕方ありません。
ですが本来の目的を思い出して下さい。

円滑なコミュニケーションや人間関係を築いて自分が幸せになることが目標だったはずです。

円滑なコミュニケーションや人間関係がひとたび始まってしまえば、相手も応えてくれるので物事は楽に進みます。

衝突も少なくなり、長い目で見れば少ないエネルギーで効率良く物事が進むようになるのです。つまり自分の利益になります。

これはそのためのいわば「投資」なのです。投資した結果がダメなら、その人とは関わらなければ良いだけです。

理解を示すって何?褒めるって何?話を聞くって何?

イメージはインタビューです。
相手のこれまでの行動と感情をビジュアル化してお互いに共有共感し、その都度興味を持って質問をするのです。

ここからしばらく核心に入ります。

最も大切なことは、
相手がどう理解されたがっているのか?
相手が何を褒めて欲しがっているのか?
相手が望んでいる言葉は何か?
相手が何の話を聞いて欲しがっているのか?
それらを全力で探すことです。

とても冷たいような、冷酷なことを言います。

実際に相手を理解する必要はありません。

必要なことは相手が「理解してくれた」と思ってもらうことなのです。

同様に「褒めてくれた」と思ってもらうこと。「話を聞いてくれた」と思ってもらうことが全てです。

自分への利益を期待する成果物の評価をするのは自分ではないのです。

これはあらゆることに言えてしまいます。

例えば、身を粉にして一生懸命働いたとします。ですが残念ながら評価されないことも人生にはあります。そこでこう思うのです。
「自分は一生懸命にやったのに!」

とても冷たいような、冷酷なことを言います。
自分が一生懸命にやったかどうかを決めるのは評価する人です。

そしてズルイことを言います。
逆に言うと、評価する人に「一生懸命にやっている」と思ってもらえば良いのです。恐ろしいことに、実際に一生懸命にやる必要はないのです。

注意点

これまでさんざん、人の他者依存欲求を満たせと言ってきましたが、あまりやりすぎも良くありません。
あまりにやりすぎると依存されますので、適切に適度に満たすようにしましょう。

まとめ

・人は存在を証明するために他者に依存した欲求を持っている。

・誰もが欲求を満たしてくれる人を待っている。

・「自分が」先に相手の欲求を満たすことで、コミュニケーションが円滑になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?