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やっぱりオーストラリアは異国なのかもしれない。
広い空
聞き慣れた英語
路上で歌う人達
オーストラリアの生活も2年目になると、来た当初にワクワクしていたものに、感動しなくなる。ブリスベンの一つ一つが、少しずつ自分の日常に溶け込んでいくのだ。日本にいた時よりも快適に。ブリスベンでの生活が僕の中の自然と入ってくる。
外国に『住む』ことと、外国を『旅』することの違いは、ここにあるのかもしれない。住むと、特別が普通になり、そして日常になっていく。旅として、ひとつの国を『通過』していくと、特別が特別のままでいてくれる。日常にはならずに、非日常でいてくれる。
僕にとってのオーストラリアは『住』でもあり『旅』でもある。
僕がオーストラリアに『住』みながら、気持ちの上で『旅』をしていると、日常が突然に非日常に感じることがある。
ブリスベンの景色に馴染んでるようで、実は馴染んでいないような感覚。日本にはいない鳥の声を聴き、日本には無い建物のデザインの中に身を置く。
ふとした瞬間に、やっぱりオーストラリアは僕にとって異国なんだなと思う。この景色に馴染んだかな?と思う時に、いややっぱりここは僕の国じゃないと思う。そんな不思議な感覚の中に身を置いていると思うと背中がゾクゾクする。
街ゆく人から発せられる音は、英語があり、韓国語もあり、フランス後もスペイン語もある。日本で住んでいた時には経験できなかった全てが、僕に異国を感じさせる。
旅で感じる非日常ではなく、住んでいる日常の中での非日常が、僕を異国に連れて行ってくれる。
オーストラリアはやっぱり、僕にとっては異国なのかもしれない。
こーた
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