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詩、エッセイ

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心の変化、日常の変化
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#現代詩

「流れゆく季節」

「流れゆく季節」

濃くなった緑。

ウグイスのさえずりの声。

いつかの美しい夜桜。

季節は過ぎ行く時間の流れ。

ポツンと立ち尽くしても
時は止まらない。

愛おしい時間をまといながら、
季節を楽しむ。

「グラデーションの影」

「グラデーションの影」

影の濃淡。

モノクロームのグラデーション。

現実か、はたまた夢なのか。

そっと、この中に入ってみたい。

揺れて揺られて、

溶け込んで消えてしまいそう。

★きゃらをさんの企画
「写真で魅せる世界」に参加します。

https://note.com/kyarawo/n/nffa57ca18b41

「茜色」

「茜色」

ドラマチックな空模様

同じ日のわずかな時間差

刻々と変化する空

茜色がみるみる間に広がっていく

しばし佇んで

止まった時間を楽しむ

★夏至の前夜の空

★きゃらをさんの企画
「写真で魅せる世界」に参加します。

https://note.com/kyarawo/n/nffa57ca18b41

「過ぎし日よ、ありがとう」

「過ぎし日よ、ありがとう」

岐路に立たされた時に書いた詩。
自分に残ってるものは何かと考えた時に、
子どもの頃に感じた感性があると
気付いた。

「過ぎし日よ、ありがとう」

暖かな陽射しに包まれ

野原に横になる

日光を浴びた草の匂い

目を閉じるとよみがえる

湖面に映った青い空は

限りなく澄み渡っている

静かな風がさざ波を誘う

鳶が大きく何度も旋回する

時が止まり、あの日に帰る

道端の紫色のスミレはかすかに

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「変わろうとするもの」

「変わろうとするもの」

岐路に立たされた頃に書いた詩。
変化を待っている自分がいます。

「変わろうとするもの」

変わろうとするもの、それは何。

芽生え出づるもの、それは何。

過去を引きずり、未来を追いかける。

唐突に現れる心の揺らぎ。

ゆがむ足跡に、切なくも歩調を合わせる。

着々と進む、着々と。

ある日の突然の出来事のために。

崩れ去るものはもろく、

手の中からスルスルと抜けて行った。

わずかな時間

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