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koruri31
2021年9月26日 19:43
「次の方どうぞ。」カウンセリング室の引戸が、カラカラと音を立てて開いた。「先生、ご無沙汰しておりマス。」一人の青年型ロボットがにこやかに入室してきた。穏やかな動作で頭に乗せていた帽子を取り、軽く会釈する。帽子の下には、人間ではないことを示すように、通信状態良好を表す青いLEDランプの光がこめかみ辺りを走っていた。「やぁ、久々だね。さぁ座って」私は、いつものように、冷蔵庫からお