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夢にしがみついてるうちに、段々と重荷になっていくっていう話


好きなことで生きていく」という言葉が、YouTubeを通して浸透されつつある気がする。
動画内でハキハキ明るくしゃべりながら、面白い企画を楽しそうに行っているのを見ていると、羨ましいなと時々思う。




しかしその一方で、動画外では一体どんな心境なのかなって考えたりもする。




動画からみたYouTuberの落差



暇つぶしに検索をかけて、ある動画を視聴した。3人組の男女で、大学生ぐらいの年齢のYouTuber。恋愛トークというテーマで、各々体験談を交えてアドバイスをする動画。
その動画を見た時、動画は5カ月前に投稿されていて、その動画を最後に更新が止まっていた。古い順から動画を遡っていくと、最初の動画は「初投稿!頑張ります!」のような感じで、気合を入れてYouTubeという世界に踏み込んできたのが伺えた。




また初めにみた最近の動画を見返すと、明らかに無理して笑顔を作っていたり、なんとなく雰囲気がよどんでいる感じがする。彼らの心境は当事者ではないから分からないが、それをみて、おそらく夢に押しつぶされたのかな、と思った。




最初は夢を掲げて同じ方向を向いて切磋琢磨しながら頑張っていく。しかし再生数だったりコメント数が少ない、試行錯誤しても変わらない状況が続いて、思い描いていた理想が今ある現実からかけ離れていることに段々と気づいていく。




夢を掲げた、目標にした以上やるしかない、ので継続するという選択肢しかない。本人は夢を追いかけているはずなのに、いつの間にか夢が重荷になっている、夢に追われるようになる。





そんな背景を想像しながら動画をみて、少し悲しくなった。自分自身も夢を持って夢が重荷になっていた時期がことがあったから、勝手ながら心境を察してしまう。




夢を追ってたらいつの間にか夢に追われてた



夢に向かっていたはずなのに、夢に追われている感覚。いつもそれが隣り合わせで「〇〇になるんだ!」、「いつか報われる!」、「いったん決めたことだから引き下がれない…」、そんな甘い言葉が頭の中を巡って離れない。




そして夢は周りの声を遮断する。「現実的に無理なんじゃない?」、「できるわけない」、「違う道が絶対あると思う」。それらを全部否定して都合の良い言葉だけ自分の周りに置いていく。気が付ければ2年、3年と年を経て、後ろを振り返ると何もないことに気づく。





「好きなことで生きていく」ことは、本当に自分にとって大事なことなのか?夢を抱いている人は今一度考えた方が良いと思う。時間は有限、戻ってこないから。

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