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#相続問題 でお悩みの方向けの記事

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相続問題についてご質問をいただくことをまとめました!相続でお悩み方はご参照下さい!
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「トラブルも起きていないのに相続のことを弁護士に相談する理由はなに??」

「トラブルも起きていないのに相続のことを弁護士に相談する理由はなに??」


はじめに最近は相続に関する話題が多く、インターネットを通じて相続対策の情報をたくさん集めることができます。また相続対策や相続に関連する本も出版されています。

これらを活用することで、自分でも相続対策ができると考えられる方も多くいらっしゃいます。
またトラブルになっていないのに弁護士に相談する必要もないのではないか、と考える方も多いのではないでしょうか?

では相続のことを弁護士に相談する理由は

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「高齢の親から通帳を管理してほしい、と言われたけど・・・②」 

「高齢の親から通帳を管理してほしい、と言われたけど・・・②」 

はじめに高齢のお父さんお母さんの口座を管理していた場合に、相続開始後にトラブルに巻き込まれてしまったケースをご紹介しました。
今回、考えられる事前の対応方法についてお話します。

ご本人の状態を診断してもらうまず通帳を預かる時点で、ご両親自身が認知症をり患しているか、り患している場合にはどの程度の判断能力が残っているのかについて、かかりつけの医師に診断をしてもらうことをお勧めします。

認知症など

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「高齢の親から通帳を管理してほしい、と言われたけど・・・①」 

「高齢の親から通帳を管理してほしい、と言われたけど・・・①」 

はじめに高齢のお父さんお母さんから、口座を管理してほしいと言われる方も多くいらっしゃるかと思います。

銀行やATMまで行けないから通帳とカードを渡されて、これで下ろしてきてほしい、というように一時的に預かる場合や、長期間にわたって管理を任される場合など様々です。

ただ、このようなケースでは気をつけなければいけない点がいくつかあります。今回は、高齢の親から通帳などを管理してほしい、と言われた場合

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「相続トラブルを子ども世代に残したくない・・・②」

「相続トラブルを子ども世代に残したくない・・・②」


今回は相続トラブルを子どもの世代に残さないためにできることについて、お話をします。

自分が相続人となっている相続手続を終わらせるまずご自身が相続人となっている相続手続(遺産分割)を終わらせることが考えられます。

相続手続・遺産分割が終わってない、という事態があまり考えられないかもしれません。ただ、次のような事情から遺産分割協議を行っていないというケースもあります。

例えば父親が亡くなった際

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「相続トラブルを子ども世代に残したくない・・・①」

「相続トラブルを子ども世代に残したくない・・・①」


はじめにご自身が相続トラブルに巻き込まれるのは避けたい、と思うのはもちろん、それを「子どもの世代に残したくない」と考えられる方も多くいらっしゃいます。

今回は相続トラブルが子どもの世代に残ってしまう場合と、それへの対応についてお話します。

遺産分割が終わっていない場合まず問題となりやすいのが、自分の親の遺産分割が終わっていないというケースです。

例えば次のようなケースを見てみます

遺産分

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当事務所で新しく追加した相続手続サポートメニューを紹介します

当事務所で新しく追加した相続手続サポートメニューを紹介します


はじめに当事務所は相続案件について注力をしております。
その一環として、ご相談者のニーズに応えるべく弁護士によるサポートメニューを追加しました。

今回は、新しく追加したサポートについてご説明します。

遺言無効確認調査・請求サポート亡くなった方が遺言を残していた場合、それがご本人の意思の下に作成されたのか疑義が残る場合があります。
そのような場合に、ご本人の医療記録などを取り寄せ、遺言がご本人

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「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・③」

「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・③」


遺言者の能力の観点から遺言の有効性のお話をしてきました。
今回は、遺言の有効性を担保するためにできることについて、一例をお話をします。

遺言作成前後で診断書を取得するご高齢の方が遺言書を作成していた場合、遺言者本人の能力について争いになる場合があることはお話しました。

このようなトラブルを防ぐため、診断書を取っておくことが考えられます。具体的には認知症の有無、検査結果、認知症にり患している場

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「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・②」

「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・②」


前回に引き続き、遺言の「有効性」についてお話をします。
今回はよくご相談をいただくケースについて、いくつかお話します。

遺言者が作成当時「認知症」だった場合ご高齢になってから、相続のことを考えて遺言を作成される方が多いかと考えます。
この遺言作成時に、遺言者が「認知症」を患っていた場合でも遺言は有効なのでしょうか。

大事になってくるのは、その当時、遺言者の患っていた認知症の進行度合いがどの程

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「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・①」

「この遺言書を本人が作成できたとは思えない・・・①」


はじめに被相続人(亡くなった方)が遺言を作成していた場合、この遺言について、「亡くなった本人が作ったものではないのでは?」、「本人はこの当時認知症だったから、到底作ることができたとは思えない」というように疑いがもたれることがあります。

今回は遺言の「有効性」についてお話をします。
まず、遺言作成の必要な能力についてみていきます。

遺言の作成に必要な能力まず遺言は「15歳」に達したものは作成で

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「相続手続は何から始めればよいの?③」

「相続手続は何から始めればよいの?③」


今回も「遺産分割」の観点から相続のために必要な手続を見ていきます。
遺産分割協議の前に行うことについてお話します。

各相続人の意見を確認する法定相続人、相続財産が確定出来たら、最後は各相続人の意見や希望を確認する必要があります。

この点は具体的な遺産分割協議の前提ともなるのですが、各相続人がどのような意見を持っているのかを確認し、具体的な遺産分割協議に入ることになります。

感情的な対立が生

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「相続手続は何から始めればよいの?②」

「相続手続は何から始めればよいの?②」


前回に引き続き、「遺産分割」の観点から相続のために必要な手続を見ていきます。

今回は相続財産の調査についてです。

相続財産の調査相続人の調査と並行して行う必要があるのが、遺産の調査です。
亡くなった方名義の財産は、遺産分割の対象となりますのでその調査が必要になります。

例えば
・預貯金
・株式
・投資信託
・不動産
・貴金属・宝石類
などが挙げられます。

反対に、借金など亡くなった方が支

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「相続手続は何から始めればよいの?①」

「相続手続は何から始めればよいの?①」


はじめに相続手続は誰でも避けられない問題の一つです。
人が亡くなると相続が開始されますが、この場合にどのような手続きをしなければいけないのでしょうか。
相続に伴う手続きは多岐に渡りますが、今回は「遺産分割」の観点から必要な手続を見ていきます。

法定相続人の確定次のようなケースを見てみます。

まず、Aさんの法定相続人が誰であるかを確定させる必要があります。
この時、Aさんが生まれてから亡くなる

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「エンディングノートってなに??②」

「エンディングノートってなに??②」

前回に引き続き、エンディングノートについてのお話です。

エンディングノートの作成方法では、エンディングノートはどのように作ればよいのでしょうか。
形式などが決められているわけではありませんから、どのようなノートでも問題はありません。手書きでなくてもパソコンやスマホで入力するのもよいと思います。

ただ一から白紙の状態から書くのは難しいと思います。
手書きのエンディングノートは無料で配布している自

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「エンディングノートってなに??①」

「エンディングノートってなに??①」


エンディングノートのこと知っていますか?ここ数年で相続問題に関心があるという方が増えたのではないかと思います。
それに伴い「エンディングノート」という言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか?
このエンディングノートについては、「遺言と違うの?」、「いつから作っておくべき?」といったご質問をいただくことがあります。

そこで、今回はエンディングノートについてお話します。

エンディングノー

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