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林真理子著 小説「最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない」感想

「最高のオバハン」シリーズ第二弾です。

30代後半のフードライター菊池いづみは、50代の毒舌経営者中島ハルコに振り回されっぱなし。

一緒にいると傷つくこともあるが金持ちで豪快なハルコといると美味しいものを食べられたり、素敵な出会いが待っていたりするので付き合いをやめることができない。

今回も、高級店はもちろん結婚相手として申し分ない男性と引き合わせてもらえるが、優柔不断で不倫がやめられないいづみはついグダグダしてしまう…。

というのがあらすじなのですが、前作と比べて迫力やスピード感が失速した感じが否めませんねえ。

よくあることですが、人付き合いが長くなるとお互い似て来るところがあるじゃないですか。

今回のハルコといづみの関係がそれに当たるな~と感じました。

ハルコはいづみのグダグダした感じを帯び、いづみはハルコの残酷さに影響を受け…、みたいな。

2人とも不倫をしているのですが、その結果の出し方にそれが顕著に表れていました。

前より迫力が無くなったとはいえ、ハルコみたいな毒舌でケチな金持ちの友達は1人くらいほしいものです。

会う頻度は半年に1度くらいでいいのだけど。

(そもそも、私は友達とそれくらいの頻度でしか会わないのだけど)。

そういう人って大概底抜けに明るくて話が面白いから。

暗くて話の面白くない人といると、こちらも影響を受けてしまいますからね。

最近、つまらないなーっと思うことが多かったのですが、そうしたら会話のキレが悪くなってですね…。

負のオーラははらいのけて、自分を取り戻すぞ!

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