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忘れるという事が価値になる

最近は、AIの技術向上により、
様々なことが出来るようになりました。

何か知りたいことがあったら、
インターネットで調べればわかるし、解決策だって見つけてくれる。

今後も、この速度はどんどん加速していくのでしょう。

だから、それに乗り遅れないように、
最先端の技術を駆使して、誰かの問題を解決していくこと。

それが正解のように思えてくる。

技術を駆使して、沢山の物を生み出す事。それが勝ち組。
出来ない人、乗り遅れた人は、負け組。

勝ち組と負け組の様な、そんな差があるように感じてしまう。

そんな時代だからこそ、ふと思う、大事なこと。
「忘れる」という事の重要性です。

AIに出来て、人に出来ない事はたくさんある。

ただ、人に出来てAIに出来ない事。
それは、忘れることかなって思う訳です。


AIは、知識の集積です。そこに体験はない。

どう感じたとか、どんな感覚とか。それは集められない。
あくまでも、誰かという人が感じた記録でしかありません。

そういう世界において、
人が忘れてしまうもの、どう感じたとか、どんな感覚とか。

その忘れてしまうものが、
これからはとても貴重なものになるような気がします。

人が、喜んだり、悲しんだり、驚いたり、感動したり、退屈だったり、様々な感情があるのは、

「忘れるという事」がとても大事な要素なのかなって思うのです。

人は、忘れてしまうからこそ、
そこに様々な感情が沸き起こるのであって、
全てを記憶しておけるAIは、忘れることがない。

それは、合理性や、理論、不変となるもので成り立つ世界。
今後の進化で、それはもっと進んでいくのでしょう。

そんな時代の中で価値を持つもの。
人の記憶は忘れるものである。ということ。

忘れるから、覚えていることが貴重に感じられる。
覚えていてくれることが嬉しいになる。

AIは確実に覚えていますから。
たとえ覚えていても嬉しいにはならない。

対面で人と接すること。
対面でなかったとしても、人と関係を持つこと。

これからの時代、その重要性が際立つことになるのかなって。


僕たちは、毎日たくさんの情報に触れて、
たくさんの情報を吸収して、

そして、そのうちのいくつかを覚えていて、
そのうちのいくつかを忘れていきます。

僕たちの心は、そういった情報をどれだけ覚えているか?
という事で成り立っている。

深層心理で覚えているでも良くて、
これまでの様々な体験が心を作っている。


以前に書いた、
心について、書いた記事です。心はどこにあるのか?


自分の心は、誰かの心によって成り立っていて。
反対に、誰かの心は、自分の心によって成り立っている。

自分と、誰か、
どちらかがいなくなってしまったら、心は成り立たない。


例えば、完全密閉した個室の中で、
インターネットの情報を得ている状態だとする。

まあ、引きこもりのような状態です。
そうすると、誰かの情報(心)は、自分の心で表現される形になります。

誰かという心は、自分という媒体を通してこの世界に表現される。

逆に、自分がその箱の中にいる限り、
自分の心は表現されることがない。
何らかの方法で、誰かと接触する必要がある。

それは、インターネットを経由しても良いし、
部屋から出て、誰かと話をするでもいい。

自分の心を表現するためには、
誰かという存在を利用する必要があるという事。

その誰かの定義には、「忘れる」という事、
「いつか死ぬ」ということが必要になります。

忘れられることがある、いつかいなくなる。
という定義があるから、そこに価値があって。

そこに自分の心が表現されるのかなと思います。

これは、AIには出来ない事。


忘れることのないAIには、
覚えていることに価値が生み出されません。

僕たちは、いつか死ぬし、忘れるからこそ、
そこに残った記憶に価値がある。

今、自分が生きていて、忘れることが出来て、いつか死ぬ。
ただそれだけの事。それが価値になる。


自分に価値を生み出すためには、
忘れてしまう誰かが必要で。

誰かに価値が生まれるためには、
忘れてしまう自分が必要になる。


先程の例で言えば、密閉された個室にいる限り、
自分の心は表現されないし、価値は生まれない。

誰かと接触するから、自分の心が表現される。

自分の心が表現されるためには、
忘れる誰かと接触する必要があるという事。


朝、起きて、おはようとあいさつする。
そんな些細な、誰かとの接触。
忘れてしまう自分。いつか死ぬ自分。

そんな自分が、今覚えていること。それが価値です。


とするとですよ、
忘れるって、とても大事なことじゃないですか?

人は、死ぬからこそ、生きることが貴重に感じられる。
忘れるから、覚えていることが貴重に感じられる。

誰かが、忘れていました。なんて言ったら、
普通、悲しく感じたり、怒ったり、なんでだよ~とか、
いろいろと、感情が沸き起こるけれど、

その、「忘れる」はとても大事なこと。

「おお~。忘れてたのか~。大事だよね~」
と感激してもいいかもしれない。


今、世界は、AIという忘れられないものに占拠されて、
忘れることの価値を感じにくくなっています。

今こそ、「忘れる」という「人の存在」を、
改めて、感じてみてもいいのかなって思います。

まあ、結局はプラスマイナスゼロ、光と影ですからね。

この時代に、何に重きを置くか。
自分の心と向き合って、何に焦点を当てるのか。

ピントを合わせて見ているもの。
それが、自分の人生を作るのかなって思います。


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