主観的なコミュニケーションその③
みなさんこんにちは。
主観的なコミュニケーションシリーズ最終回です。
介護の世界はコミュニケーションに尽きるくらい重要だと思っています。
話し始めたらキリがないくらいの内容と、答えのない世界だから難しいですし面白いです。
そして歩むことをやめてしまったら、そこまでの世界です。
さて、主観的なコミュニケーション最後のテーマは
目線の高さです。
目線の高さ
研修や認知症の本の中でも、この目線の高さについては触れられています。
みなさんは会話をするとき、目線の高さをあわせていますか?
逆の立場で考えてみましょう
繰り返し使っている、この逆の立場になって考える。重要です。
想像してみてください。
身長が170㎝しかないのに、周りの人間は250㎝以上の人間しかいないため、すべての作りが250㎝以上の人対象で作られていたらどうでしょうか?
その250㎝以上の人と会話をするとき、普通に会話をしていても目線はかなり上。見下ろされます。
みなさんはどんな風に感じますか?
私だったら、対象とされていないことへの疎外感、もしくはしょうがないことなのだけれど、どこかでストレスを感じると思います。
会話するときは、見上げなければならないので疲れますし、威圧的に感じるかもしれません。
車椅子で生活している方や椅子に座っている方と会話をした時、ふつうに立って会話をすると結構な目線の差が生まれます。
少し引いた距離から立って話をするのと、隣の近い距離で立って話をするのでも話は変わってきます。
病院に受診をした時、看護師さんから問診をされる時って目線を合わせるように、かがんだり、膝をついたりしていますよね。
この時、嫌な思いをする人はいないと思います。
これが、こっちは座っているのに向こうは立った状態で色々聞いてきたらどうでしょうか。
嫌な思いはしないかもしれませんが、どちらかと言うと、目線を合わせて会話してくれた方がよくありませんか?
これは接遇の問題も関わってきます。
もてなす側ですから、そのように考えると目線を合わせることが自然だと思います。
少し話が膨らみましたが、もてなす側の介護職は利用者に対して目線を合わせた会話をすることが1つ大事なポイントになるのです。
最近は対象者に合わせた建物の作りになっていることが多いですが、もともと出来上がっている建物に対しては変えようがありません。
目線の高さに合わせた設え
変えようがない部分はたくさんありますが、その中でも工夫できることはたくさんあります。
・掲示物を目線の高さの範囲で設置する
・トイレの札(入室中か空きか)を目線の高さに設置する
など、ほかにもたくさんできることはあると思います。
そのようにすることによって、疎外感やストレスを減らすことは可能なのかもしれません。
パーソナルスペース
さいごにもう一つ大事なポイントがあります。
距離です。
人間には誰にもパーソナルスペースがあります。
それは、関係性でも左右されますが、基本家族以外は他人ですから他人と会話をするときに顔の距離が近かったらどうですか?
嫌ですよね。
このスペースの取り方も人それぞれです。
時々、会話をするときに距離が近い人がいます。
その人は要注意です。
まして、はじめましての段階から、距離が近かったら相手は嫌がります。
そういったスタッフも何度も見てきました。
ほぼ100%嫌がっていますね(笑)
会話をするときに目線の高さと距離についてお話させていただきました。
以外に、あたりまえの内容じゃんって思う方がほとんどだと思いますが、この当たり前ができていないことが多いのが現実です。
少しでもこの内容が、みなさんの介護現場で役立てば良いなと思っております。
以上が主観的なコミュニケーション最終話でした。
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ありがとうございました。
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