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【介護施設の選び方】親の老人ホーム探しから入居までの流れを完全網羅

『家での介護はできない・・・』
『仕事と介護の両立が不安・・・』
『親と仲が悪いからできない・・・』

と悩んでいる人は居ますか?

そのような悩みを抱えている人に、介護施設に預けるという選択肢
をお伝えしていきます。

といっても、どうやって親に合った施設を探せばいいか
わからない方もいらっしゃると思います。

そこで、

普段は、施設に訪問しリハビリをしている筆者が
介護施設の探し方から入居までの流れ【5ステップ】
を誰にでもわかるように解説していきます。

この記事を読んで頂くと、

介護施設ってどんなところ?
費用はどのぐらいかかるの?
探し方がわからない
入居までの流れがわからない
体の状態に合った施設はどこ?

これらの悩みが一気に解決できます。

在宅介護ができないと考えている人以外に

介護施設選びに失敗したくない
充実した介護生活を送ってほしい
介護と仕事を両立させたい
親の年金だけでまかなえるか心配

という人も是非読んでみて下さい。

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【ステップ0】なぜ介護施設選びが重要か?

まず、介護施設を選ぶのが重要なことについてお伝えしていきますね。

介護施設は、入居者にとって生涯の住まいとして考えるところになります。

その住まいを決めるのに、

子の都合
ケアマネの提案
退院が迫っている

・・・との理由で

生涯の住まいが決定されていることがあります。

さらに、退所しようとしても

『スタッフに言いにくい』『今更、動けない』

など

『施設選びに失敗した』
『家に帰りたい』
『もっと自分で調べればよかった』

と後悔している利用者さんの意見も聞きます。

だからといって、良い介護施設は人によって様々です。

必ずしも、良い介護施設だから良いということではありません。

親に合った施設を選んであげることが

充実した介護ライフを送ることに繋がると思います。

介護施設ってどんなところなの?

次に介護施設といってもどんな種類があるのか紹介していきますね。

介護施設は『介護が必要な人が安全、安心した生活を送って頂ける住まい』です

介護保険証を持っている65歳以上が対象。

介護施設といっても多くの種類があります。

有料老人ホーム
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
サービス付き高齢者向け住宅
グループホーム
ケアハウス
など

目的や介護度によって利用する施設が変わります。

介護施設の費用

ここでは代表的な施設の費用を表にまとめてみました。
かなり差があるのがわかります。

地方や立地、介護の依存度によって料金に変動があります。

介護施設の費用はかなり差があります。
どのぐらいが相場になっているかと言うと

【有料老人ホームの場合】
入居一時金が594万円、月額賃料23.7万円

【サービス付き高齢者向け住宅の場合】
入居一時金が19.8万円、月額賃料16.8万円

が平均値をなっています。


現在では施設の数も増えていますので、低料金で入居できる介護施設もあります。


初期費用にかかるコストも下がっていますので、経済的に苦しい方でも入居可能なところもあります。月額10万以下で入ることもできます。


しかしながら、低料金の施設ではコスト削減している部分もありますので注意が必要です。


▼低料金の介護施設を探すには、こちらの記事を参照ください▼

入居する上で大事なこと

施設介護を希望することで重要なのが、

『なぜ介護施設に入居したいのか』ということです。
自宅ではなく施設にする理由を明確にしておきましょう。

介護施設に入居する動機をして

・自宅での生活に不安を感じる
・独居になった
・老々介護に限界がきた
・遠距離介護
・退院するけど、自信がない
・仕事と介護の両立ができない
・特別養護老人ホームの空きを待っている
・親が認知症で心配

このような明確な理由を持っていることが、介護施設に入る第一歩となります。

▼介護施設を探すタイミングが知りたい人は、こちらも参照ください▼


【ステップ①】親の現状を把握

入居の動機が分かれば、親の現状を把握しましょう。

チェック項目は、

・健康面
・経済面

健康面のチェック

入居する人の現在の健康面や状態を聞いてみましょう。

理由)
現在の状態を把握することで、入居できる介護施設を絞ることができるからです。

《チェックポイント》
・年齢
・要介護度
・認知症の有無
・病歴、既往歴の有無
・お薬手帳
・かかりつけ医
・移動手段(歩行可能、車いすなど)

このあたりが把握できていれば、ある程度絞ることが可能となります。

経済面のチェック

次に重要なのが、経済面のチェックとなります。

理由)
経済状況に応じて、入居できる介護施設が異なるからです。

一般的に有料老人ホームの場合、頭金を用意する必要があります。
一度に大きなお金が必要なところなのか、頭金無しのところなのか
というところも考えておく必要があります。

《チェックポイント》
・年金、収入
・預貯金
・投資資産(株、為替、不動産)
・持ち家
・保険
・借金(ローン)

など、聞いておきましょう。

施設生活において、お金のことは無視できません。
しかしながら、親の資産状況を聞くのは難しい問題です。

改まって聞くと、言いにくい場合もありますので、食事している時や老後の話になった時に、おおよその額を聞いてみるといいでしょう。
(筆者の場合、その時に教えてくれました。)

また親の資産を把握する方法として、エンディングノートを事前に書いてもらうことをおすすめしています。

エンディングノートとは、終活の一環として自分のことを後世に伝えるものです。これを書いておくだけで、スムーズに親のことを知る手がかりになります。

エンディングノートを書いてもらうポイントとして、一緒に書くことです。自分で書いてと言っても、親自身に目的が無いため書き進めてくれません。実際に必要になるのは、介護する人なのです。

介護する人と一緒に書いてもらいましょう。

経済面が把握できると、入居者に合った介護施設を見つけやすくなります。

【ステップ②】費用を決めましょう

ある程度経済面を把握できれば、次に費用を決めましょう。

どのランクの介護施設を選ぶのか?

費用面の決め方は

・介護度
・自立or介助が必要
・認知症の有無

自立度が高ければ費用は安くなります。
介護度が重ければ費用は高くなります。

費用は誰が負担するの?

介護にかかる費用は、原則本人負担にしましょう。
介護される方(ご家族)が費用を負担することがおすすめしません。

なぜなら、介護される方にも生活があるからです。
そして、親が100歳になると多くの子は70代になります。

自身の介護費用も必要になるかもしれません。

家計と介護費用の負担はかなりしんどくなっていきます。

できるだけ本人負担でまかなえる施設選びをおすすめします。

【ステップ③】介護施設を探す

介護予算の目安がたったところで介護施設を探します。

探す方法は以下の5つになります。

①:ケアマネージャーに相談
②:役所の介護課に相談
③:老人ホーム検索サイトで探す
④:雑誌や新聞で調べる
⑤:知り合いから紹介してもらう

などの探す方法があります。

どうやって探すかわからない人や希望に合った施設を探したい人は
自分がやりやすい方法で試してみて下さい。

それでも自分で探したい人やじっくり探したい人は
介護施設検索サイトを利用するといいでしょう。

介護施設検索サイトを利用する場合

全国にある介護施設を網羅しているサイトがあります。

その中から希望条件で絞り込んでいくことができます。

スマホ・パソコンで誰でも検索可能
完全無料
情報量が圧倒的
希望条件も細かく設定可能
検索以外にも介護の情報が得られる

といった特徴があります。

優良なサイトがありますが、中には営業中心なサイトも存在します。

・営業の電話がしつこい
・連絡がつかない
・電話対応が悪い

といったこともありますので、注意が必要です。

しかしながら、介護施設を探すのに便利であることは間違いありません。
実際に私も利用しているサイトでは、資料請求後に1度連絡がある程度で電話対応は丁寧でした。

▼おすすめの介護施設検索サイトはこちらで紹介しています▼

【ステップ④】介護施設を選ぶ
探し方が分かったら、次に介護施設を選んで行きましょう。

選び方の流れは

①:情報収集
②:資料請求
③:見学する
④:体験入居する

になります。

この流れに沿って行うと、スムーズです。

情報収集⇒5~30施設
資料請求⇒3~10施設
見学する⇒3~5施設
体験入居する⇒1施設

という感じで絞っていくことができますね。

①:情報収集

まずは情報収集から始めます。

考えていた希望条件で絞り込んでいく作業になります。

絞り込みの施設数が30ぐらいになるように絞り込んでいきましょう。

それ以上になる場合は、より細かい条件設定や具体的な介護サービスを入れて検索をかけてみて下さい。

②:資料請求

気になった施設が見つかれば、資料請求をしてみましょう。

資料請求は、サイトに書いてあること以外に

・居室のレイアウト
・食事例
・1日のスケジュール
・スタッフの数
・施設の方針

など、資料請求してわかることがあります。

複数の資料を一括請求することも可能です。
しかしながら、無料で請求できるからといって沢山の資料請求するのは止めましょう。
資料を確認するだけでも、時間がかかります。

5施設までが限界だと思います。

▼資料請求方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください▼

③:見学する

実際に資料請求して確認したあとは、見学の申し込みをします。

見学する理由は

・居室の動線確認、室内の匂い
・スタッフの愛想、言葉使い
・施設周辺の環境
・施設長との相性
・食事の味付け

資料だけでは確認できない、実際の目でみることで分かることが沢山あるからです。

また、持ち物として

・メモ帳(質問すること、説明を受けたこと)
・メジャー(家具・家電の配置や居室の広さ)

は持っていると便利です。

また直接質問することで、より具体的な内容を伺うことができます。

▼見学でチェックするポイントはこちらで解説しています▼


④:体験入居

見学をして気に入った施設が決まれば、体験入居しておきましょう。

体験入居では、見学では分からないかったところが分かります。

・夜間時の騒音、日当たり
・入居者の雰囲気
・実際の介護
・1日の過ごし方
・コール対応

など、生活してみないと分かりません。

体験入居後の本人の感想を聞いて初めて申込みに至ると考えましょう。

【ステップ⑤】介護施設に入居するまでの流れを理解する

入居したい介護施設が見つかれば、申し込み手続きに入ります。

入居完了までの流れは

①:入居申し込み
②:入居審査
③:契約
④:利用開始

入居開始までの時間は、入居申し込みからだいたい1ヶ月程度になります。
空室待ちやキャンセル待ちの場合は、さらに待たなければなりません。

①:入居申し込み

入居申し込みをするには入居申込書を書きます。入居申込書は各施設で規定のものを貰います。

これを書いた時点で、部屋の仮押さえができます。

入居を申し込む際に『診療情報提供書』『健康診断書』の提出を求められる場合があります。

ケアマネージャーや相談員が事前に手配してくれている場合もあります。
もし無い場合は、自分もしくはご家族の方で主治医に申し出る必要があります。

次に、必要書類の確認や面談を行います。

《必要書類など》

・診療情報提供証
・健康診断書
・介護保険証
・住民票
・戸籍謄本
・入居契約書
・印鑑(身元引受人or保証人)

実際に入居する介護施設によって必要なものが異なる場合もあります。
実際に入居する施設に確認しましょう。

②:入居審査

申込み手続きが完了すると、入居審査になります。

入居審査では

健康状態
介護状態
認知症の有無
経済状況
対応可能レベルの治療
性格面

などを審査されます。

施設長やケアマネージャー、相談員により判断されることが多いです。

介護保険のケアプランは施設のケアマネージャーが担当になりますので、
面談することになります。

審査が通れば、契約することになります。

③:契約

入居の説明も終了し、納得できれば契約することになります。

重要事項説明書
管理規定
契約内容

について説明されます。

この時の持ち物は『①:入居申込み』で記載していますが、
契約する施設に従って用意しておきましょう。

契約に掛かる時間は、質問状況にもよりますが
1~2時間ほどかかります。

署名・捺印にて契約完了となります。

〇契約をスムーズに進める方法として

事前に資料請求した書類の中に重要事項説明書がありますので
一読しておくことをおすすめします。

かなり細かく記載されています。その時に説明を受けても、理解することは難しいと思います。

また、余裕があれば申込書の記入できる部分を埋めておくと時間短縮できます。

④:利用開始

申込みするときに、入居スタートの日時がわかります。

それまでにする事は

住民票の移動
郵便転送
公共料金の停止
インターネット通信サービスの停止
NHK解約

といった、一般的な転居と同じステップを踏んでいきます。

また大きな準備物として

・家電(冷蔵庫、テレビ、ラジオ、空気清浄器など)
※エアコンは備え付けられています

・家具(タンス、テーブルなど)
※ベッドは介護サービスでレンタル可能

小さな準備物として

・衣類(室内着、下着、パジャマ)
・日用品(ティッシュ、トイレットペーパー、オムツ類)
・室内用シューズ、外用シューズ
・布団(基本ベッドになります。畳対応可能なところもあります。)
・タオル類
・洗顔、歯ブラシセット
・趣味
・携帯電話
など

その他の準備物は

・保険証(介護保険証、負担割合証、健康保険証)
・持参薬
・お薬手帳
・かかりつけの診察券
など

を用意しておきましょう。

また介護施設によっては、持ち込みを禁止している物があるので、
質問して聞いておきましょう。

転居手続きや準備物がまとまれば、入居日まで待つことになります。

入居当日の移動方法は、

・自分で施設まで行く
・送迎車で迎えに来る

どちらかになると思います。
笑顔で見送ってあげて下さい。

まとめ:本人の希望に合った介護施設を選んでくださいね!

今回の記事を読んで頂くと、介護施設の選び方~探し方の手順がわかると思います。

昔は、在宅での介護は当たり前になっていました。
核家族化が進み、地方に高齢者が残り、老々介護や独居老人といった問題を抱えています。

それに伴い、介護施設は右肩上がりに増えています。

介護施設を検討している親と子は、

・自宅での生活に不安を感じる
・独居になった
・老々介護に限界がきた
・遠距離介護
・退院するけど、自信がない
・仕事と介護の両立ができない
・特別養護老人ホームの空きを待っている
・親が認知症で心配

とさまざまな理由があります。

なので、介護施設選びは親の『終の住処』として大切な場所となっています。完ぺきを追求するのは難しいです。しかし適当に探すのではなく、納得できる住まい探しが必要だと考えます。


介護施設探しは無料でできます。親だけで探すのは大変なので検索サイトを使って情報収集を手伝ってあげるだけでもいいと思います。


ネット社会になり、どこにも行かずに探すことができるようになりました。スマホでサクッと検索するだけで、親の安心・安全な暮らしが実現でき、素敵な介護施設を探すことができるでしょう。


ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事を読んだ皆さんが、希望に合った介護施設を
選んで頂けると幸いです。

この記事を読んで、役に立ったなと少しでも思ってもらえましたらスキ頂けると嬉しいです。
今後も、理学療法士目線で介護の悩み専門的にを解決できるような記事を書いていきますので、フォロー宜しくお願いします。

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皆さんの悩みを解決できるような記事作成に役立ちます。

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