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春期の復習② サプライチェーン編 アジア全域を見回すと、中道路線が強まっている感も

本稿執筆開始以降、最も、回数が多かったのは、サプライチェーンに関するものでした。

米中対峙に、ウクライナ侵攻が重なり、世界は分断・・・1989年のベルリンの壁崩壊以降、東西の壁がなくなり、自由貿易を謳歌した時代は終わりか・・・そんな風潮も出てきました。

経済と安保が複雑に絡み合い、インド太平洋経済枠組み「IPEF」、フレンドショアリングという言葉が飛び交い、そこに人権問題も重なり、さらに、日本でも経済安保促進法が施行間近とあって、企業としては、どのような対応が望ましいのか、五里霧中といえます。

米中においては、摩擦の中核となる機微分野の範囲がじわりと広がり、自動車も電動化してつながる車になると、範疇に入ってきそうです。

ただし、アジア諸国・地域を見渡すと、かならずしろ白黒つける対応は必ずしも採っていません。諸圧力の中で、様々な会合には顔をだしながら、米中双方、さらには一定の条件付きながらロシアとも付き合うという、中道姿勢がより強まっているようにも思えます。

他方で、日本の場合は、どうしても国家としては米国寄りにならざるを得ず、大手企業、グローバル企業であればあるほど、焦燥感が出てきるいるのは確かです。

白黒か、灰色か、どちらも、望ましくなく、私は、白黒の縁取りをはっきりさせるのが解になるとみています。

シロクマも、クロクマも、灰色クマも怖いのですが、パンダは可愛い・・・そういう落ちにすべく、白黒の縁取りに引き続き注力していく所存です。


アジアのサプライチェーンはどうなる(8)米主導の囲い込みは続く

ビジネスと人権がもたらすサプライチェーンへの圧力(2)

通商白書の裏を読む サプライチェーン強靭化と産業政策復活は叶うのか

米中首脳会談の開催は間近の目算 対面対談を行う事自体に大いに意味がある

アジアのサプライチェーンはどうなる(7) フレンド・ショアリングへの対応

アジアのサプライチェーンはどうなる(6) 共通の価値観とは何か?

アジアのサプライチェーンはどうなる(5) インドネシアへの生産移管の考察

アジアのサプライチェーンはどうなる(4) インドへの生産移管の考察

一挙に重みを増したアジア安全保障会議

米国の次の一手で、米中摩擦の安全地帯は明白になるのか?

インド太平洋経済枠組み(IPEF)への熱い眼差しの麗しの島とどう付き合うか

「経済安保」に自動車は深く入って来るのか、来ないのか?

春恒例のビッグイベント「アジアの未来」を考える 分断は望まないという声を傾聴する

インド太平洋経済枠組み(IPEF)になぜ13カ国集まったのか? 「経済安保」の「経営安保」への示唆とは

米主導の「インド太平洋経済枠組み」とは?どこに注目しておくべきか?

経済>安保か 経済<安保か サプライチェーンへの影響は?

ビジネスと人権がもたらすサプライチェーンへの圧力

アジアのサプライチェーンはどうなる(3)? パンデミックからの回復

アジアのサプライチェーンはどうなる(2)?米FOMCはもうすぐ

アジアのサプライチェーンはどうなる(1)?


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