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不易流行の経営学:ビジネスの今を知る

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#イノベーション

海外トップジャーナル掲載!中川先生の新発見「乳母企業家」

海外トップジャーナル掲載!中川先生の新発見「乳母企業家」

自分すっかり忘れていたのですが、イノベーション分野の海外トップジャーナルのひとつ、Technovation(テクノベーション)に掲載された論文がオンラインで掲載となっていました。九州大学の高田仁先生たちと書いた論文です。大学発技術が商業化されるにあたって、研究者と企業家とをつなぐ、また別のタイプの企業家的存在Nurturing Entrepreneur(乳母企業家)があることを、事例から発見した研

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組み合わせで発想する。

組み合わせで発想する。

先日、海外産業人材育成協会(AOTS)で、海外の方々に日本発のイノベーションの方法論を解説させていただきました。

AOTSさん

実は、日本型イノベーションには時代を問わずひとつの特徴があります。

一例を挙げてみましょう。

ウォークマン
プリウス
任天堂Wii
漫画
AKB48
vtuber

大小さまざま、採り上げさせてもらいましたが(ちょっと恣意的笑?)、共通項は、「既存のものに、何かを

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5年後の「食」ビジネスを考える。

5年後の「食」ビジネスを考える。

エクササイズとして、考えてみてほしい。

今後5年で「食」について、どんな新しい事業が発展していくだろうか?あなたは、どんなアイデアが出せるだろうか?

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こんな料理/食材が伸びる、という回答がまず思い浮かぶだろう。●●国の××という料理がスゴイ、みたいな話。でも、食のヒットは、たいていのものは一瞬のブームで終わる。

白いたい焼きも、タジン鍋も、食べるラー油も、タピオカミルクティも、マ

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スケールするものを、スモールスタートで始める。

スケールするものを、スモールスタートで始める。

日本では、実感値、半数以上のものごとが4月から始まります。
で、その仕事が1年プロジェクトである場合、1月頃からはクロージングに進んでいきます。ですので、実質的な取り組みのハイライトはもっぱら12月になる。というわけで現状、毎週のようにビジネスコンテストの発表会に参加しています。

ビジコンそんだけやってて、ベンチャー育たないなんて、ビジコンは意識高い系の奴らのポーズじゃんm9(^Д^)、というシ

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「時の運」(セレンディピティ)を掴めるかどうか。

「時の運」(セレンディピティ)を掴めるかどうか。

先日、某所でビジネスコンテストの最終審査を行いました。その具体的な結果は、さておき。毎度ビジコンをやるたびに頂戴する「審査結果が腹落ちできない、納得がいかない」に、私なり―経営学者なりの考え方をお伝えします。

ちなみに、上記のご質問を頂戴するのは、その人が本気だったからこそですから、誠実な声として私は肯定的に捉えております。

だからこそ私も、私なりの考え方をきちんと返す必要があると考え、ビジコ

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