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   物語をまとめてみたよ!

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日記が増えてわかりづらくなってしまったので分けてみました!
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記事一覧

連鎖

先日、実家に行ったとき、何気なく母が言った。『おばあさんの夢を見たのよ。なんかすごく怒っててね。すごい剣幕で怒鳴ってるのよ。私の病気は、うつ病で苦しんだのはおばあさんのせいなのに、なのにすごい顔してなんだか怒鳴り散らしててね。私の人生台無しにしたくせにって叫んで目が覚めたのよ。だから今年の正月は、おばあさんの好きだった物買って仏壇にお供えするの辞めようかと思ったよ。それに、おばあさんに言われてどう

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誰とでも仲良く出来ない

残念ながら私は誰とでも仲良く出来ません。広く付き合う事が出来ないのです。
子供の頃に憧れたのは、みんなに優しくて、いつも周りに人が集まってくるような、太陽みたいな女の子でした。

おしゃべりが出来なかった私も小学校3年生になり、人と接する事の大切さに気づいてからは、クラスの全員に話しかけ、会った人みんなにおはようって言っていました。先生には偉いねって褒められたし、騒がしくて面白い子として認識はされ

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後悔の記憶

幼稚園の年長の時、自分の靴ををゴミ箱に捨てた。私は心配されたかった。大丈夫?って聞いてほしかった。

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小日向由衣物語①

周年記念と言われても、そんなの知らないって人達の為に振り返っておこうかなって思います。

きっかけは、コピーバンドに誘われた事でした。完全に趣味のバンドでした。それぞれの音楽の趣味も違うし、どうせやるならオリジナルでやろうよ!と、私が言い出しました。子供の頃から辛い事があると、デタラメな曲を作って遊んでいたのでその勢いで作詞作曲をしてみると、いいじゃん!って話になりそのまま曲にしていきました。鼻歌

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小日向由衣物語②

ここまで読んでくれた人はおわかりになったと思いますが、私は確実に頑張り方を間違えていました。やりたい事で頑張らず、おいしい話を信じてしまいました。

ライブを再開した私は、求められてもカバー重視にするのを辞めました。持ち時間の都合によりカバーを歌う事はあったけど、気持ちの部分でカバーに逃げるのを辞めました。対バンイベントで知り合った人に、オリジナル曲を作りたいので紹介してください。と声をかけるよう

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小日向由衣物語④

新曲を作り始めると、作りたい曲のイメージがどんどん膨らみました。作れなかったのが嘘みたいです。『秋空』と言う曲は、2年前にサビだけ作ってありました。我慢して抑えていた気持ちが開放され、みんなに会いたい気持ちが膨れ上がったので、そのままとびっきり可愛い曲になりました。どの曲をアップテンポにしてどの曲をバラードにしようか?悩みながらその他の曲を同時に作っていきました。

例えば、ラブユーの歌詞に『世界

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小日向由衣物語⑤

新しい生活様式で、新しい生活スタイルが始まりました。リモートワークも増え、通勤ラッシュから解放された人達の声をTwitterで見かけていたのにも慣れ、在宅は特別な事ではなくなってきたようです。マスクや手の消毒も、お店に入る時に体温を測られる事も習慣になりました。

私は有難いことに、自主企画で安定したライブ本数を開催する事が出来ています。お客さんも着席にマスク声を出さない事に協力してくれています。

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小日向由衣物語③

コロナウィルのニュースが流れることが増えてきていました。最初は、寒いこの時期に流行ってしまっているのだろう。未知なるウィルスだから感染するのは怖いなぁ〜。日本で流行らなきゃいいなぁ〜っくらいに思っていました。規模の大きい会場やメジャーな人達が次々とライブを中止していく中、マスクと手洗いをすれば必要以上に怖がることがないという意見や、経済を止めるべきではない。と言う意見や、自粛をするべきだ。と言う意

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ハク

いつも通りいつも通り。ぶつぶつ独り言を言いながら目玉焼きを焼いた。朝スイッチを入れておいたご飯の上にのせてお醤油をかけて食べた。

最近の私は早起きだ。8時をすぎた頃にはカーンカーンと工事の音で目が覚める。私の部屋のちょうど裏側で新築工事が始まって以来、工事の音を目覚ましに起きている。

朝起きてしばらくはまだ寝てたい。と布団の中で目を瞑っていた。工事の音でだんだん意識がはっきりしてくる。何時だろ

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主人公になりたい

小学校3年生になり、友達が出来てくると、主人公に憧れた。人気者の主人公はいつも真ん中にいて、みんなに好かれている。そして、クラスで起きるさまざまな出来事も、人気者のおかげで丸く収まり解決する。

私はその頃、3人組で仲良くしていたがそのうちの1人が、真ん中好きだった。学校帰りの道も、写真を撮るときも、私真ん中がいい。と言って、真ん中にはいった。その頃テレビアニメの影響をうけ、真ん中にいる主人公に憧

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秘密

家の坂を登ると畑があり、登りきった突き当たりを右に曲がると木のトンネルみたいな道がある。竹やぶを横に抜けると、森の中にお地蔵さんがあった。実際は森と言えるほどのものではなかったが、子供の頃のわたしには充分、秘密の場所だった。

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成人式

成人式の朝、晴れ姿の着物を着て草履を脱ぎ、駅まで猛ダッシュをしていた。もう間に合わないよ。半分泣きながら、成人式の会場に向かっていた。

朝早く起きて、ご飯の準備を手伝いながら、私が成人の日を迎えるなんてあっという間だとか、小さい頃から手がかかったなど、思い出話をしていた。着物はおばあちゃんが着付けをしてくれた。両手をあげたり後ろを向いたり、なすがままに着せられていくのを少し恥ずかしく思いながら、

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母と私2

突然の電話だった。2月までのタクシー券が余っているの。使わないともったいないから、今から行くね。と元気に母が喋っている。ちょっと待って。今どこにいるの?と私が聞くと、タクシーの中。と母が答えた。私の次の言葉を待たず電話が切れた。

私は、もうすぐお昼も回る頃だというのに、パジャマのまま布団の中でメールの返信や、発注のやりとりをしていた。まずい。これはまずいぞ。とりあえず着替えようと起き上がり、着替

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はないちもんめ

はないちもんめが嫌いだった。私を欲しいと言ってもらえないから嫌いだった。私はどうして欲しいと言ってもらえないのだろう。欲しいと言ってもらう事に、どうしてこだわってしまうのだろう。

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