富永 航平

5月に第1子が生まれて育休中。現役スイマー。東大水泳部競泳監督。アクセンチュア。Ser…

富永 航平

5月に第1子が生まれて育休中。現役スイマー。東大水泳部競泳監督。アクセンチュア。ServiceNow導入のエンジニア。発信内容は個人の意見であり、会社や組織を代表するものではありません。

最近の記事

富士通水泳部はともに戦う仲間を募集してます

こんなメンバーを募集してます 富士通のパーパス「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」を見てどこかしらに共感できる人 ビジネスパーソンとして高い価値を提供したいと思う人 水泳が好きで、仕事と並行してどこまで行けるかチャレンジしたい人 水泳のレベルはそこまで問いません。個人的にはインカレ突破レベル、ウェルカムです。 仕事で価値を提供し富士通に貢献できることが大事になってきます。選考も他の学生と同一条件です。入社後も他の社員と同じ勤務

    • 新卒で入社した会社に出戻りした理由

      2014年に新卒で富士通に入社し、2019年9月にアクセンチュアへ転職、2023年3月に富士通に出戻りをしました。 出戻りというとネガティブな印象を持つ人もなかにはいると思いますが、全くそうではなく新しいチャレンジです。その経緯を紹介したいと思います。 富士通に出戻りするまでのキャリア2014年に入社してしばらくは、サーバやネットワークといったシステムのインフラ領域で、運用のアウトソーシングビジネスを担当してました。サービスマネージャというロールで、ITILに則ったインシ

      • 【反省雑記】日本選手権以降の取組みを振り返って

        2022年3月の代表選考会で良い結果が出て、トレーニングの方針を切り替えて翌月の日本選手権で失敗しました。そこから計画を立て直し、9月のスポマスで50m平泳ぎのベストを更新できるよう取り組んできました。 7月の千葉県選手権では、50m平泳ぎと100m平泳ぎ両方で中間目標を達成したものの、今回出場したスポマスでは、目標どころか千葉県選手権のタイムをも下回る失敗に終わりました。 3月の代表選考会までは下半身のトレーニングをメインに行っており、3年かけてある程度形になってきた頃

        • 「耐乳酸」という言葉に気をつけて

          水泳を競技としてやっている人で、聞いたことない人はほぼいないだろう「耐乳酸」という言葉。 主に、レースの最後に腕や脚が重たくなり身体が動かなくなる局面をターゲットにした高強度の練習を指して、かなり以前から使われている言葉だと思います。 一方で、東京大学の八田教授が、 ということを述べ始めてから、徐々にその考え方が普及し、水泳界でも「耐乳酸」という言葉を使うべきか、という議論が起こってきました。 どれほどの人が現在も「耐乳酸」という言葉を使っているか気になったのでTwi

        富士通水泳部はともに戦う仲間を募集してます

          100mの後半でバテないための練習

          「100mの後半でバテないために、どんな練習をしたらよいか」という質問をもらうことが多々あります。質問者の水泳暦や練習内容、レースでのタイム等の情報なしには一概にコレだ、とは言えません。ただ、多くの人が、「持久力が足りない、持久力を付ければ後半バテなくなる」と考え、低強度、高強度含め持久系練習に積極的に取り組んでいると感じており、無駄な力を使わずに泳ぐ、という視点、練習が不足していると考えています。 無駄な力を使わないとは例仮定の話を出して説明します。 腕立て伏せを綺麗な

          100mの後半でバテないための練習

          日本選手権に腰痛を抱えて出場することになった反省

          日本選手権に出場しました。腰痛を抱えて出場したので、予想はしていましたが、2ヶ月弱前に開催された代表選考会に比べてかなりタイムを落としました。 50m平泳ぎ:28秒67(+0秒89) 100m平泳ぎ:1分03秒68(+1秒73) *カッコ内は代表選考会比 失敗から学べることは多いし、誰かの役に立つ可能性もあると思い、代表選考会が終わってからの取り組みと、どうすればよかったのかを振り返ってみたいと思います。 日本選手権のときの身体の状態日本選手権初日、100m平泳ぎを泳

          日本選手権に腰痛を抱えて出場することになった反省

          練習量が9分の1になっても、日本一になった8年前の自己ベストに迫れている理由

          先日、「社会人になってタイムが出なくて悩んでいます。なんで学生の頃と変わらないタイムが出せるんですか?」と聞かれた。 その場で回答した内容をもう少し整理してこの場でシェアしたい。 50m平泳ぎ(長水路)の自己ベストは、2014年6月のジャパンオープンで優勝した27秒60。このとき大学は卒業し社会人1年目だったが、研修期間だったので、残業もなく、ひたすら勉強するだけで、十分に練習する時間を確保できていた。 今年の1月に行われた東京六大学水泳の記録会では、27秒64と、自己

          練習量が9分の1になっても、日本一になった8年前の自己ベストに迫れている理由

          『肉体改造のピラミッド 栄養編』をスイマーが読んで

          今回は、タイトルにもある『肉体改造のピラミッド 栄養編』を読んだ感想と、どのようなスイマーにおすすめできるか書いていきたい。 結論結論から先に述べると、大学生・社会人スイマーで本格的に競技をやっていて、ウェイトトレーニングによる筋力強化、あるいは体脂肪の減量を考えている人にはおすすめできる書籍である。 この本を知ったきっかけトレーニングの勉強のためにフォローしているS&Cコーチやその他トレーナーの方々が7月頃にこの本を話題にしていた。柿添さんが指導を仰いでいる加賀さんも以

          『肉体改造のピラミッド 栄養編』をスイマーが読んで

          「身体が柔らかい方が怪我をしにくい」は半分ホントで半分ウソ

          今回はトレーナーの村松さんが「ストレッチの落とし穴」ということをツイートしていたので、自分の理解とストレッチに対する考え方を書いていきたい。 身体が柔らかい方が怪我をしにくい 多くの人はスポーツをする上でストレッチが大事であると認識していると思う。特に怪我を予防するという意味で。 これは正しい。具体的な例を挙げて紹介する。 例1)ハムストリングスが硬い人のスクワット ハムストリングスが硬いと、スクワットでしゃがんでいくときに、骨盤を前傾してお尻を引きながら股関節を畳んで

          「身体が柔らかい方が怪我をしにくい」は半分ホントで半分ウソ

          『自己肯定感の教科書』を読んで

          2年前に買って放置されていた本があったので読んでみた。 それがこの本。 この本を買ったきっかけ前の会社に勤めていた頃、精神的に追い込まれて、常にネガティブな思考になり、仕事が手につかなくなることがあった。この本とは別の本を読んで、自分の悪い癖が見えて、それ以降は極端に落ち込むことは無くなったが、もう少し違う観点が得られるかなと思ってこの本を2年前に購入した。 この本の概要自己肯定感とは、自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられる感情のことであり、状況

          『自己肯定感の教科書』を読んで

          マッサージ通いを脱却した私のおすすめケアグッズ6つ

          筋膜リリースという言葉が普及するとともに、大会会場でストレッチポールやフォームローラーなどでセルフコンディショニングをする選手をよく見かけるようになった。 本質的には、身体の悪い使い方を減らし、ボディコンディションの悪化を防ぐことが重要だけれども、そうは言ってもトレーニングをしていると、筋肉や筋膜の滑走性が悪い状態になりやすく、可動域が狭くなってしまう。その状態でトレーニングをしても、パフォーマンスを十分発揮できず効率が悪くなるばかりか、怪我に繋がる可能性もある。 わたし

          マッサージ通いを脱却した私のおすすめケアグッズ6つ

          ターゲットの大会で最大パフォーマンスを発揮するには

          以前、柿添さんが「試合のメンタルの状態での練習をすること」が大切と書いていた(記事)。練習において大会との差分を埋めていくことが大切で、メンタル面はその中で見落とされがちなポイントだと思う。 メンタル面において、大会当日や大会が間近に迫った状況で、大切なことがある。それは、自分がコントロールできることに集中すること。 なぜメンタルかメンタルが大事。色んな場面で言われていて、特に異論はなさそうだが、なぜメンタルが大事なのか、本題に入る前に整理しておきたい。 パフォーマンス

          ターゲットの大会で最大パフォーマンスを発揮するには

          学生だけの部活が強くなるには

          強豪校と呼ばれる大学を除き、多くの大学はコーチなどの専門スタッフがいない部活動が多い。また監督という立場がいたとしても他大学との交流や大会出場における責任者という位置づけで、実質学生のみで活動しているケースが多いと認識している。 こういった部活では、強力な選手が入部すればそこから数年は成績が良いが、それ以降はまた元通り、ということが多いのではないか。 そこで、そういった部活が強くなるには、ということを少し考えてみた。 まず、「強い部活」とはなにか色々議論になると思われる

          学生だけの部活が強くなるには

          先輩から言われた「赤ちゃんのお世話より仕事のほうが楽」という言葉

          育児休暇に入る前、会社の先輩からこのようなことを言われた。 赤ちゃんのお世話より仕事のほうが楽だよ。仕事したいと思ったら早めに切り上げておいで この先輩、使える制度はとことん使え、有給休暇は無駄にするなというタイプなので、決してメンバーが欠けるのが大変だから早く戻ってきてほしいと言ったわけではなく、自分の子育て経験から感じたことをそのまま言ってくれていたのだと思う。 この言葉を聞いて、わたしはよく理解できなかった。 仕事が楽しくないわけではないが、仕事大好き人間では決

          先輩から言われた「赤ちゃんのお世話より仕事のほうが楽」という言葉

          わたしのスランプ体験記

          わたしに少しでも興味を持ってアクセスしてくれてありがとうございます。 他人の成功体験よりも失敗体験のほうが学びが多い、ということもあり、この話を書くことにした。 今回は2012年の日本選手権で100m平泳ぎ5位に入賞した後と、2014年のジャパンオープンで50m平泳ぎ優勝した後の2つのケースを例に、何がスランプの原因になっていたのか紹介したい。 2012年の日本選手権入賞後の話大学3年で迎えた2012年4月の日本選手権。100m平泳ぎ決勝を1分01秒17で泳いだ。しかし

          わたしのスランプ体験記

          久しぶりに自分でスイムメニューを作った

          8月末の大会に向けて、普段よりスイムの練習に比重を多く取ることにした。 普段は、週に2回、1時間ほどのメニューをマスターズスイマーの方々10名程度と行っており、練習メニューを作成してくれる方がいるので、自分でメニューを作成するのは5ヶ月ぶりとかそんなもんじゃなかろうか。 作成したメニューはこんな感じ。 W-Up 200 * 1 50Fr/50Ba 200 * 1 25Kick/25Sculling 200 * 1 Side Kick 200 * 1 IM 25Drill

          久しぶりに自分でスイムメニューを作った