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日本選手権に腰痛を抱えて出場することになった反省
日本選手権に出場しました。腰痛を抱えて出場したので、予想はしていましたが、2ヶ月弱前に開催された代表選考会に比べてかなりタイムを落としました。
50m平泳ぎ:28秒67(+0秒89)
100m平泳ぎ:1分03秒68(+1秒73)
*カッコ内は代表選考会比
失敗から学べることは多いし、誰かの役に立つ可能性もあると思い、代表選考会が終わってからの取り組みと、どうすればよかったのかを振り返ってみたいと思います。
日本選手権のときの身体の状態
日本選手権初日、100m平泳ぎを泳ぎ終えたとき、プールサイドから上がるのもキツく、レース水着を脱ぐときに軽くピキッとなるほど腰の状態が悪くなってました。
その他、
仰向けから起き上がれない
お辞儀ができない
など背中が曲げられない状態になっていました。
今回の腰痛は、ぎっくり腰のような急性のものではなく、4月初めに腰に違和感を感じ始め、中旬頃から床に座ったり、椅子に座ったりしていて痛いなと感じるようになるといったものでした。
腰痛に至った背景
3月の代表選考会を終えて、陸上のトレーニング内容を大きく変えました。
それまでは、下半身メインのトレーニングを行っていました。代表選考会では、下半身の位置を高くキープしながら、臀部を使った力強いキックが打てており、2年以上かけて下半身の動作改善、パワーの向上に取り組んだ成果が表れていました。
そこで、次は上半身の動作改善にシフトしたいとトレーナーさんに相談し、メニューを処方してもらいました。
与えられた課題に対して徹底的に取り組むようにしているので、自主練でのトレーニングを上半身と下半身に分けるなら、8対2の比率が逆転するほどガラリと内容を変えました。
また、4月中旬にマスターズの大会で200m自由形に出場すること、代表選考会で100m平泳ぎでもタイムを伸ばしていけそうだと感じたことから、泳ぐ量を2割程度増やしていました。
原因の推察
まず、ケアの内容と量が不十分だった点があると考えています。
トレーニング内容を上半身メインに変えたにも関わらず、セルフケア*の内容は変えていませんでした。むしろ下半身、特に股関節周りのケアは、少なめになっていたと思います。トレーニング量が増えた疲労感で眠気が強くなりケアが疎かになっていた日もあったかと思います。
*普段から治療院などを頼らず、セルフケアだけでコンディショニングをするようにしていました(以前書いた記事)
その結果、背中を中心に疲労が溜まり筋肉の固くなりやすい状態にあったと思います。
次に、新しく取り組み始めたエクササイズへの習熟度が低い or 柔軟性が不足していたため、腰に負担のかかる動作をしていたと考えられます。
さらに悪化させてしまった点についてですが、腰に痛みを感じていたものの、泳いでいるときに痛みを感じおらず、軽視してしまいました。背中を曲げると違和感や痛みを感じていたものの、反る動作は全く問題なかったからです。
何も対策をしていなかったわけではなく、昨年10月に腰を痛めたときを思い出し、股関節前部のストレッチは重点的に行なっていました(今回は原因が違ったので、効果的ではありませんでした)が、そこまでで思考停止していました。
また、腰の痛み以外に、腹部の固さや股関節の固さが出ていたものの、状態の変化がゆっくりだったために、重大さを実感することができていませんでした。
どうすべきだったか
まず、トレーニング内容を変えると決めた段階で、セルフケアの内容も見直すべきでした。ケアはあくまでトレーニング似合わせて行うものという考えが抜けてしまっていました。トレーニング量を増やすなら、その分の対策も同時に考えておくべきでした。
次に、そもそも痛みは身体があげる危険信号なのだから、その時点で早めに誰かに相談すべきだったと思います。結局、日常動作で痛みを庇うように、腹部を無意識に固めるようになり、日本選手権中にケアを受けたときには、お腹がガチガチに固まっていて、泳ぎがさらに崩れる原因になっていました。
最後に、変化を主観的に捉えることは、日々の変化が小さい場合は見過ごしてしまうリスクがあるという認識が弱かったと思います。定期的なケアを受けに行くか、セルフでも客観的に評価できる指標を持っておくことが大切だと思いました。
以上が、代表選考会が終わってから日本選手権までの取り組みを振り返った反省になります。
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