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理系大学院生/来年から働きます/本/料理/ペンギン🐧/感じたことをたくさん記録しておき…

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理系大学院生/来年から働きます/本/料理/ペンギン🐧/感じたことをたくさん記録しておきたい

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自己紹介 | はじめてのnote

はじめまして。なつと申します。 数あるnoteの中から、私の文章に目を留めてくださりありがとうございます。 初めての投稿なので、自己紹介をさせていただきます。 プロフィール 名前:なつ 職業:大学院生 出身:京都 趣味:小説を読むこと(有川ひろさん、伊坂幸太郎さんが特に大好き)、アニメを見ること(今は黒執事を見ているのと、ONE PIECEを1話から見返しています)、音楽をすること、コーヒーを淹れること、ペンギンを見ること(ジェンツー推し) noteを始めようと思った理

    • オリーブ

      先輩と頻繁に会っていた時は、よく話しかけたり、話しかけられたりしていた。 私がタイツを履いていた日には、タイツとストッキングってどう違うの?って聞かれた。変な毛玉がついていませんようにと願いながら、「ストッキングが肌色のやつ?」「黒のストッキングもあるかも」「じゃあ足の先まで覆われてるのがタイツ?」「足の先がないのはスパッツだと思います。薄いやつがストッキングですかね」という会話をしたことを覚えている。 そういえばその時調べた結果をまだ先輩に伝えていない。私は先輩が絡むとむ

      • 同志

        研究室に本好きがいる。 彼とは大学1年生の時に同じクラスで、何度か一緒に実験もして、2年とちょっと同じ研究室で過ごしているのだけど、あまり話したことがない。 彼はいつも疲れていて、なんだかむすっとしているように見える。 だから研究室で重松清の本を先輩に薦めているのが耳に入って、驚いた。 あまりフィクションで心が動かないタイプだと決めつけていた。 人を見た目で判断したらいけないというフィクションを数えきれないぐらい摂取してきているのに。 最近彼はよく読みかけの本を机に置いてい

        • 新入り

          「もう見た?」 「まだかなー」 という会話を最近よくしていた。 紙幣が新しくなるのは私が生まれてから初めてで、なんだかものすごいことのように思えるけど、どこか遠いところで起こったことのように感じてもいた。 先日、バイト先でレジに入ったとき、同じくレジを担当していた主婦のKさんに見て見て、と声をかけられた。 新1万円札がレジの中に収められていた。 直前でお会計をしたお客さんが、ATMから出てきたと言って使っていったそうだ。 新しいお札は折り目ひとつついていなくて、ぴかぴかとし

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        自己紹介 | はじめてのnote

          足が多い虫

          帰り道に、大きなムカデがいた。とても大きなムカデだった。 歩いている私がついた足のすぐそばにムカデはいた。ぎょえ、と思った。 にょろにょろうねうねとゆっくり移動して、人間に踏まれそうになりながらも、こいつも暑いと思っているのだろうか。 なんとか踏まずに横を通り過ぎたのだけど、しばらく奴の姿を思い出して心がぞわぞわとしてしまったので、私は家に帰るまで手をぎゅっと握りしめて歩いた。 足が多い虫は嫌なんだよねえ、という知り合いが何人かいたような気がする。私はにょろにょろと動くのが

          足が多い虫

          3行日記

          しゅわしゅわするぐらい頭を使って疲れ果てた。やりたいことにたくさん手を出すのも楽しいし、ひとつのことに集中するのも幸せ。プリンを買って帰る。

          3行日記

          土曜日

          久しぶりにアラームをかけずに起きた。朝から予定詰め詰めも充実してて楽しいけど、定期的に気合を入れてぐだぐだに自分を溶かしたい朝がある。 ここにいる日が残り少なくなくなってきているから「インスタで保存している店に行ってみる会」を始めた。初めてご飯を食べるのに1時間並んだ。韓国のお客さんが多いのか、英語の説明書きより韓国語の方が上だった。何文字か音がわかるものがあって、デュオリンゴの成果を感じる。 良い牛肉で作られたハンバーグを自分で焼きながら食べるスタイル。鉄板に押し付けると

          土曜日

          山賊焼き

          学食で山賊焼きを食べた。鶏肉に、こしょうの効いたタレをかけて焼いてある。 山賊って昔話とワンピースの1話にしか出てこない気がするけど、本当に存在するのだろうか。 山で旅人が通りかかるのをずっと待っているのは、寂しくないんだろうか。 山賊焼きは、山賊が久しぶりに人に会えた喜びを表現し、精一杯もてなすために用意した料理である。 だから張り切ってしまって、少し味付けが濃くなってしまったのだ。 それを食べた旅人はたいそうその味を気に入って、旅先で広めて回った。 そのときに、「山賊

          山賊焼き

          積読

          積読はお金を無駄にしまっているのです、という記事が話題になっているのを見た。 みんなが自分の積読論を語ったり、何冊積んでいますと発信していてとても愉快だった。 ちなみに私は物理的に積読本を積み上げるようにしている。 人の本棚の写真はいくらでも見ていられる。 世の中には、案外本好きが多いな、とうれしくなる。 その記事に共感している人があまりにも見当たらなくて、もしかしてこの記事って、本が好きな人って実はこんなにいるのだというのを明らかにするために書かれたんじゃないだろうかと

          2種類の最後

          大学院最後の授業が終わった。まだ研究でもらう単位は残っているけど、時間割が埋まる授業は今日が最後だった。最後の授業だからといって特別なことはなかったし、感慨深さもなかった。むしろ全く意識すらしていなくて、もしかして最後だった?と気づいたのは3分ほど前だ。 社会人になっても、もしかしたら授業を受ける機会はあるのかもしれないけど、自分が学生として教室に行って、みんなで同じ勉強をすることは今後きっとない。 高3のとき担任の先生から聞いた、最後には2種類あるという話を思い出した。

          2種類の最後

          スイッチ

          家に帰って、クーラーのリモコンの電池が切れていることに気づいた。 もう外に出る気力はないから電池を買いに行くのは明日にしよう。 そう思って、クーラー本体についているスイッチを探した。 スイッチには「応急運転スイッチ」という名前がついていた。 その響きはなんだかとても切羽詰まっていて、押したらなんだか大変なことが起こってしまうのではないかと躊躇ってしまう。最後の手段だけどいいのかい、と真剣に問いかけられているような気がしてくる。 私はただリモコンなしで部屋を涼しくしたかっただ

          スイッチ

          京都タワー

          京都タワーに登った。 大阪から来た知人が登ってみたいと言うので、たしかしょぼかった気がするから下から見るだけでいいと思うけど、と言いながら渋々着いて行った。 寺社仏閣みたいな歴史を感じられる趣のある古さじゃなくて、作られてから時間が経った観光名所、という中途半端な古さを纏っているのが京都タワーだと思っている。良く言うとレトロ。 京都タワーは、ホテルとかお土産やさんとかが入ったビルの上に乗っかっている。ちょっとズルをしているといつも思う。 よく蝋燭と間違えられるけど、海のない

          京都タワー

          読書ノート|恩田陸『spring』

          恩田陸さんが描く天才の物語が好きだー!! 『spring』の帯には一言 「俺は世界を戦慄せしめているか?」 これは絶対戦慄せしめてるやつ…! 『蜜蜂と遠雷』や『チョコレートコスモス』を読んだ時も、すごい能力とセンスを持った天才たちの頭の中や彼らが見ている世界を少しだけ覗かせてもらっているような体験ができて、すごく心を動かされたのを覚えていたから、今回はどんな天才が出てくるのだろうとわくわくしながら読み始めた。 『spring』はバレエの天才、萬春の物語。 萬が苗字、春

          読書ノート|恩田陸『spring』

          前髪

          私は、前髪がある自分の顔の方がないときに比べて好きなので、最近はずっと前髪を作っている。 他の人に対しても圧倒的前髪あり派なので、かっこいいなと思っていた同期が就活のために前髪を分けてしまったときはとても残念がったし、推していた先輩が前髪を作らなくなってしまってからの七夕のお願いは毎年「先輩がまた前髪を作ってくれますように」だ。アニメやドラマのキャラはビジュアルが変わらなくて助かる。 今までの私の推しの中で前髪がないのは、ロードオブザリングのレゴラスだけである。 前髪の話

          花火

          後輩のさえちゃんはとてもいい子だ。 いつも人の話を、聞いていますよ、というのがわかる良い姿勢で聞いている。会うと、「最近は研究大変ですか?お疲れ様です」と声をかけてくれる。 優しい気遣いができる素敵な子だ。 先日、花火大会をした。 さえちゃんも私も、主催者メンバーの一人だった。 毎年恒例の砂浜まで、買い込んだ花火を持ってのんびりぞろぞろと歩いて行く。 花火の曲といえば、という話を一緒に歩いていた子たちがしていたのだけど、あまり音楽を聴かない私はミスチルの「HANABI」し

          ドラマチック

          その日社会人サークルの練習で1ヶ月ぶりに会った先輩は、1ヶ月前に付き合い始めた彼女の名前を呼び間違えて、けんかをしている最中だった。 一日中、彼女からの連絡がないか気にしては 「彼女と別れるかもしれんわー」 と言って回っていた。 私たち後輩は、彼にはそういうことがよく起こると既に知っていたので、半分呆れながら適当に慰めていた。 よく話すメンバーに報告するだけではそわそわがおさまらなかったのか、帰り道、先輩は横を歩いていたあまり面識のないおばあちゃん団員にまで 「俺彼女と別

          ドラマチック