【3分要約・読書メモ】それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習
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今回は「それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習」についての記事となります。
こんな人におすすめ
・自分に自信を持てない人
・今のままでいいのか?不安な人
・就職活動を始める学生
・人生の次のステップに進みたいと考えている人
著者
阿部 広太郎 (あべ こうたろう)
1986年3月7日生まれ。2008年、慶應義塾大学経済学部を卒業し、電通入社。「今でしょ! 」が話題になった東進ハイスクールのCM「生徒への檄文」篇の制作に携わる。尾崎世界観率いるクリープハイプがフリーマガジン「R25」とコラボしてつくったテーマソング「二十九、三十」を企画。自らの仕事を「言葉の企画」と定義し、エンタメ領域からソーシャル領域まで越境しながら取り組んでいる。パーソナリティーを務めるラジオ番組「#好きに就活 『好き』に進もう羅針盤ラジオ」はAuDee(オーディー)で配信中。2015年から、BUKATSUDO講座「企画でメシを食っていく」を主宰。
サマリー
世の中が大きく変わっていく今こそ、真っ先に見つめるべきは、「自分」という存在。まず自分を、次に現在を解釈しなおすことで、自分の心がはっきりする。そして、現在を真ん中にして、過去と未来を解釈していく。
時間の流れは変えれないが、過去と未来は、自分の捉え方次第で変えることができる。
第1章 自分篇・自分の知らない自分と出会う
・名前を大切に呼ぶのは、心をつかむ基本かもしれない
名前は、どんな人にとっても思い入れがあり、愛着がある。名前で呼ぶことで、「私の気持ちは、あなたに向いている」ことが伝わる。
・好きとは、自分の気持ちに素直に向き合うことだと思う
「好き」は羅針盤。自分の気持ちに素直に向き合うのが難しい今において、心惹かれる何かを見つけて、そこに歩みを進める。
・「嫌い」を放置してはいけない
「苦手だ」「関わりたくないな」という気持ちに敏感になっておくことは、自分を守ることにつながる。
・人生バラ色より色々
一色に染まるよりも、いろいろ味わえる人生のほうが楽しい。たとえ同じ仕事だとしても、人によってとらえ方が違う。一人ひとり違う人生観があるように、本当にいろいろな仕事観があり、それを感じることができる幸せがある。
第2章 現在篇・今こそ積極的な受け身を
・違和感は、自分に発するサイン
本当にこれでいいのか?沸き起こる違和感にちゃんと用心する。素通りせずに、自問自答しながら考える。
・現状を前向きに言い換えて解釈する「今はA、だからこそB」
現実は一つしかない。しかし、自分の解釈次第で捉え方は変えることができる。現状を前向きに解釈するために「だからこそ」という接続詞を意識する。
・未来を前向きに想像して解釈する「今はA、きっとこの先B」
「きっと」この先にはいいことがあると、自分の心の声を導く。人間は、その時々で最良の選択肢を選んで、幸せに向かっていくので、未来をポジティブな方向に信じるだけで、ちょっと気分が変わる。
・不安に目を向けるとこで、逆に安心する
心配事にまつわるペンシルベニア大学の研究結果では、心配事の79%は実際には起こらず、しかも残りの21%のうち、16%の出来事は、事前準備で対処可能。つまり、心配事が現実化するのは、たったの5%程度。
自分自身の悩みや不安をしっかり言語がして、意識することで、心が軽くなる。
第3章 過去篇・「今思えば」は魔法の言葉
・過去の出来事の捉え方や意味は更新できる
過去の出来事そのものを変えることはできない。けれど、現在から過去を振り返るときに、解釈を加えることで、その捉え方や意味を変えられる。
・生きるということは、過去の自分を肯定していく行為
「今思えば」と振り返れば、過去の現在をつなぐ「このためのAだったんだ」と思える何かがきっとある。まるで、伏線を回収するかのように、自分の正解をして捉えることもできる。後悔や間違えもあったかもしれないが、その道を選んだ意味を見出す。
過去に縛られるのでも、過去を悔いるのでもなく、解釈し、自分の過去として胸を張る。生きるということは、過去の自分を肯定していく行為。
第4章 未来篇・解釈する先に人は進める
・未来とは、「今」であると解釈する
あれこれ考えているうちに時計の針は進むし、結局は、「今」目の前のやるべきことの積み重ねで「未来」は出来上がっていく。
・未来を解釈する自分の軸足を見つける
being:どうありたいか?
doing:何をしたいか?
beingとdoingを考えやすいほうから意識して、未来のありたい姿をはっきりさせていく。
過去・現在・未来を整理し、1つのつながりを持たせ「自分の道」を見つける。
感想
「自己啓発本」に分類されるのかもしれないが、ちょっと趣が違う。本書の中でも書かれているが、「自己解釈本」となっている。ポジティブな言葉でモチベーションを上げるというよりは、過去、現在、未来を再解釈することを促す本になっている。これもメタ認知の一つなのかもしれない。自分の残材の人生を少し離れたカメラから客観的に見た時に、今の認識と違うようにとらえることができる。そこから、過去、未来を解釈する順番。コピーライターの著者が行っているワークショップの実例から、等身大の悩みや希望が書かれていることで、共感や自分事に落としやすいのが印象的だった。自信が持てない人や自分の将来のステップを考えている人などにおすすめの本です。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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