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【3分要約・読書メモ】デジタル時代の基礎知識『BtoBマーケティング』 「潜在リード」から効率的に売上をつくる新しいルール

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今回は「【3分要約・読書メモ】デジタル時代の基礎知識『BtoBマーケティング』 「潜在リード」から効率的に売上をつくる新しいルール」についての記事となります。

こんな人におすすめ

・BtoBマーケティングの基礎知識を習得したい人(初心者向き)
・MA(マーケティングオートメーション)について知りたい人
・BtoBマーケティングの改善したいけど、何をするかわからない人
・BtoBマーケティングの社内体制や組織に関して参考例を求めている人
・1~2時間くらいでサクッと概要を理解したい人

著者

竹内 哲也
早稲田大学政経学部卒。NTTデータ、コーポレイトディレクションなどを経て、2014年にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムに参画。2018年よりアイレップも兼務し、グループ全体の統合デジタルマーケティングを包括的に牽引。2019年度よりIREP専任執行役員。NEWSY、タービン・インタラクティブ、シェアコト3社の社外取締役も兼任。

志水 哲也
早稲田大学社会科学部卒業。総合広告代理店で伝統的な広告マーケティングの実務と、Webプロデュース業務を兼任。1999年、Web専門企業としてタービン・インタラクティブを設立。2012CSS Niteベスト・セッション、2013CSS Niteベスト・スピーカー受賞。

導入:デジタル時代のBtoBマーケティング

・BtoB企業でデジタルマーケティングが必要な理由
デジタルマーケティングを活用することで、少ない時間で生産性をたかめることができる。
海外の調査によると、一般的な顧客が取引先の営業担当者に直接関与する前に、購入に至るまでの準備の半分以上を完了している。
つまり、顧客は課題を持っていて、その解決方法を自分である程度調べて、営業に接触するときは、ゴール前までいる状態になっている。
逆を言うと、顧客がゴールに向かっている段階でアプローチすることが効率的。

1章:BtoBマーケティングの基礎知識

・マーケティングの理想は、セールス(販売)を不要にすること
マーケティング:販売しなくても、商品・サービスが売れる状態を作ること
セールス:商品・サービスを売り込むこと

・リードジェネレーションとは?
新規見込み顧客(新規リード)を獲得するためのマーケティング施策。
オンライン型の新規リードでは、営業担当の苦労を掛けずに、月間200~300件程度の新規リード獲得が可能。

・リードナーチャリングとは?
関心度の高い見込み顧客(ホットリード)を営業に引き渡すマーケティング施策。
オフライン:セミナー、ダイレクトメール、テレコールなど
オンライン:顧客別のメール配信など

2章:MA導入だけでは成果がだせない理由

・MAとは?
MAがサポートする範囲は、顧客を育成・選別するリードナーチャリング。
MAの登場で、名刺情報(見込み顧客、リード)と顧客ステータスが一元的にデータで管理・把握ができるようになった。

・MAの基本機能
①リードマネジメント機能
②コミュニケーション機能
③企業分析機能
④外部連携機能

・どのMAを選べばいいのか?

Pardot:将来的にMAとCRMを連携させていく
HubSpot:インバウンドマーケティングの強化
Marketo:MA単体で運用

3章:BtoBマーケティングを統合的に推進するためには?

7C:BtoBマーケティングのフレームワーク
マーケティングのフレームワークで4C(Product、Price、Place、Promotion)があるが、BtoBマーケティングでは、7Cが重要。

7C
Customer:どの顧客に
Channel:どのチャネルで
Creative/Contents:どのようなクリエイティブで
Communication:どのようなコミュニケーションを
Cloud System:どのようなモノ・ツールで
Cost:どのくらいのコストで
Collaboration:どのような体制で

4章:無駄なく最適な顧客にリーチする方法

・データ分析の切り口
MAと外部データを連携することで、見込み顧客や既存顧客の分析を実施。
基本的な分析は、4つ。

①業界×業種
②売上高×資本金
③商材×顧客
④商品or顧客×時間

5章:見込み顧客の獲得と育成

・オフラインとオンラインのリードの違い
オフライン:興味の薄い顧客も多い。展示会、カンファレンスで獲得した名刺は、ノベルティ目当てや、冷やかしなども多く、すぐに案件化しない傾向がある。
オフライン:オフラインよりも確度が高い顧客が多い。デジタル広告や検索エンジンから流入し、自社サイトでアドレス獲得したリストなので、自分で検索するなど、課題意識を持っている顧客のため。

6章:新しい営業スタイルの確立

・営業部門に起こる7つの変化
BtoBマーケティングを導入すると、営業プロセスが大きく変わる。
営業は、個人の仕事から分業体制にモデルが変化する。

営業部門の起こる7つの変化
①業務体制
②営業アプローチ方法
③訪問前の企業分析
④初回訪問時の打ち合わせ内容
⑤提案からクロージングまでの期間
⑥潜在企業への対処方法
⑦受注後の対応

・営業の質が向上
マーケティング部門がホットリードのみを営業部門に供給するので、アウトバウンド(プッシュ)型セールスから、インバウンド(プル)型セールスに変わる。営業が提案に力が注げるので、顧客満足度も高まる。

7章:社内体制のつくり方

・連携のキーとなる2部門
①マーケティング部門:リードジェネレーション&ナーチャリングを担当
②営業統括部門:マーケティング部門と営業部門の連携を担当

感想

BtoBマーケティングの入門書。リード獲得、ナーチャリング、MAなどBtoBマーケティングの概要を捉えることができる。まったくBtoBマーケティングことがわからない人は、この本を読んでみるとよい。
また、BtoBマーケティングに関して、実践している人も、もう一回読み直しても面白い。内容は網羅的で、組織に関しても言及しており、次にやるべきアクション、改善点など気づける良い機会になる。

実際に2年前に読んだ時は、BtoBマーケティングの概要を理解するのに役立ったが、今回読み直して、組織体制や分析方法など、まだできていない点に関して気づきがあった。

BtoBマーケティングの初心者だけでなく、実践されている方にも気づきがある一冊です。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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