20200131_Amuse_Saxophone_Ensemble前半

韓国の音大生たちと過ごした6日間 前半 - Bridgeの海外クラシック音楽便り

皆さん、こんにちは。
関西×音楽×学生のためのカルチャーメディア、Bridgeの前田直哉です。
突然ですが、韓国と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

日本から一番近い国、大韓民国。
2019年末に、ソウルでサクソフォンを学ぶ音大生たちと演奏会を作り、出演してきました。日本と韓国は似ていて、クラシック音楽をとっても同じく元は西洋から持ってきた文化である事情は変わらないはず。日本が抱える悩みは韓国ではどうしているのか、似た国同士何か出来ることがあるのではないか。韓国のクラシックサクソフォン事情を見に行ってきました。

1.2019年4月、はじめまして韓国

まず、韓国人音大生たちとの出会いは2019年4月まで遡ります。
須川展也先生がソウルで演奏会とマスタークラスをするとの投稿を発見。
その当時たまたま韓国旅行中だった前田は、韓国芸術総合学校へ。

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韓国芸術総合学校(한국예술종합학교)とは
1992年に文化体育観光部(日本の文化庁・スポーツ庁・観光庁に相当)によって設立された芸術学校。4年制で、日本の国公立芸大に設置されている音楽と美術は勿論、舞踊や演劇、映画などの多岐に渡る芸術教育を行っている。韓国では芸術系の学部が総合大学の中に設置される例が多く、芸術のみの4年制大学はここ韓国芸術総合学校のみだという。

打ち上げでは韓国人音大生10数人から質問攻めにされ、ドラマから覚えた韓国語で必死に会話をしました。どんな曲を取り組んでいるのか、留学に関心はあるのか。どの学生もハングリーで、とってもエネルギッシュ。よく喋るし、よくお酒を飲みます。それまでメディアだけで見てきた激しい競争社会を生きる韓国の大学生たちと実際出会ってみて、帰ってからもっと練習しないといけないという焦燥感に駆られるほどでした。

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そして何よりこれまで知らなかった、隣国のクラシックサクソフォン事情。もっともっと知りたい、そんな好奇心が高まっていきました。

2.その数か月後、カカオトークで

4月の初渡韓以降、SNSを通して連絡を取り合ったり、逆に関西へ遊びに来てくれたりと、交流が続きました。
そんな中で、サクソフォンオーケストラについての話が出ました。日本では大学単位で演奏会が開かれており、サクソフォン専攻生だけで100名を超える大学もいくつかあったり、大阪のミ・ベモルサクソフォンアンサンブルが定期公演や海外公演を行ったりするなど、全国的に意欲的に取り組む学校・団体が存在します。

洗足学園音楽大学
CDを出し、年に数回演奏会を開いたりするなど積極的に活動しています。

ミ・べモルサクソフォンアンサンブル
1989年に大阪で設立されて以来、国内外を問わず活動の場を広げています。

一方、韓国は前述の通り、総合大学内に音楽学部が設置されている例が殆ど。ソウルでサクソフォン専攻を設置している大学は計9校あり多く見えるものの、各大学サクソフォン専攻生は6~8名ほどと少なく、各学校ごとで出来るアンサンブルの形態が限られる事情もあり、各大学が集まって、今回アンサンブルを結成したといいます。

ソウルを中心に音大生が集まって結成された
Amuse Saxophone Ensembleの広報動画(韓国語)

そして彼らがぶつかったのが、選曲の問題。
日本では作曲家に編曲を委嘱したり、或いは学生が編曲したり、大阪のミ・ベモルサクソフォンアンサンブルが演奏会用に編曲した楽譜を販売していたり、日本サクソフォーン協会が楽譜をレンタルしていたりするなど、それぞれの場合に応じて選曲を行っています。
韓国では、楽譜自体、アンサンブル自体が少なく、いろいろと模索していたようでした。最終的には、広報動画にも登場するキャンディード序曲の楽譜を、日本で購入して行かれました。

そして、引き続き曲について質問をしていたところ、なんと「直哉も出てみる?」とのお誘いを受け、軽率にも記念すべき第1回目の演奏会に出演することになりました(!)

日本の演奏会チラシに比べて整理されていて見やすいように感じます。
メンバー欄にハングルと日本語で名前も記入してくれました。

書いてみたらとっても長くなり過ぎたので、今回はここまでにします。
次回はいよいよ初めて出会う韓国人音大生たちと実際の練習や演奏会のお話しです。
是非お楽しみに!


文責:前田 直哉
9歳からサクソフォンを始める。京都市立芸術大学音楽学部音楽学科管打楽専攻卒業。第17回日本ジュニア管打楽器コンクール銀賞(第2位)受賞。第23回日本クラシック音楽コンクール1位なしの2位。第22回KOBE国際音楽コンクール優秀賞を受賞。第20回大阪国際音楽コンクールエスポワール賞を受賞。アジアユースオーケストラ2018の一員として、アジア11都市を巡るツアーに参加。これまでにサクソフォンを土田まゆみ、有村純親、國末貞仁、須川展也、本堂誠の各氏に師事。現在、島村楽器新宿店サックスサロンインストラクターとして指導にあたる他、東京を拠点に演奏活動を行う。
問合せ:maedanaoya.sax@gmail.com

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