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#日記

子どもに遊んでもらえる先生でいようと思う。

子どもに遊んでもらえる先生でいようと思う。


「先生,一緒に遊びますか?」
休み時間に,Uくんが僕のところに来て,照れ臭そうに言った。
「うん!いいね!遊びたい。」
と答えると,嬉しそうにはにかんで,友達を誘いに行った。
僕も,素直に嬉しかった。

「なんか,昨日,家で,お姉ちゃんに,菊地先生は業間休みに何してるの?って聞かれたんですよ。」
一緒に,トランプをしながら,ひそひそと教えてくれた。
その子の姉も,僕が昨年担任した子だった。

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子どもが自らの手で「学級」と言う社会を構築するのが,最良のキャリア教育なのだ。

子どもが自らの手で「学級」と言う社会を構築するのが,最良のキャリア教育なのだ。

これまで,様々な角度から「キャリア教育」に類すると思われる教育実践に力を入れて取り組んできた。
社会に主体的に参画して,生き生きと働く大人を教室に招いてきた。
自分の故郷を見つめ直す学習にも,機会を見つけて取り組んできた。
手前味噌ながら,どの学習でも,子ども達は教科書をなぞる授業以上に目を輝かせて学んでいた。
僕には提供できない学びを,たくさんの社会人が提供してくれた。

そんな授業をしながらも

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子どもを見とるということは,その子との物語を紡ぐということかもしれない。

子どもを見とるということは,その子との物語を紡ぐということかもしれない。

「子どもを見とるとはどういうことか?」
朝,3階にある教室まで向かう途中,何人かの子とすれ違う。

A「おはようございます」ぼく「おはよう!行ってらっしゃい!」

B「おはようございます」ぼく「おはよう!○○ちゃん(妹)熱下がった?」

C「…」ぼく「○○ちゃん,おはよう」C「…(恥ずかしそうにどこかに行ってしまう)」ぼく「アハハ」

D・E「せんせぇー」「まぁ焦るでない。今日は,持ってきておる。

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普段,学校のことについて聞かれたら,良いことしか答えないじゃないですか。

普段,学校のことについて聞かれたら,良いことしか答えないじゃないですか。

今日は,ある授業のことで,5年生が新聞社からの取材を受けた。
いつも,6年生と一緒に生活しているので,少し甘えん坊なところもある、可愛い子達。
でも,取材には,まるで大人のような受け答えをしていた。
声は可愛いらしいものの,話す内容は,担任の僕でさえ感心するようなものだった。
「下級生が,わくわくするような学校にしたいっていう思いがありました。」
「自分達が,この学校にいるうちにできることって何な

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