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普段,学校のことについて聞かれたら,良いことしか答えないじゃないですか。

今日は,ある授業のことで,5年生が新聞社からの取材を受けた。
いつも,6年生と一緒に生活しているので,少し甘えん坊なところもある、可愛い子達。
でも,取材には,まるで大人のような受け答えをしていた。
声は可愛いらしいものの,話す内容は,担任の僕でさえ感心するようなものだった。
「下級生が,わくわくするような学校にしたいっていう思いがありました。」
「自分達が,この学校にいるうちにできることって何なのか考えたんですよね。」
「この活動を通して,地域のためにできることって,結構あるんだなって気付けました。」
「僕たちは4人しかいないから,下級生にも助けてもらわないといけないんですよね。」
ぼくが予想していた以上に,5年生は,もう6年生になる心がまえを作り始めているようだ。
そして,その準備のためにも,この取材は一役買っていた様子だった。

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取材の中で,
「普段,学校のことについて聞かれたら,良いことしか答えないじゃないですか。でも,この授業では,学校の課題とか地域の課題について,たくさん話しましたね。」
この一言がある子の口から出てきた。
思わず,(あぁそうだよねぁ。『空気を読むこと』を求められることってあるよなぁ。)と思ってしまった。
ぼくたち大人と一緒で,子ども達も,求められる役割に応えている。
期待される役割に,"その子なり"に一生懸命に応えているのだ。
周りからの期待は,意識的なものかもしれないし,無意識のものかもしれない。
そして,ポジティブなものかもしれないし,ネガティブなものかもしれない。
子ども達は,そういったメッセージを日ごろから受け取って,それに応えているのだ。
そう考えると,ぼくはどんな期待を一人一人の子ども達にかけているのだろうと気になり始める。
もちろん,ぼくの影響力はたかが知れていると思うけれど,多くの子ども達の近くにいる大人として,その子を押しつぶすような期待のかけ方はしてはいけないよな。
そんなことを考えた一日だった。

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