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〈ロンドンと食〉初めてのロンドン旅ご案内⑦6日目はアビーロードとコヴェントガーデン

前回の記事「初めてのロンドンご案内⑥5日目イングリッシュブレックファスト・バッキンガム宮殿の衛兵交代・ナショナルギャラリー」につづき、初めてイギリスへやって来た義妹とティーンの甥っ子ふたりのロンドン8日間親子旅(パリ2日間含む)を「楽しい滞在にしてもらおう!」と案内した、ロンドン6日目の様子を紹介します。

なお〈ロンドンと食〉では、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、外出先での食事情についても触れているおでかけシリーズです。

ふたりの旅はいよいよ最終日です。飛行機の出発時刻は19時なので、半日ほど自由時間あり。

この日もアテンド予定だったのですが、朝目覚めると片足首が痛い……!前日にどこかで捻ったか?そんな記憶はないので本当に謎。サポーターをつけても痛いし、夫は仕事を抜けられないので、ロンドン散策はふたりだけで行ってもらうことになりました。

もう地下鉄に乗れるし、レストランで注文もできるし、買い物もできるからきっと大丈夫!ざっくりと行程やスポットをオススメしたあとは甥っ子くんに任せて、私は空港の見送りまで安静モード。行ってらっしゃーい♪

ビートルズの聖地アビー・ロードの横断歩道を渡る

彼らが最初に向かったのは、義妹の希望だった「Abbey Road(アビー・ロード)」。アビー・ロードとは通り名であり、ロンドン市内にある公道のひとつです。

人気の観光スポットとなっている理由は、20世紀を代表するイギリス出身の音楽グループ The Beatles(ザ・ビートルズ)が、1969年リリースのアルバム『Abbey Road』のジャケット写真を撮影した横断歩道があること。

レコーディングはすぐ近くにある Abbey Road Studios(ビートルズが収録した当時は EMI Recording Studios)でおこなわれ、スタジオ前の通りに因んで名付けられたアルバム名でもあります。ビートルズファンには有名な、聖地巡礼スポット。

ちなみに、この横断歩道は2010年イギリス政府により、建物以外で初めて英国の文化遺産に指定されています。
※現在の横断歩道は撮影当時の場所から数メートルほど移設されたもの

Abbey Roadと
ビートルズが撮影した横断歩道

「世界一有名な横断歩道」と呼ばれ、ビートルズのように横断歩道を渡って撮影したい人が絶えない場所なのですが、あくまで住宅街にあるいち横断歩道。日頃からわりと交通量が多い通りなので、撮影者が多い日は渋滞になることもあります。

撮影中の人に対しイライラお怒りモードのドライバーさんを見かけたこともありますし、撮影の際はトラブルや交通事故に要注意。また、近隣にお住まいの方々のご迷惑にならないよう、特に交通量が増える通勤・通学の時間帯などは避けるのがよいでしょう。

ふたりは我が家から徒歩で向かいましたが(Maida Valeエリア)、最寄りは地下鉄 St. John's Wood 駅です。ロンドン中心部からもアクセスしやすい。

アビーロードスタジオのショップ

アビー・ロード・スタジオにはショップがあるので、思い出の品も入手できちゃう♪

基本情報

Abbey Road Studios
公式サイト:https://www.abbeyroad.com/
所在地:3 Abbey Rd., London NW8 9AY

いったん自宅まで戻ってもらい午後に向けて作戦会議。まだ訪れていない場所の中から、アクセスがよく数時間で巡れるルートを考えてみる。

地下鉄Bakerloo線で乗り継ぎなく行けるチャリング・クロス駅から徒歩圏にある、ロンドンの劇場街ウェスト・エンドの中心地 Covent Garden(コヴェント・ガーデン)周辺で、ランチ&散策してもらうことになり、送り出しました。

Bakerloo線Charing Cross駅下車
トラファルガー広場の出口

地下鉄 Bakerloo線で移動しCharing Cross駅で下車すると、前日も訪れたトラファルガー広場に面した出口に到着します。ここからコヴェント・ガーデンまでは徒歩10分ほど。

人気は全米No.1!?ファイブ・ガイズのハンバーガーでランチ

この日のランチは、アメリカ発のファストフード・チェーン店「Five Guys(ファイブ・ガイズ)」。

アメリカでは大人気との評判を聞きますが、ロンドンでも人気です。ロンドン市内に49店舗!

Five Guys外観
画像はCovent Garden店

人気の理由は食材のクオリティ。牛肉パティは、スコットランドで飼育されたプライム・ビーフを使い、新鮮な生肉から調理します。しかも、オーダーが入ってから作られるのだとか!

ハンバーガーのトッピング、ポテト、ミルクシェイクに混ぜる材料なども、冷凍品に頼らずより良い素材へのこだわり。バンズも秘伝の自社レシピで作られていて、マヨネーズは Heinz がファイブ・ガイズのために作った独自のものを使用しているのです。そのため、店内に冷凍庫はないのだそう!

またトッピングの種類が豊富で、ハンバーガーは15種類から、ミルクシェイクは11種類のミックスインから、好きなものを無料で好きなだけ選び組み合わせられる、ユニークなスタイルが特徴的。

さらに、店内に設置してある殻付きピーナッツは無料で食べ放題、ドリンクはコカ・コーラのフリースタイル・マシンを使いおかわり自由なのです。

プラントベースのオプションに関して
現在のところヴィーガン仕様はないようですが、ベジタリアン仕様はあります。ただ、ここはグルテンフリーバンズの選択肢がないので、私はポテトとピーナッツしか食べたことがなく……友人がファイブ・ガイズのベジバーガーをこちらの記事内で紹介しているのでぜひ読んでみてください♪

ファイブガイズのシェイク

前日も食べたのに、この日もハンバーガーをすすめてしまったのには理由があって、甥っ子くんにファイブ・ガイズの注文を体験して欲しかったのです。

このお店、トッピングが多いので店員さんとのコミュニケーションが必要不可欠。旅8日間の成果を発揮して、英語で彼好みのバーガーとシェイクを注文し食べてもらいたい♪

容器から溢れるポテト!

ここのポテトは、ちゃんとお芋から作るので美味しい。

ファイブガイズ店内

この日ふたりが入ったお店は、ターミナル駅 Charing Cross stationの駅舎近くにあるCharing Cross店。同じエリア内でコヴェント・ガーデンからは、Covent Garden店も近いです。

店舗情報

Five Guys
公式サイト(ロンドン市内店舗情報)https://restaurants.fiveguys.co.uk/greater-london

ロンドン劇場街の中心地コヴェントガーデン

食後の散策は 「Covent Garden(コヴェント・ガーデン)」。ロンドンの劇場街ウェストエンドにあるショッピング街です。

この周辺には、観劇前の人々が開演前に立ち寄るための飲食店がたくさん。常に多くの人で賑わっています。

コヴェントガーデンの広場

16世紀から1974年までは野菜や果物の卸売市場として活躍していました。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』のロケ地としても有名。

コヴェントガーデン内部

〈基本情報〉
Covent Garden
公式サイト:
https://www.coventgarden.london/
所在地:41 The Piazza, London WC2E 8RF

乗り物好き必見!ロンドン交通博物館

コヴェント・ガーデンの敷地内にある「 London Transport Museum(ロンドン交通博物館)」は、鉄道車両やバス、交通に関する資料などが収集・展示されている人気の博物館です。

入場料は年間パスポートのみで(3種類ある)、入場時間を指定する必要あり。17歳以下は年間パス購入の必要はありませんが、無料入場券が必要です。

London Transport Museum外観

ふたりは展示を見学する時間がなく、ミュージアム・ショップを楽しんだみたい(ショップの入場は無料)。ここはオリジナルグッズが充実していて、夫も私もお気に入りの場所です。

ロンドン交通博物館のショップ

「TFL Moquette」と呼ばれる、地下鉄やバスなどロンドン公共交通機関の座席シート柄ファブリック・シリーズには、お洒落なアイテムもあってお土産にすると喜ばれたりします。各路線ごとに柄が異なることや、旧デザインが残っていたりするのが、個人的には激アツなポイント♪

Moquette Cushionも可愛い

2階には乗り物に関する本がたくさん。昔使われたポスターデザインを見られるコーナーも面白い(購入もできる)。

2階の本コーナー

車両の中のようなミュージアム・カフェ 「Canteen 」も人気です。

ミュージアムカフェCanteen

〈基本情報〉
London Transport Museum

公式サイト:https://www.ltmuseum.co.uk/
所在地:コヴェントガーデン敷地内

ロンドンのロイヤル・オペラハウス

コヴェント・ガーデンの敷地内にある「Royal Opera House(ロイヤル・オペラ・ハウス)」は、一部のスペースが一般開放されており、ショップ・飲食店などを利用できるのです。

バレエ・オペラの鑑賞チケットを持っていない人でも、上演がない日でも、気軽に立ち寄ることができる穴場スポット。

Royal Opera House外観

ロイヤル・オペラハウス内部の様子は、こちらの記事で紹介しています。

〈基本情報〉
Royal Opera House
公式サイト:
https://www.roh.org.uk/
所在地:
Bow St, London WC2E 9DD

美しいアートセンターSomerset House(サマセット・ハウス)

ふたりが最後に訪れたのは、コヴェント・ガーデンから徒歩圏にあるアートセンター「Somerset House」。建物の中には、さまざまな政府関連機関、芸術・教育関連機関などが入っています。

Somerset House外観

その歴史は古く、1547年 にサマセット公爵の宮殿建設から始まります。所有権が王室へ移り、王族が住んでいた時代も。

18世紀にはオリジナルの建物が取り壊され、新しい建物の建築がスタート。 Royal Academy of Arts(王王立芸術院)が新サマセット・ハウス最初の居住者となりました。(現在の場所 Burlington House に移ったのは1868年)

新サマセット・ハウスの建物は1801年に完成。その後、何度も居住者が変わったり増改築が繰り返され、1997年には The Somerset House Trust(サマセット・ハウス・トラスト)が設立。サマセット・ハウスを公共利用するために保存・発展させることとなり、現在に至ります。

Courtauld Gallery入口

サマセット・ハウス内には、 印象派のコレクションを堪能できる美術館 Courtauld Gallery(コートールド・ギャラリー)もあります。建物も美しく、個人的にお気に入りの場所のひとつです。

The Courtauld Gallery
公式サイト:
https://courtauld.ac.uk/gallery/

コートールド・ギャラリー館内

また、サマセット・ハウスと言えば、冬の風物詩であるアイススケートリンクも人気です。

サマセットハウスの中庭
冬季のアイススケートリンク

基本情報

Somerset House
公式サイト:https://www.somersethouse.org.uk/
所在地:Strand, London WC2R 1LA

これにてロンドン観光は終了!ホテルに戻り、荷物整理をして空港へ向かいます。

エリザベスラインで空港へ

夫とふたり家を出て、16時頃パディントン駅でふたりと合流。ロンドン市内〜ヒースロー空港間の移動は、初日同様 Elizabeth line(エリザベス線)を利用します。19時発のフライトですから、17時前に着けたら安心できる。

パディントン駅Elizabeth lineのホーム

利用するターミナルに停車する電車か確認してから、車両へ乗り込みます。

ヒースロー空港行きのエリザベス線

時間に余裕をもって到着できたので、諸々手続きを済ませた後は空港にあるパブで乾杯!無事に日本へ帰国することを祈りつつ、見送りしたのでした。

見送り後の空港

初めてのロンドン&パリ滞在が、ふたりにとって楽しい思い出になっていたら嬉しいな。

※この記事は2024年2月27日訪れた当時の情報です。

初めてのロンドン旅ご案内シリーズはこれにて完結。
それでは、また!

日々の食事についてはこちら

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