氷菓くん

高校生の頃、一ヶ月のお小遣いは3500円が基本値で、ズル休みをするたびに500円ずつ引…

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高校生の頃、一ヶ月のお小遣いは3500円が基本値で、ズル休みをするたびに500円ずつ引かれていくシステムでした。 Twitter @Kinukawa1221

最近の記事

2 質問者、人間A。回答者、サキュバスN。

・恩着せがましい 「Nさんは、たとえば僕とご飯に行って、奢るよって言われたらどう思います?」 「え? 丁重に遠慮しとく」 「なぜですか?」 「皆まで言っていいの……? 私の方が経済的に余裕があるからだよ」 「経済的な余裕って断る理由になるんですか?」 「え、逆にならないなんてことがある?」 「男たるもの女には奢るべし、とか」 「あー。私はそれ系の言葉は一つを除いて嫌いだな。時代錯誤というか差別意識の根というか」 「除く一つは何なんです?」 「据え膳食わぬは男の恥だ、ってやつ

    • 質問者、人間A。回答者、サキュバスN。

      ・浴衣や、その他特別な……。 「A君ってお祭り好き?」 「なんですか急に」 「いや、昨日うちの近所でやってたみたいでさ。浴衣の男女が夜道を行き交ってたんだよね。で、そのうちの何組がこのあとセックスするんだろう……って眺めてたのを今なんとなく思い出したから、言ってみただけ」 「なるほど。……まぁお祭りは結構好きですよ。人混みと、屋台が軒並み割高なことを除けば、雰囲気と味は好きです」 「それ好きと嫌い半々くらいじゃない……? まぁでも人混みに関しては確かに、度が過ぎるのはちょっ

      • ノールーツ・ノーラブ

         正月には親戚一同で顔合わせをする家庭が多い。よってその時期に人と雑談をしていれば、それに関するエピソードを聞く機会も多くある。  その中でも、女友達が一人、親戚のクソガキ(男)から殴られたり、容姿を馬鹿にされたという話をしていた。  聞くも明らかに、穏やかではない話である。が、それはもちろん、戦いごっこが趣味で、言っていいことと悪いことの区別もつかないクソガキがしたことだから、成人男性が同じことをした場合とは訳が違う。……だからといって看過できることではないのだけれど、しか

        • 2011~2023年に自分が見てきたアニメを振り返る

           アニメ視聴には「本棚」がない。  本を読んだなら、読み終えた物を本棚に並べることが出来る。ゲームや音楽CDを楽しんだなら、そのパッケージをなんなりと保管することが出来る。実行するかどうかはともかく、映画ならチケットの半券を残しておけばいいし、料理だってインスタグラマーよろしく写真に残しておけばいい。  だけど、地上波でアニメを見るにあたっては、一般的にそういった「記録に残す活動」が存在しない。録画した物をいつまでも残しておくのは容量の問題から現実的でなく、あとからDVDを買

        2 質問者、人間A。回答者、サキュバスN。

          架空漫才、スクールカウンセラーの山田先生。

          「はいどうも〜、架空漫才です〜。私の名前がカクウで、こっちが」 「相方のマンザイです〜。よろしくお願いします〜」 「いや〜今年もそろそろ終わるなぁって感じがして来ましたけどね。もうすぐクリスマスが来るし大晦日とお正月も来るし、学生さんたちはすでに冬休みでしょう? いいですよね〜」 「あ〜冬休みといえば、俺高校の頃不登校だった時期があったんだけど」 「えっ!? あ、そうなの……? ごめんすごいびっくりしちゃって」 「いやいいよ。「冬休みといえば」って変な切り出し方しちゃったなっ

          架空漫才、スクールカウンセラーの山田先生。

          おそらくこの世で一番面白いすごろく、wiiパーティについて。

           今まで遊んだ中で一番面白かったすごろくは? と聞かれたら、世のゲーマーたちは即答することができるだろうか。  ぼくはWiiパーティだと即答する。  すごろくというジャンルを最も大きい括り方で二分すると、「アナログ」と「デジタル」に分けられる。前者には児童ホームに置いてあるような人生ゲーム等が、後者にはマリオパーティ等のテレビゲームが当てはまる。  そして、デジタルすごろくの方は、さらに大きく二つのジャンルに分けることができる。ミニゲーム搭載型と、非搭載型の二つだ。前者の代

          おそらくこの世で一番面白いすごろく、wiiパーティについて。

          自作すごろく対人戦レポ(と、それを踏まえたアップデート内容)

           ↓本記事の前提となる記事↓ ※アップデート内容だけを見たい人へ ……記事の後半(「・終章、メンシスの悪夢」と「・総評」の間)にアップデート内容をまとめています。  上記記事で紹介した自作すごろくを友達がいないがために一生一人で遊んでいましたが、この度ついに対人戦をすることが叶いました……!!  記念すべき初めての対戦相手を紹介するぜ。父、母、弟、……以上だ!  ……というわけで、かつて小学生の頃に初めてすごろくの自作を試みた時もそうであったように、今回も対人戦の相手を家

          自作すごろく対人戦レポ(と、それを踏まえたアップデート内容)

          自作すごろく、追加ステージの紹介

          ↓前回の記事↓  前回、ブラッドボーンを題材にしたすごろくを作ることで非常に満足した筆者ですが、せっかくなら原作に登場する他のステージもすごろくにしてみたい! ということで、追加で6つのステージを作ってみました。  ……が、しかし、正規ルートの方の制作で才能を使い果たしたのか、今回紹介するそれらには何かと難点や課題が残っていがちです。それを踏まえてご覧ください。 (※今回も新ステージに移るたびにストーリー紹介が入ります) (※今回も全ての画像の保存をおすすめします) ・旧

          自作すごろく、追加ステージの紹介

          自作すごろくの紹介(ブラッドボーン)

           小学生の頃から自作すごろくで納得のいく出来の物を作ることが夢だったのですが、先日ついにその夢を叶えることが出来たので、その成果であるすごろく作品をここに紹介します。 ☆本作の概要 ……本作、「自作すごろくブラッドボーン」は、PS4向けアクションRPGソフト「Bloodborne」を元ネタとした二次創作の意を含むすごろくです。Bloodborneはホラー色強めなアクションゲーム作品のため、本すごろくでは物騒なワードが飛び交う中で各ステージのボスを倒して行き、ラスボスである「

          自作すごろくの紹介(ブラッドボーン)

          幼少期、すごろくの思い出

           ぼくがまだ幼稚園児だった頃、お正月の何かの付録にワンピースすごろくが付いてきた。それがぼくの人生で初めて遊んだすごろくであったと同時に、すごろくと縁深い人生の始まりでもあった。  そのすごろくは所詮は付録らしいペラッペラな作りにふさわしく、ゲーム性ではなくエンタメ性に全振りした作品だった。そのすごろくでしこたま遊び、「このマスに止まった人は、自分の名前を逆から読み上げる!」を経験しすぎたことによって自分の名前の逆さ読みを暗記したりしたぼくは、やがて児童ホームで人生ゲームなる

          幼少期、すごろくの思い出

          サキュバスはありがとうが言える。

          「世の中には、「ありがとう」が言えない人間を排斥しようという風潮があるじゃないですか」 「まぁね」 「ぼくはそれが苦手なんですよ」 「風潮が?」 「いや、ありがとうを言うことが」 「どうして? 簡単だよ、アリガトウ」 「そりゃ音読することは簡単ですけどね。こう、自然に口から出てこないんですよ」 「ふむ」 「たぶん、人に対して「ありがとう」と思うこと自体が、ほとんどないからなんだと思います。ありがとうって心から思えば、ぼくだってさすがに言いますし」 「なるほど? つまり君は、他

          サキュバスはありがとうが言える。

          バウムクーヘン東京味

           ぼくは千葉に生まれて千葉に育ったが、両親はそうではなかった。両親は元々大阪の人で、大阪で就職した後、転勤によって千葉へと移り住んだのだった。  ぼくがある日22年間生きた土地から離れ、会える友達が一人もいなくなったのは、だから父の仕事の都合によることだった。父は20年以上の時を経て故郷に帰還したのだ。  ……それで、千葉県在住時代のぼくには仲の良い女友達がいたのだけれど、彼女の方は彼女の方で、数年前から彼氏と同棲を始めるついでに埼玉へ引っ越したらしい。  どうせ千葉に永住し

          バウムクーヘン東京味

          魔女・サキュバス創作一覧

          ・この村の中には魔女がいる  キーワードを持って「特定の人間にすこぶる優しい異能の女性」が登場したのはおそらくこれが初。この頃は自分の作風について深く考えたことがなかったので、あらゆるところが適当であり、これを今改めて読み返す価値は、少なくともぼく個人としては無いように思う。歴史的に意味がある感じの作品。 ・尽くす系ニマド  現在の作風に至る明確なスタート地点。バス旅行でワイナリーに向かう道中、突然この話を思いついたことを今でも覚えている。お土産にしたワインは甘くておい

          魔女・サキュバス創作一覧

          今回のチャンピオンです

           今回の記事のタイトルは、本来なら「A週間フレンズ」という物になるはずだった。これは友人に誘われてAPEXというFPSゲームを始めたぼくが、そのあまりの一見さんお断りぶりに愕然として、 「こんなゲーム、慣れるまでに友達が60人必要だろうが!(試合は60人で行われるため)」  と叫んだことに由来する。それと、一週間しか記憶がもたない女の子との恋愛を書いた「一週間フレンズ」という漫画をかけて、「まるで記憶がリセットされているかのように、いつまで経ってもAPEXが上手くならない」と

          今回のチャンピオンです

          もし俺がその文章を見せられてこられてきてたとしたら絶対に統合を失調してると思うと思うか?

           この文章の書き手の頭がそれなりにまともであることを示すため、まずはタイトルの元ネタを説明しようと思う。  元ネタは「かまいたち」というお笑い芸人コンビの持ちネタだ。詳しくは「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら絶対に認められると思うか」でググッてみてほしい。百聞は一見にしかず、きっとそのネタが実際に使われている動画だって出てくるだろう。そこから全てを理解してほしい。  タイトルについての話はこれで終わる。……さて、それで数年前にぼくは、インターネット上である衝撃的なコメント

          もし俺がその文章を見せられてこられてきてたとしたら絶対に統合を失調してると思うと思うか?

          聖夜のネタバレブログ

           ぼくのパパは、あるいはママは、英語を筆記体で書くことができる。……と気がついたのは、ぼくが小学校高学年の頃だった。そしてそれは、ある気付きと同時のことだった。  話はおそらく、ぼくが小学一年生だった頃あたりまで遡る。さすがに昔すぎて記憶は曖昧だけれど、その中で一つだけ確実に覚えていることがある。……それは「サンタさんがお願い通りのプレゼントをくれなかった日」のことだ。  初めてのサンタさんに何を頼んだのかはもう覚えていない。けれど上記の日のことはよく覚えている。まだ年齢一

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