ゆち

気が向くままに。 【Twitter】http://twitter.com/yuchi…

最近の記事

推し

僕は今、震えている。 人生の中で、おそらく誰もが1度は絶対に引き下がれない場面に遭遇するであろう。 その対象の規模の大きさも他人から見れば人それぞれ変わってくるはずだが、少なくともそういった局面に立たされている本人にとっては例外なく大きく感じるものだろう。 そして僕もまた、その局面に立っているのだ。 推しとはなにか。 全国各地に身を潜めているオタク達は日々哲学ともいえる問いに頭を悩ませながら生きている。 推しも多種多様な存在だろう。アイドル、俳優、声優、歌手など3

    • 『継続』

      何事も、やめるのは簡単だが続けるのは実に難しい。 僕は何かを続けることがものすごく苦手だ。何度も枯らした朝顔、揃えて遊ぶ前に飽きたカードゲーム、三日分もないほぼ白紙の絵日記、その他にもたくさんある。きっと全て言い尽くした頃にはその倍の数の断念を繰り返してるだろう。 だが僕は家族にそれを責められたことはない。それはなぜか。 家族全員なにも続かないからである。 僕の家族はまぁ変わっている。父が健在だったころは週に1度、家族全員で母が愛してやまないジャッキーチェンのビデオを

      • 性癖

        まず最初に断りを入れたい。 タイトルを見て期待に胸を膨らませ、ベルトを外しながら記事を開いた紳士淑女の皆さんには大変申し訳なく思うが、僕はキラキラ清楚アイドルであるためイメージを損なう発言はできないのである。 それに僕の性癖は少し特殊であるため、多くの人に理解されるものではない。それでも付きあってやるよという方はこのまま読み進めてほしい。 僕の性癖とはずばり、「音」である。 僕は超が付くほどのジャズオタクなのだが、ジャズ特有のコード進行、ウッドベースやピアノのリズム、

        • 褒める

          あなたは最近いつ褒められただろうか。 褒められるハードルは年齢と比例して上がっていく。生まれて間もないころは立つ、歩く。小学生なら1人でおつかいに行く、学校のテストで100点を取る。 中学生、高校生になるとどうだろう。部活動でいい結果を残す、志望校に合格する。この時点で既に誰もが達成できるわけじゃない。その先は大企業に就職、結婚、昇進、マイホームなどである。 かくいう僕も大学生になってすぐの頃に感じた。 (あれ、最近僕、あんまり褒められてないなぁ) 生まれた思いはど

          ナレ「プロぼっちの朝は早くない」

          大阪府の端。閑静な住宅街の一画。ここに一軒のマンションがある。 プロぼっち、ゆちの住処である。 表舞台では決して語られることのないぼっち業界の真実を求め、我々はプロぼっち、ゆちの1日を追った。 ~(Progress:スガシカオ)♪~ 正午、ようやく彼の部屋から声が聞こえた。人々がランチを楽しもうと行列に並び始めるこの時間にゆちは起床する。 ナ「随分起きるのが遅いんですね」 ゆ「これでもかなり頑張った方なんです。僕はあまり誰かと遊んだりしませんし、最近はアルバイトも

          ナレ「プロぼっちの朝は早くない」

          エロと僕と家族会議

          僕はあまり性欲が強くない。 開幕から品位を疑うような書き出しに辟易した人もいるかもしれない。でも今日はずっとこの調子なので苦手な方は画面を閉じることを強く推奨する。 本題に戻ろう。性欲が強くないとはいったが全くないわけではない。だが女性の裸体を見ても「曲線美が素敵」だとか「足細くて羨ましいな」といったような感想を抱き、芸術品を見てるような気分になるのだ。どちらかというとジャズやファンクを聴いている時に好きな音階やリズムと出会えた時のほうが性的に興奮する違ったベクトルのド変

          エロと僕と家族会議

          炎上

          ここ何年かでTwitterの利用者が一気に増えたように思う。 昔はバズるといっても2万リツイートぐらいが限界だったのに、今では何十万リツイートまで伸びてるツイートを見かけることすらある。 僕はTwitterにいいね機能ができる前、ふぁぼと呼ばれていた星形のマークがTLを牛耳っていたころからの利用者なのだが、昨今の伸びているツイートに違和感を感じることがしばしばある。 面白いツイートや、幸せなツイート、有益な情報、それらが伸びるのはむしろ大歓迎なのだが、僕が引っ掛かりを感

          「お前」について

          言葉は時代と共に変わっていくものである。 辞書から消えて誰からも存在を忘れられ死んだ言葉。若者が作り出し生を受けた言葉。そして、本来の使われ方から大きく変化して生き延びた言葉。この記事では変化して生き延びた言葉について話そうと思う。 一口に意味が変わった言葉といってもそれはそれはたくさんあるのだが、今回話題に挙げるのは「お前」である。 なぜ「お前」なのか。理由は簡単で、僕はこの「お前」という呼び方がとても苦手だからだ。いや、正確には「お前」を使う俺様系の男が苦手なのであ

          「お前」について

          時間

          最近、時間の経過が早く感じるようになった。 今だって前回noteを更新してから1週間たっていて驚いている。 あまりにも早く感じるので来年には僕の寿命が尽きてるんじゃないかと心配になったりもする。そこで、なぜ時の流れを早く感じるようになったのか少し考えてみることにした。 思い当たる大きな理由はやはり年齢である。というのも僕が早いと感じるようになったのは時々はあったが20歳を超えてからなのである。20歳を超えると誕生日の嬉しさのピークは過ぎてしまい、年をとりたくない、大人に

          親フラ

          『親フラ』という言葉を知っているだろうか。 これはおそらくツイキャスやニコ生を見ていた、もしくは配信していた人なら1度は耳にしたことがあるだろう。 親フラのフラというのはフラグのことで、主に家族と同居している人が作業中に親が近くまできた場合によく使われる。(使用例:「ごめん!親フラだから1回落ちます!」) 一人暮らしをしたがる学生配信者はほとんどの人がこの親フラと決別するためである。 僕は中学生時代ずっとツイキャスで配信していたのだが1つ、忘れられない事件がある。

          親フラ

          王道

          イチゴ味のかき氷、ギブソンのレスポール、新婚旅行のハワイ。 この世の中にはたくさんの王道が溢れている。 子供のころはおそらくほとんどの人が王道に少なからず憧れを抱いたことがあるのではないだろうか。かくいう僕もその一人だ。 今現在でも幼少期ほどではないが、王道は好きだ。たとえば勧善懲悪の物語などはやはりどこか安心できる。僕は本に限らずどんなジャンルも試してみるしそこから好きになったものもたくさんあるけれど、たまに王道に触れると実家に帰ってきたような感覚を覚えるのだ。 王

          レポート

          オンライン授業が始まって数か月がたった。 朝から満員電車に乗る必要もないし、最寄り駅なのにありえないくらい距離がある通学路を太陽の視線を感じながらとぼとぼ歩く必要もない。 元々家が大好きな僕としては願ったり叶ったりな生活である。 、、、はずだったのだが人生そう上手くはいかないもので、ここ数日の僕は大量のレポートと休む間もなく戦っている。次から次へと出されるレポートを無心でこなしていると、スマブラの勝ち抜き組手をしているような感覚になる。 教授たちはよかれと思ってたくさ

          レポート

          絵のお話

          僕は絵が下手だ。 といっても絵を含むほとんどの才能は生まれ持ったセンスだけでなく血の滲むような努力の末に磨かれるものだと思うので、たまに1枚描いてすぐに諦めてしまう僕が上手くなれるわけないのである。 一口に絵が下手といってもその程度は人によって全然異なる。 僕は下手な人の横に並べても頭一つ抜けて下手なのだ。 例えば、小学生の時に授業中ポケモンのイラストを落書き帳に描いて順番に回していくのが流行った。前の子から回ってきた落書き帳にはボーマンダが描かれていた。とてもクオリ

          絵のお話

          人生とは、ままならんものである。

          「人生とは、ままならんものである。」 大人になればほとんどの人がそう感じたことがあるだろう。 ままならないと痛感する状況というのは大小様々だ。 小さいものなら「久しぶりのデートの当日に会社から呼び出された。」とか、 大きいものなら「資金を貯めて念願の古着屋をオープンしたけど、コロナウイルスの影響で人が来なくてすぐに店を閉めることになった。」とか。 かく言う僕もままならんことを実感したことは何度もある。 この記事では僕の人生初ままならんを紹介しようと思う。 小学生

          人生とは、ままならんものである。