性癖

まず最初に断りを入れたい。

タイトルを見て期待に胸を膨らませ、ベルトを外しながら記事を開いた紳士淑女の皆さんには大変申し訳なく思うが、僕はキラキラ清楚アイドルであるためイメージを損なう発言はできないのである。

それに僕の性癖は少し特殊であるため、多くの人に理解されるものではない。それでも付きあってやるよという方はこのまま読み進めてほしい。

僕の性癖とはずばり、「音」である。

僕は超が付くほどのジャズオタクなのだが、ジャズ特有のコード進行、ウッドベースやピアノのリズム、合間合間で存在感を発揮するサックスやペット、全てが心地いいのだ。

ジャズを聴いてる時には何度も絶頂しているような気がするのだが、そんな息子を気味悪そうに見下す僕のママンには大変申し訳ないと思っている。

性癖となる音はそれだけではなく日常生活にもたくさん存在している。

たとえばトンネルの中で響くハイヒールのコツコツ音や、揚げ物を食べるときのパリッという音、犬がドッグフードを食べるカリカリした音などあげればきりがない。

それを聞くだけで幸せになれると思えばなんとも幸せな男であるが、不意打ちで好きな音と遭遇してしまった時はこらえきれず気味の悪いにやけ顔を人前に晒すことだってあるので困ったものである。

そんな聴覚が身体の9割を支配しているあたおかな僕は、人と仲良くなれるかどうかの基準に声があったりもする。好きな声があればもちろん苦手な声もあるわけだけど、それをずっと聴き続けるのは僕にとって刑罰に等しいので残念ながら距離をとってしまう。

だが逆に声さえ僕のタイプなら最低限の清潔感さえあれば見た目はわりとなんでもよかったりもする。僕は本当に生身の身体を見てもなにも感じないため、高校時代に不慮の事故でクラスメイトの女の子の上裸体を見たことがあるのだけど、無反応すぎて逆にキレられたくらいである。

好きな音にだけ囲まれて生きていきたいので、いつか自分の好きな音だけを集めた動画を自分用に投稿したいと思い始めた今日この頃。みんなも「この音はいい！！！」というものに出会ったら是非僕に送り付けてきてほしい。

ちなみにジャズが好きというのはさっき述べたが、僕は歌ってみたをしている歌い手であり、選ぶ曲はどうしても自分の好きなジャズ系統になってしまう。

だから録音、mix、マスタリングなどで合計５００回くらいは軽く同じ曲を聴くことになるのだけど、毎回身体をくねらせている。録音中の僕を見た人はドン引きすること間違いなしである。

そのため今後ライブ活動をしていくようになってもジャズ曲はあまりやらないと思っていてほしい。

ちなみに他になにも性癖がないのかと聞かれるとそんなこともなく、まだいくつかあるのだが、その1つに鼠径部がある。さっきは「身体に興味がない」などと賢者めいたことを言っていたが鼠径部だけは別である。しかしnoteで垢BANなんて快挙を達成するわけにもいかないので、その話を聞きたい人はまた僕が飲酒配信をする日を祈っているといつか語る可能性が無きにしも非ずとも非ずとも非ず、といったところである。

イメージを損なう発言とはなんだったのか。