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浅草で茶封筒を拾ってはいけない


 浅草という名前の由来には諸説あり。
「聖者のいる場所」を意味する「アーシャ・クシャ」というチベット語説があるらしい。
この街は他とは違う魅力に溢れてる。
古き良き日本の街並みを残した観光地は数多くあれど、
そういう所はちゃんと綺麗に整えられている。
 でも浅草は本当に、人間の良いところと悪いところが混ざってる。
この街には、何か惹き付けられる魅力がある。
 浅草には何かある。

 もし浅草の道端に茶封筒が落ちていても、決して拾おうなんて思わない方がいい。

魔が差した、というやつだろうか。いつもなら気にもとめず通り過ぎるのに、何を思ったか、拾ってしまった。あまつさえ、中を見てしまったんだ。
この文字は一体何なんだろう?

 気味の悪いものを見てしまった。
 小生は初めて、ただの文字に『怖い』という感情を抱いた。ホラー小説を読んでいる時のそれとは違う、理由の理解できない不気味さだった。
 咄嗟に捨てて逃げてしまった。
 浅草の魅力は、良い意味だけじゃない。邪悪なものに触れたくなる、悪い魅力を含んでる。だからこそ好き。
 小生は今後もこの町の秘密を追う。


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