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ウルトラマンネクサス第35話「反乱 -リボルト-」感想
3代目デュナミスト千樹憐のターニングポイントであり、そのことが言語的な表現を超えて表情や身体的な演技に反映された最高の回だと思う。
憐の意識はいくつかの段階を経て36話での光の継承に到達している。
(1)自己への強い関心:防衛機関直下のアカデミーでデザイナーベイビーとして生まれた憐は遺伝子的な欠陥を抱え、16歳頃に全身の細胞がアポトーシスを起こすという運命を背負わされていた。特殊な出生と生育環境も
第3回公演「夏陰、陽炎、氷菓。」陽炎「魔法使いにテンキュー」感想
*ネタバレあります。7月22日19時の回を観ました。
遺書人間はみな遺書を書いておくべきだと思っている。というのも、誰かしらが死んだ時に、残された人が死者のために何をすべきかということはかなりはっきりしていないと大変なことになるから。多くの場合、生きている人間は死者に対して平然としてはいられない。死者は生きている人間の行動をジャッジしたり、その人のために何かをしないといけない存在になる。だからこ
#1. ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』
Zarathustra's Vorrede.
ツァラトゥストラの序説
§ 1
Als Zarathustra dreissig Jahr alt war, verliess er seine Heimat und den See seiner Heimat und gieng in das Gebirge. Hier genoss er seines Geistes und seiner Ein
§34-2ハイデガー『カントと形而上学の問題』ゼミノート(24.4.30分)
ペーパーバックで買いました。今まではPDFで見ていたけど、授業中にタブレットでこれと邦訳と『純粋理性批判』の参照箇所を見るのが大変だったので。やっぱ紙に書き込むのはいいですね。
190b:純粋直観は純粋自己触発である
前回までの箇所(すべての表象は内感に属する・内感の形式は時間である→すべての表象は時間の自己触発的な構造に準拠する)を踏まえて、「認識の有限性」が直観の有限性に根付いていることが
§34-1ハイデガー『カントと形而上学の問題』ゼミノート(24.4.23分)
わけがわかりませんが、わからないなりに頑張ります。
§ 34. Die Zeit als reine Selbstaffektion und der Zeitcharakter des Selbst
純粋な自己触発としての時間と自己の時間性格188c:時間が対象の表象の概念を触発するとは?
ここではもっぱら問いを立てるだけです。
この問題は以前にも登場しています。62 ページ。でもそんなに関係
カント『純粋理性批判』ゼミノート(24.4.22分)
位置付け
超越論的原理論/超越論的論理学/超越論的分析論/概念の分析論/純粋悟性概念の演繹について
22節 カテゴリーは、経験における対象に自らを適用する以外のいかなる認識上の使用法も持たないこの節全体として、このタイトルの命題を証明しようとしています。
この引用箇所の最後の部分は文の切れ目ではないのですが、一回ここで切ります。この範囲は特に問題はないでしょう。有名なカントの認識論(認識は直観
ハイデガー『カントと形而上学の問題』ノート(序論〜#1)
引用においては、「有」を「存在」、「有るもの」を「存在者」などと断りなく変更します。
序論 研究の主題とその構成要点:ハイデガーはカントの『純粋理性批判』を「形而上学の根拠づけ」として読もうとしている。そして、「根拠づけ」ということを分析することで、本書の方向性を提示している。
ハイデガーは、この本を通して『存在と時間』で行っていた基礎的オントロギー(存在者を存在者たらしめる「存在」の意味を解
#2 ゼロから始める修論計画(24.2.25~3.3)
今週の目標主要二次文献リストアップ完了→前回からの引き継ぎ。若干のみ
ニーチェ研究なら読まなきゃいけないものをリストアップ。
現時点でリスト化している文献のオーバーヴュー→前回からの引き継ぎ
15ほどあげている。序文、書評、訳者解説などで内容や主張の概要を掴む
『反時代的考察』第一部『デーヴィットシュトラウス』を読む→完全に引き継ぎ
ドイツ語
単語帳、DWを読む、リスニング教材からわからない
#1 ゼロから始める修論執筆(24.2.14-2.21)
今週の目標主要二次文献リストアップ完了
ニーチェ研究なら読まなきゃいけないものをリストアップ。
現時点でリスト化している文献のオーバーヴュー
15ほどあげている。序文、書評、訳者解説などで内容や主張の概要を掴む
『反時代的考察』第一部『デーヴィットシュトラウス』を読む
ドイツ語
単語帳、DWを読む、リスニング教材からわからない表現をノートに書く、(中級文法書を読む)
研究以外にやらなくては
『悲劇の誕生』3節第二段落
Wer, mit einer anderen Religion im Herzen, an diese Olympier herantritt und nun nach sittlicher Höhe, ja Heiligkeit, nach unleiblicher Vergeistigung, nach erbarmungsvollen Liebesblicken bei ihnen such
もっとみる『罪と罰』人物紹介・あらすじ
『罪と罰』の台本を読むときに、「この人どんな人?」「この場面はどんな流れの中にあるの?」ということが少なからずあるので、自分の理解の刷新も兼ねて簡単な人物紹介とあらすじを書いてみたいと思います。
*途中ですが、長くなるので、公開して徐々に修正していきます。
人物紹介ラスコーリニコフ(ロジオン・ロマーヌヴィチ・ラスコーリニコフ)
父親をはやくに亡くし、一家の希望としてペテルブルクに移って大学の