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ドイツ一人旅_試合観戦_04_09【海外旅行】

前の話  プロローグ  4日目01

1999年冬 4日目 ドルトムント

いよいよ試合開始。

ボール回しはゆっくりなのだが、一旦縦パスが入るとスピードアップして一気に攻め上がる。またパスを受けるボールタッチが非常に柔らかいのが印象的だった。

そうこうしているうちにドルトムントが先制点をあげた。するとスタジアムDJが観客を煽るように得点を告げる。

選手紹介と同じように得点者のファーストネームを呼ぶと観客全員でファミリーネームを叫び、続いて何かを言ったあとに「ビッテ」で締める。得点時の一通りのルーティンが終わると更に声援がヒートアップした。

ドイツ人は声は野太く地響きのように感じる。それに対して日本人の声は甲高く、迫力には少し欠けるような気がした。例えるなら大型犬と小型犬の吠え方のように、体格の違いが声にも現れるのだろうか。

今日の対戦相手は下位のニュルンベルグであり、試合は3対0でホームのドルトムントの勝利に終わった。

試合観戦中は興奮の連続ではあったが、サポーターの熱量は我が地元の赤いチームも負けていないぞと思った。

デポジットの空容器を返却して2マルクを受け取ると、今日の宿泊地ベルリンへと向かった。



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