ドイツ一人旅_何かがおかしい_08_05【海外旅行】
1999年冬 8日目 ミュンヘン
キックオフは20時45分。
テレビ中継の関係か中途半端な時間だなと思った。チャンピオンズリーグの放映権料は莫大な金額であるため時間帯をうまく調整しているのだろう。
一旦、市街地に戻って軽く夕食を済ませようと思ったが、試合開始まで2時間ほどなのでスタジアムに入って売店で何か買うことにした。
入口のゲートに向かって歩き出したが、サッカーのレプリカユニフォームを着た人々はそのゲートを通り過ぎ更に奥へと歩いていく。
んっ…?何かがおかしい…
何でみんな向こうまで歩いていくんだ?僕は状況を理解できず、とりあえず入口のゲートを通り過ぎてみんなについていくことにした。
そして愕然とした…
奥の方に別のチケット売り場があり、その脇に入口のゲートが見えたからだ。
それでは一体、僕の目の前にあるのは何のゲートなのだ?
冷静になってよく見るとそれはミュンヘン体育館の入口だった。『地球の歩き方』を取り出し、地図で確認した。駅からみて手前が体育館、奥がスタジアムだった。
そうか…、そういうことなのか…
どうやら僕が手に入れたチケットは体育館で行われるイベントのもので間違いないようであった。チケットに大きな「C」が見えたので、チャンピオンズリーグのチケットだと思い込んでしまったのだ。
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