#29 特別支援教育:小学校低学年での特別支援「早期発見と適切なサポートの重要性」
特別支援シリーズ始めることにしました。
しばらくは、クラスの中に埋もれた支援を要する子どもたちに、どのように気付いていくとよいのかについて、話をしていきたいと思います。
クラスに気になる子どもがいても、
①支援が必要なのかどうかわからず、担任が気付いていない
②担任は気付いてはいるものの、どうしていいかわからず困っている
③担任は気付いているが、注意をして解決している
④担任が気付こうとせず支援につなげない
主にこの4つが考えられ、必要な支援が施されていないことが多いです。
④については、いろいろあるのでここでは取り上げません。
また改めて別の機会に話したいと思います。
①②の方は、理由や対処方法がわかれば対処が可能です。
③については、自己肯定感がかなり低くなるので注意が必要です。特別支援の理解がないため、担任を説得できる場所と出来ない場合があります。
学校では様々な、気になる子どもと出会います。
すぐに気付くのは、離席。授業中教室を立ち歩いたり、暴言を吐いたり、教室から飛び出したりすれば、支援が必要だと誰でも気づきます。
授業中に不規則発言が多いとか、休み時間に友達とよくトラブルを起こすなどと言った場合となると、どうしていいのかわからない先生も多いようです。
いずれにしても、支援が必要な子どもは、早期発見し、必要な支援をしていかなければらいけません。
1、2年生の間が勝負です。
低学年の担任になったら、ここが最優先事項ととらえ、気になる子どもがいたら積極的に、面談していく必要があります。
もしこれを怠ると、中、高学年でクラスが荒れやすくなります。
担任の先生も、一年間学級経営に苦労します。
以前、支援を必要とする児童は、1クラスに約8%いるとニュースでやってました。つまりクラスに3人程度はいることになります。
特別支援コーディネーターをしているとわかりますが、低学年だけに限定したら、軽度なものも含めると、その2倍はいると感じています。そもそも8%という根拠はどこにあるのかわかりませんが、支援が必要なのに、何も支援されていない子は含まれていないことは間違いないと思います。
さて、学校生活の中で気になる子は、いろいろいますが、今回は、整列で気になる子について話をしたいと思います。
学校生活には、整列は欠かせません。
コロナ禍で朝会、集会などは、オンライン配信するようになりました。
その利便性に気づき、5類引き下げ後も継続している学校が多いです。ですが、集会などは全校で集まってやる機会も増えてきています。
とはいうものの、低学年は、教室移動がほとんどないため、整列を定着させるまでに結構時間がかかります。
では教室移動の場面を思いうかべてみましょう。
では自分のクラスの子どもたちが、朝、体育館で行われる集会にいくために整列するという設定で考えてみましょう。
整列できていない子どもは、何人いてその理由はなんだと思いますか?
みな、それぞれに理由があります。
①遅刻して、朝の準備が終わってなくて整列できていない子。
②整理整頓が苦手で準備が終わってない子。
③今日、集会があり整列することに気づいてない子。
④友達とふざけて遊んだり、話をしたりして並んでない子。
⑤朝、登校前に家で母親に叱られ、クールダウンできないまま教室に来て、塞ぎこんでる子。
⑥登校中や教室で友達とトラブルあり、クールダウンできずイライラしてる子。
⑦黒板に書いてある、今日の予定をみて、変更あることに気付き、納得できず準備がすすまない子。
⑧「先生、今日は何順ですか?」と並び方をききにくる子。
⑨「先生、○○さんが、□□さんに嫌なことしてました。」と報告にくる子。
9人といったら、クラスの約3分の1~4分の1。
こんなにいたら、もう崩壊してます(笑)
ですが、このうちの一つか二つは、自分のクラスにも「あるある」と感じたものがあるのではないでしょうか。
今回はこのあたりでおしまいにします。
次回、詳しく説明していきたいと思います。
それでは、また。
参考になる方がいたら幸いです。
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