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映画レビューまとめ。

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2023年1月の記事一覧

映画#85『パシフィック・リム/アップライジング』

映画#85『パシフィック・リム/アップライジング』

ロボットとモンスターがぶん殴り合う『パシフィック・リム』、その続編。

全体的な感想としては、イェーガーや怪獣の挙動が良くも悪くも軽くなったといった感じ。

前作は両方動きが鈍重だった分、その巨体の一挙一動は非常に重みがあったように思えた。

イェーガーの繰り出す拳が、怪獣に激突する瞬間(その逆もまた然り)……その衝撃はまさしく震天動地の如し。

が、今作はどちらも動きがより軽快かつスタイリッシュ

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映画#84『パシフィック・リム』

映画#84『パシフィック・リム』

超巨大ロボット と 超巨大モンスター、激突。

史上最強の「男の浪漫」がここに降臨。

突如地球に出現した、全てを破壊し尽くさんとする巨大なモンスター「KAIJU(怪獣)」。

人類はこれに対抗すべく、パイロット2人が搭乗し操縦する巨人兵器「イェーガー」を建造。

それから10年後、怪獣の脅威は増していき、人類は劣勢に立たされていた。

果たして人類、そしてイェーガーの運命や如何に……といったスト

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映画#83『非常宣言』

映画#83『非常宣言』

『パラサイト 半地下の家族』ぶりに劇場で観た韓国映画。

飛行機の中で致死性の高いウイルスがばら撒かれバイオテロが発生。

一種の生物兵器と化した飛行機と乗客を救うべく、様々な人々が奮闘するパニック・スリラー映画。

友人と一緒に観に行った訳だが、鑑賞後まさしくど肝を抜かれたような感覚に陥った。

作品全体に満ち満ちた緊迫感や恐怖感、俳優の演技によって醸し出される喜怒哀楽と言った感情。

それらが

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映画#82『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

映画#82『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

レース映画の金字塔『ワイスピ』シリーズ。

第3作目の舞台は我らが東京。

煌びやかな東京の街を、爆速で駆け抜ける。

立ち位置としては番外編的な作品であり、既存のキャストは出てこない。

そのためかストーリーの流れも1、2作目とは少々異なっており、

「主人公がレース技術の極地たる「ドリフト走行」を会得し、成長していく」

という、王道的な展開に変化している。

タイトルにある通り、今作のメイン

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映画#81『ワイルド・スピードX2』

映画#81『ワイルド・スピードX2』

ストリートレースで爆速の世界に生きる男たちの生き様を描く『ワイルド・スピード』シリーズの第二作目。

前作の主人公であるブライアンと、彼の幼馴染であるローマンが主役。

ブライアンは前作のラストにおいて、ドミニクの逃亡を援助したことにより警官をクビになってしまった。

以来、マイアミにてストリートレーサーとして大活躍しており、その表情は何だか純粋に「レース」を楽しんでいるかのようだ。

(前作は囮

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映画#80『ノースマン 導かれし復讐者』

映画#80『ノースマン 導かれし復讐者』

今年一発目の劇場映画。

私を始め、ダークファンタジー好きには間違いなくブッ刺さる映画。

その暗く重い世界観は、かの有名な『スカイ◯ム』のよう……

親父の仇を討つという使命を抱き、復讐に身を焦がす王子・アムレートが主人公。

(かの有名なシェイクスピアの悲劇『ハムレット』の元ネタであるらしい)

王国の崩壊後は、略奪を繰り返すヴァイキングとして生きていたアムレート。

ヴァイキングとしての彼の

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映画#79『ワイルド・スピード』

映画#79『ワイルド・スピード』

カーアクション映画の金字塔、『ワイルド・スピード』シリーズ。

その原点たる今作を「今更ながら」鑑賞。

(観たのは『スーパーコンボ』のみ)

最近のワイスピに比べると、アクションの規模などはやや控えめ。

(風の噂では、今年公開の『FAST X(原題)』では宇宙が舞台になるそうな)

だが疾走感の溢れるカーチェイスは、まさに迫力満点の一言。

それも正式なレースではなく、非合法的に開催されたもの

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映画#78『コンスタンティン』

映画#78『コンスタンティン』

ジョン・ウィックを3作しっかりと見返しました〜。

という訳で「ジョン繋がり」というくだらない理由で鑑賞。笑

(ジョン・ウィック観た後だと若いキアヌの違和感がすごい)

某電鋸男のアニメOPでも取り上げられた、悪魔狩りのお話。

主人公は生粋のヘビースモーカー。

(なんと15歳の頃から毎日30本も吸ってるらしい……その為肺ガンにかかっており、余命も僅か)

その為劇中では何度も彼の喫煙シーンが

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映画#77『ジョン・ウィック:パラベラム』

映画#77『ジョン・ウィック:パラベラム』

前作のラストの直後から、物語がスタートする。

裏社会の聖域の不変の掟を破ってしまったジョン。

そこに襲い来るは世界中の手練れの殺し屋たち。

当然ジョンはいつも通り容赦なく全員ぶちのめしていく訳だが。

今作はとりわけ戦い方に関するバリエーションがより豊富なものへと進化していた。

馬で敵から逃げつつ応戦したり。

ナイフを投擲して滅多刺しにしたり。

敵から奪った刀で戦ったり……。

けど結

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映画#76『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

映画#76『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ、そして『エヴァンゲリオン』そのものの幕引きとなる、最終作。

前半では、サードインパクトにより荒廃した世界で逞しく生きる人々の日常生活が描写されている。

シンジの同級生である鈴原トウジや相田ケンスケといった、『Q』では消息不明だったキャラたちも久方ぶりに登場。

綾波レイのクローンであるアヤナミレイ(仮称)が、人間の生活や感情を知っていく姿は何とも微笑ましい

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映画#75『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

映画#75『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

いい意味でも悪い意味でも、エヴァ史上最大の問題作。

具体的にどの辺が問題作なのか……その最たる理由はやはり急な世界観の変化だろう。

アニメ版のリブートとして制作されたこの新劇場版シリーズ。

しかし今作から急激にオリジナル要素が多数追加。全力で観客を置いてけぼりにするわけだ。

「新しい要素が増えすぎて全く物語に追いつけない」といった否定的な意見が多数上がるその一方で、

「物語が全く予想でき

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映画#74『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

映画#74『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

個人的に、新劇場版シリーズの中では『シンエヴァ』と同じぐらい好きな作品。

今作は何よりも、日常シーンが光ってるのが特徴。

「使徒がいない時の第3新東京市」の光景を見て非常にほんわかする。

新たなるエヴァのパイロット・アスカが加わり、シンジら同級生組のわちゃわちゃしてる姿。

リョウジを忘れられないミサトのモヤモヤとした恋模様。などなど……

エヴァの作風上シリアスなシーンが多めになるが、だか

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映画#73『ジョン・ウィック:チャプター2』

映画#73『ジョン・ウィック:チャプター2』

前作よりわずか5日後の話。

前作では車と愛犬を奪われたジョン、今作では彼の思い出が詰まった家を奪われる羽目となる。

復讐と使命の間で揺れる彼は、再び弾を込め始める……。

冒頭で前作の悪役の兄の元を襲撃し、敵を薙ぎ倒し、酒と共にボスと交わした言葉が「平和」。

敵と見做した者はすべからず殺す……「闇の男」ことジョン・ウィックに「平和」という言葉……似合わなすぎる。

彼もまた殺し屋である以上、

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映画#72『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

映画#72『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

自粛期間中の頃ぐらいに観た新劇エヴァをもっかい鑑賞。

ってことでまずは「序」から。

初鑑賞した当時、これが私にとって初のエヴァであったために、その印象は大きい。

CGでヌルヌル動く使徒の気味悪さだとか純粋に初号機がカッコよかったりとか、色々あるけれど。

ともかく作画が綺麗すぎる。これに尽きる。

周知の通り、今日の日本のアニメは「作画がやばい」と国内外で絶賛されているけれど。

今作に関し

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