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適応障害者から見た適応障害者

こんにちは。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

金曜・土曜と乗り越えて、今週の過食はとりあえず抑えることが出来ました。少し食べ過ぎてしまった感は残りますが、過食するよりはマシ。と前向きに考えて、明日からまた仕事を頑張ろうと思います。

さて、今日のお題なのですが、「適応障害者から見た適応障害者」の話をしようと思います。

実は私の職場に、「適応障害」と見られる職員さんがいらっしゃるのです。

その方もとても真面目な方で、休むことは許されない。休むと迷惑が掛かる。と強い固定概念があり、周りがどんなに「お休みしても大丈夫ですよ」と声を掛けても、這ってでも仕事にいらっしゃる方なのです。

えぇ。私はとても凄いと思ってしまいます。

毎日泣いてでも、周りに泣きながら訴えてでも、出社する。

休むことによって、心理的な病気だと思われたくない。休んでしまった方が自分のプライドが傷つく。お金も欲しい。円満退職したい。

その気持ちが大きいからこそ、何としてでも乗り越えたい。

そういった気持ちがあるようです。

しかし、私はその方の心も体も心配でなりません。

自分が適応障害を経験しているが故に、色々と分かってしまうのです。

私もその人と同じ要因から適応障害となったからです。

それは「パワハラしてくる上司」=Aです。

症状としては

「Aさんがいる同じ空間に座っていられない、勝手に涙が出てくる」

「Aさんが少し体を動かしただけで、ビクビクしてしまう」

「他の人が怒られているはずなのに、自分が怒られているように感じる」

「いつ、その人から声を掛けられるか不安。仕事を振られたらどうしよう」

「Aさんが同じ空間にいるだけで、涙が出てしまう」等です。

えぇ。そうなってしまうと、出勤すら難しいですよね。

また、そこから引き起こされる症状としては

「正常な判断が出来なくなり、いつも通り出来ていた仕事が上手くいかない」

「ケアレスミスが増えた」

「辛かった出来事がいつまでも忘れられない」

「休み中でも仕事の事。パワハラの上司のことが浮かんできて休めない」

「眠れない」

そういったご相談を受け。かなり深刻な状態だと判断し、病院に行ってみてはどうか。とお伝えしました。

病院に行って、パワハラ上司がどうにかなることはありませんが、気持ちを落ち着かせる薬や眠剤はくれます。

また、自分が正常な判断が出来ていない。と医師が教えてくれることもあるからです。

しかし、心療内科に受診すること自体。抵抗感がある。行きにくい。と思っていること。病院に行くまで自分は悪くない。まだ大丈夫。だと思っているようで、病院にはまだ行っていないようです。

ですが、私や他人から見ても、その方は大丈夫ではありません。

せめて、1・2週間だけでも休んで気持ちを落ち着かせる。体を休ませてみてはどうですかと、お話してみたのですが、休むこと自体に抵抗感が強く。

結局毎日泣きながら出勤しているのです。

そのため、私は何をするべきなのか。力になってあげるには他にどうすればよいのか。悩んでいるのです。

私は職場で一番下っ端であり。人事権は全くありません。

むしろ、私が復職した際に、異動も叶わず、パワハラ上司もセットでついてきたのですから、異動は絶望的。

本当であれば周りの上司からパワハラ上司に指導してくださればよいのですが、誰もパワハラ上司に関わろうとする方はいないのです。

その中で私に出来ることは、

「随時声をかけ、様子を見て話を聞く」

「パワハラ上司と出来るだけ接触する機会を減らすために、矢面に立って、代わりに仕事を請け負う」

くらいしか思いつくことが出来ません。

本当であれば、パワハラ上司と対等に受けて立てられるような強い人間。

間に入って上手く取りまとめられる。

ような人間であればどんなに良かったかと思います。

ですが、それが出来ないから、私も適応障害になってしまったわけです。

人を変えようと思って、変えられることは出来ません。

まずは自分が変わる必要がある。

その辛さを知って、他人にも変わってみないか?と初めて言える。

私はそう思うのです。

人を変えるにはとても労力が必要です。

まず、その人の信頼を勝ち取る。なんでも話をしてくれるような関係性を築かねばなりません。何を考え、どうしてそういう行動や思考になったのか共感、理解し、意図があるのか分かったうえで、諭す。というのは難しい。

一方的になってしまうと、どうしてお前なんかが。分かっているつもりでわかっていない。魂胆見え見えなんだよ。何様だ?となってしまいます。

その上、本人に変わる気がなければ、変わる気にさせる肯定も入ってきます。

それも年上に‥‥。結構な勇気がいります。

罵倒や文句を聞いても折れない心。揺るぎない使命感と、根気。積極的に働きかけ続ける根性。自分への自信。などなど‥‥。

それは自分を変えるためにも必要な工程ですよね。

自分と会話して客観的に分析し、改善してみて試行錯誤してみる。それも分かった気にならず、自分を過大評価しない。

今の自分の考えは、どこからきて、何故至ったのか、全て振り返って読み解く必要がある。

そうなると、自分を変えることも簡単ではありません。

ですから、まずは周りを変える。ではなくて、自分を変えてみる。他人に迷惑を掛けなくとも、立ち直ったり、病気にもならない強い心がいる。

それが整わない限り、余計な口を出すべきではない。その資格すら私にはない。だから、自分の面倒を見るついでに、出来ることをすればいい。

その出来る範囲は一体どこまでで、何なのか。

それを私は知りたいのです。

話がそれましたが、適応障害やうつ等になってしまう前に、「休んでもよい」ということを私は分かってほしいのです。

まだ、大丈夫。体も動かないわけじゃないし、これといった死ぬような病気じゃないか。

そういって、本当に体が動かなくなった時、休職してしまうのです。

なりかかった手前、何か手を打たない限り、どんどん悪化してしまいます。

治る人なんていないのです。

原因が職場で、切り離せない状況なら、原因と切り離せない限り、治ることはないのです。

ですから、本当に悪化する前に、休んでください。

私も職場の周りのスタッフさんも含め、辞められる前に、少し長く休んでもいいから戻ってきてほしい。そう思っている人が少なからずいらっしゃいます。

完全に心が折れてから休むと、復職するのにかなり時間がかかり、覚悟が必要です。

私も療休→休職合わせて10か月かかりました。

その間にずっと、戻れるはずがないと思い。苦しみ、やっと自分を分析して、前と違う自分になるための工夫を試行錯誤して、何度か職場に足を運び、6階のオフィスに行けるようになった。という小さな自信を胸に仕事に戻りました。

ただ淡々と休むことが出来たのは、一度もないかもしれません。

1・2か月は早く仕事に戻らなきゃという焦り、脅迫概念が強く。全く休むことが出来ませんでした。復職するための支援教室に行くだけでも抵抗があり、眠れなくなったり足が震えました。

しかし、行動したからこそ、今につながっています。

自分を変えるための意志や行動だけは、どうか見失わないでください。

いくら職場のせいだからといって、自分の人生の保証はしてくれないのです。

そして、転職するのか、復職するのかという決断も。自分で決めなければなりません。誰かに決めてもらうことなんて出来ないのです。

また、私に出来ることが見つかったら、お話してみようかと思います。

それでは‥‥。





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