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JW485 天日槍、北上す
【垂仁天皇編】エピソード14 天日槍、北上す
第十一代天皇、垂仁天皇(すいにんてんのう)の御世。
紀元前27年、皇紀634年(垂仁天皇3)3月。
新羅(しらぎ)の王子、天日槍(あめのひぼこ)(以下、ヒボコ)は、永住の許しを受け、定住先を求める旅に出た。
そして・・・。
ヒボコ「淡海国(おうみ・のくに)に入ったハセヨ。二千年後の滋賀県ニダ。ということで、記念に、鏡を山に埋(う)めるニダ。これが、鏡山(かがみやま)と伝わっているハセヨ。」
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そのとき「ヒボコ」の従者たちが、いきなり登場した。
従者たち「貴重な鏡を埋めちゃうとは、さすが、王子ハセヨ! そういうわけで、鏡神社(かがみじんじゃ)が鎮座(ちんざ)しているハセヨ。祭神は、当然、王子ニダ!」×多数
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ヒボコ「ついに、ウリも、神様の仲間入りかぁ。ちなみに、滋賀県竜王町(りゅうおうちょう)の鏡(かがみ)に鎮座しているハセヨ!」
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従者たち「では、ここに住むのですか?」×多数
ヒボコ「いや、もう少し、北の地に行ってみるニダ。そうすべきであると感じるニダ。」
更に、北へと進み・・・。
従者たち「王子! ここが良いと思うニダ。吾名邑(あな・のむら)ハセヨ。二千年後の滋賀県米原市(まいばらし)の箕浦(みのうら)周辺と言われているハセヨ。」×多数
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ヒボコ「うむ。そうするニダ。ここで暮らすハセヨ!」
従者の要望は、オリジナル設定だが、しばらく、この地で暮らしたと伝わっている。
しかし・・・。
ヒボコ「住んではみたものの、何かが違うニダ。もう少し、北に向かうハセヨ。」
従者たち「そうですか・・・。では、ウリたちは、ここに残りますね。」×多数
ヒボコ「えっ? どういうことニカ?」
従者たち「ウリたちは、鏡山の麓(ふもと)で、須恵器(すえき)を作る職人になるニダ。『日本書紀』で、鏡村(かがみむら)の谷(はさま)の陶人(すえひと)と紹介されてるニダ。」×多数
ヒボコ「そ・・・そうなるのか? で・・・伝承ということなら、仕方ないニダ。」
従者たち「山の麓からは、窯(かま)の跡が、いくつも発見されているハセヨ!」
こうして「ヒボコ」は、従者たちと別れ、旅を再開したのであった。
ヒボコ「もう少し、北に足を延ばしてみるニダ!」
「ヒボコ」は、若狭国(わかさ・のくに:現在の福井県南端)を経て、多遅摩国(たじま・のくに:現在の兵庫県北部)に入った。
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そして、出嶋(いずし)に到着したのであった。
ヒボコ「つ・・・ついに『古事記(こじき)』にも書かれている、多遅摩国に来てしまったニダ。二千年後の兵庫県豊岡市(とよおかし)の出石町(いずしちょう)ってところみたいニダ。」
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するとそこに、男がやって来た。
男「おみゃぁ(おまえ)は、誰だいや?」
ヒボコ「えっ? ウリ(私)は、新羅の王子様ニダ。住むところを探しているハセヨ。」
男「そうか。わい(私)は、太耳(ふとみみ)だ。わいの娘と結婚しにんさい(しなさい)。娘の名は、麻多烏(またお)とも麻拕能烏(またのお)とも言うんだわいや。マタリンと呼んでくれ。」
マタリン「わたしゃぁ(私は)マタリン。よろしくね。父も、前津耳(まえつみみ)や前津見(まえつみ)という別名が有るのよ。でも、この物語では、太耳に統一するわ。面倒くさいからよ!」
ヒボコ「ウ・・・ウリは『ヒボコ』ニダ。紙面の都合で夫婦(めおと)になってしまったハセヨ。」
マタリン「そして、子供が産まれたわよ!」
ヒボコ「えっ? 早すぎるニダ!」
マタリン「息子の但馬諸助(たじま・の・もろすく)よ。」
諸助「息子の諸助ニダ。そして、ウリにも、子供が出来たニダ! その名も、多遅摩日楢杵(たじま・の・ひならき)ニダ。『ラッキー』と呼んで欲しいハセヨ!」
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ヒボコ「えっ? 孫?!」
ラッキー「エピソード317以来ハセヨ!」
ヒボコ「えっ? どういうことニカ?」
どういうことであろうか?
次回につづく
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