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JW335 上陸はしたけれど
【桃太郎編】エピソード5 上陸はしたけれど
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
吉備(きび:現在の岡山県と広島県東部)を平定するため、海の道を進む船団があった。
彦五十狭芹彦(ひこいさせりひこ)(以下、芹彦)の船団である。
付き従う者は下記の通り。
芹彦の家来、犬飼建(いぬかいたける)(以下、犬)と留玉臣(とめたまおみ)(以下、トメ)である。
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芹彦「騙(だま)された・・・。全くもって騙された・・・(´;ω;`)。」
犬「皇子(みこ)? 何に騙されたのでござるか?」
芹彦「何を言っておるのじゃ! 海賊にも、嵐にも、出会わなかったではないか!」
トメ「無事に辿り着いたんですから、良かったじゃないですか。」
芹彦「されど・・・釈然(しゃくぜん)とせぬ・・・。」
トメ「と・・・ところで、僕たちは、どこに辿り着いたの?」
犬「妹尾(せのお)の明神崎(みょうじんざき)じゃ。そこに上陸したと伝わっておる。」
芹彦「して、二千年後の何処(いずこ)になるのじゃ?」
犬「岡山市の南区妹尾(みなみく・せのお)にござりまする。」
芹彦「ん? されど、海から離れているようじゃぞ?」
犬「二千年後の地図では、そうなっておりまするが、おいらたちの時代は、妹尾のあたりまで海が迫っておったのです。」
芹彦「なんと! 謀(はか)られた!」
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トメ「ところで、明神崎はどこなの? 崎って言うくらいだから、岬(みさき)だよね?」
犬「そこについては、よく分からぬのじゃ。」
するとそこに、一行を迎える者がやって来た。
ジョンとヨーコ、そして、息子のジュリアンとショーンである。
ジョン「おーい! 芹彦! ようやく来てくれたんだな!」
ヨーコ「芹彦! みなさん! 久しぶり!」
ジュリアン「息子のジュリアンじゃ。よろしく!」
ショーン「同じく息子のショーンじゃ!」
トメ「ちょっと待ってよ! 本来なら、老漁夫(ろうぎょふ)が、お迎えするはずなんだけど・・・。」
ジョン「いちいち新キャラ出すのは、面倒くさいんで、俺たちが出て来たってわけだ。」
芹彦「さ・・・作者の陰謀か?」
ジョン「まあ、そういうことだ。ちなみに、明神崎についてなんだが・・・。」
犬「何か、候補となる地が有るのでござるか?」
ヨーコ「南区に、妹尾崎(せのおざき)って地名が有るのよ。作者の予想なんだけど、そこじゃないかって、言ってたわよ。」
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ジョン「妹尾の岬って意味だから、限りなく、黒に近いグレーだろ?」
ジュリアン「岬が二つも、三つも、有るわけがないしのう。」
芹彦「そ・・・そういうモノなのか?」
なにはともあれ、芹彦たちは上陸を果たしたのであった。
つづく
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