JW399 そして、奥宮
【崇神改革編】エピソード26 そして、奥宮
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
天照大神(あまてらすおおみかみ)(以下、アマ)が、引っ越しを要望。
紀元前59年、皇紀602年(崇神天皇39)3月3日。
豊鍬入姫(とよすきいりひめ)(以下、きぃ)は、丹波(たにわ:現在の京都府北部)の吉佐宮(よさ・のみや)に移った。
この地を治める、彦坐王(ひこいます・のきみ)(以下、イマス)。
イマスの息子、丹波道主王(たにわのみちぬし・のきみ)(以下、ミッチー)。
ミッチーの妻、河上摩須郎女(かわかみのますのいらつめ)(以下、マス子)。
御食事担当の豊受大神(とようけのおおかみ)(以下、とよよん)が、解説に加わる中、内宮(ないくう)と外宮(げくう)の存在を知ったのであるが・・・。
ミッチー「外宮の名に、それがしと『マス子』が暮らす館の名が付いておるとは・・・。」
マス子「旦那様。人生いろいろ、伝承もいろいろって言いますし・・・。」
きぃ「は・・・初耳ですけど・・・。」
とよよん「とにかく、京都府福知山市(ふくちやまし)には、内宮と外宮が有るのよん。」
イマス「エピソード394と395で紹介された、真名井神社(まないじんじゃ)については、一つの社(やしろ)で、内宮と外宮の役割を果たしておるのですな?」
アマ「そういうことになるのう・・・。」
とよよん「ちなみに、福知山市には、奥宮(おくみや)も有るのよん。」
マス子「奥宮? 福知山市には、内宮と外宮だけじゃなくて、奥宮も有るんですか?」
とよよん「その通りよん。その名も、天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)よん。参拝の際は、鎖を伝って斜面を登るのよん。」
イマス「天岩戸・・・ということは、天岩門別神(あまのいわとわけ・のかみ)が祀(まつ)られておるのですか?」
きぃ「天岩戸の物語には登場せず、ニニギ様が降臨される時に、初登場する神様ですね? たしか・・・櫛石窓神(くしいわまど・のかみ)とか、豊石窓神(とよいわまど・のかみ)という別名が有ったような・・・。」
アマ「普通に考えれば、そうなるのう・・・。されど・・・。」
ミッチー「違うと申されまするか?」
とよよん「そうよん! 祀られてるのは、櫛御毛奴命(くしみけぬ・のみこと)よん!」
きぃ・イマス・ミッチー・マス子「し・・・知らない・・・。」×4
とよよん「こう言えば分かるかしら! 素戔嗚命(すさのお・のみこと)よん!」
きぃ・イマス・ミッチー・マス子「ええぇぇ!!」×4
アマ「そうなのじゃ。天岩戸神社という社名にも関わらず、素戔嗚こと『スー』が祀(まつ)られておるのじゃ。わらわも、全く理解出来ぬ。」
イマス「と・・・とにかく、福知山市(ふくちやまし)には、内宮と外宮だけでなく、奥宮(おくみや)も有るということですな?」
とよよん「そういうことよん! 福知山市の大江町仏性寺(おおえちょう・ぶつしょうじ)に鎮座してるのよん!」
アマ「これにて、京都府福知山市大江町の『元伊勢三社(もといせさんしゃ)』の解説は終(しま)いじゃが、候補地は、まだまだ有るぞ。」
次なる候補地とは?
次回につづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?