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ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

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ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
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#神武天皇

JW20 家島と国生み

JW20 家島と国生み

【神武東征編】エピソード20 家島と国生み

狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した。

ここで、本編の主人公、サノが口を開いた。

サノ「前回の予告通り、家島(いえしま)に着いたぞ! 兵庫県姫路市に編入されている島じゃ。」

三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)が合いの手を入れる。

ミケ「伝承で

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JW21 どんがめっさん

JW21 どんがめっさん

【神武東征編】EP21 どんがめっさん

播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

小柄な剣根(つるぎね)が解説していた時、筋肉隆々の日臣命(ひのおみ・のみこと)が、島内の大岩について、自慢気に語ってきた。

日臣(ひのおみ)「剣根よ! 家島の真浦港(まうらこう)にある大岩は知っちょるか?」

剣根(つるぎね)「亀の

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JW22 合体、そして難波へ

JW22 合体、そして難波へ

【神武東征編】EP22 合体、そして難波へ

播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

そこで、四代目水先案内人こと槁根津日子(さおねつひこ)(以下、サオネツ)と出会ったのであった。

前回は椎根津彦(しいねつひこ)(以下、シイネツ)との類似性について説明をさせてもらったが、そのことについて、長兄の彦五瀬命(ひこいつ

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JW23 草香江を渡って

JW23 草香江を渡って

【神武東征編】EP23 草香江を渡って

紀元前663年2月11日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、大阪湾を経由し、難波(なにわ)に辿り着いた。

ここで、味日命(うましひ・のみこと)とサノの息子、手研耳命(たぎしみみ・のみこと)(以下、タギシ)が、難波についての解説を始めた。

味日(うましひ)「浪が速いんで、浪速(なみはや)と言われるようになり、そこから転じて難波になったんやじ。

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JW24 孔舎衛坂の戦い

JW24 孔舎衛坂の戦い

【神武東征編】EP24 孔舎衛坂の戦い

河内国(かわち・のくに)の草香村(くさかむら)にある青雲(あおくも)の白肩津(しらかたつ)に上陸した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

中(なか)つ国(くに)に入るため、斥候(せっこう:探索部隊のこと)を出して、いろいろ地形を調べることにした。

斥候役には、筋肉隆々の日臣命(ひのおみ・のみこと)が就任した。

そして、数日後、務めを果たし、

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JW24.5 長髄彦の議

JW24.5 長髄彦の議

【神武東征編】EP24.5 長髄彦の議

狭野尊(さの・のみこと)一行が敗北を喫した孔舎衛坂(くさえのさか)の戦いより、数日前か数か月前にさかのぼり、ここで、いったん、中(なか)つ国(くに)の方で何が起こっていたのかを紹介したいと思う。

中つ国を治めていたのは、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)(以下、ニーギ)と『記紀』には記されているが・・・。

ニーギ「その通り。私が中つ国を治める饒速日だ。」

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JW25 兄の雄叫び

JW25 兄の雄叫び

【神武東征編】EP25 兄の雄叫び

孔舎衛坂(くさえのさか)の戦いで、中(なか)つ国(くに)の軍勢に敗北を喫した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、盾津(たてつ)まで撤退した。

現在の東大阪市にある日下(くさか)周辺のことである。

矢傷を負った、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は重い容体となっていた

サノ「兄上・・・。御気分は如何(いかが)ですか?」

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JW26 雄叫び、再び

JW26 雄叫び、再び

【神武東征編】EP26 雄叫び、再び長髄彦(ながすねひこ)の追撃から逃れ、茅渟(ちぬ)の男水門(おのみなと)に辿り着いた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

この地で、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は息を引き取ったのであった。

ここで次兄の稲飯命(いなひ・のみこと)と三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)が解説を始めた。

稲飯(いなひ)「男水

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JW27 彦五瀬の最期

JW27 彦五瀬の最期

【神武東征編】EP27 彦五瀬の最期

前回、和歌山県は紀の川河口近くにある、水門吹上神社(みなとふきあげじんじゃ)を紹介させてもらった。

この地でも、彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は雄叫びを上げていたのであるが、まだ息を引き取る気配はないのであった。

この状況に、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は困惑していたが、他の者たちは、そうでもなかった。

というわけで、意気揚

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JW28 琴の浦の戦い

JW28 琴の浦の戦い

【神武東征編】EP28 琴の浦の戦い

長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)を失った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

悲しみに暮れる中、二つの鏡を鎮座する候補地を目指していた。

サノ「兄上がいない・・・。まだ実感が湧かぬ・・・。」

そこに、おじいちゃんキャラの天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)がやって来た。

ミチネ「お気持ち、御察しもうしまするが、神宝を鎮座

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JW29 名草の英雄

JW29 名草の英雄

【神武東征編】EP29 名草の英雄

天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)が言う、同じ場所に二柱(ふたはしら)の神を祀るとは、一体どういうことなのか?

ミチネの説明は続く。

ミチネ「同じ場所に、二つの神社があるということですな。」

質問をした大久米命(おおくめ・のみこと)が驚嘆の声を上げる。

大久米(おおくめ)「えっ! 合祀じゃなくて、あくまで別々の神社が同じ場所にあるってこ

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JW30 天磐盾

JW30 天磐盾

【神武東征編】EP30 天磐盾

名草戸畔(なくさとべ)を討ち果たし、名草の地を平定した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

ここで、博学の天種子命(あまのたね・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)が補足説明を始めた。

天種子(あまのたね)「和歌山県海南市のガイドブックによると、紀の川の河口に大蛇が流れ着いたので、人々は神の化身として頭部、腹部、脚部の三つに分けて、それぞれを神とし

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JW31 兄たちの挽歌

JW31 兄たちの挽歌

【神武東征編】EP31 兄たちの挽歌

和歌山県(わかやまけん)新宮市(しんぐうし)の神倉山(かみくらさん)と言われている天磐盾(あまのいわたて)に登った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

登山の理由を巡り、一行が語り合っていると、地元の民が突然、現れた。

地元の民「この山ですが・・・再登場するんで・・・よろしく。」

サノ「だっ・・・誰じゃ!? 名を名乗れっ!」

地元の民「不器

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JW32 熊野より愛を込めて

JW32 熊野より愛を込めて

【神武東征編】EP32 熊野より愛を込めて

嵐に遭遇した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。

二人の兄も海に身を投げて死亡してしまう。

もみくちゃにされる船団。

そして・・・。

サノ「というわけで、助かったようじゃな?」

いきなりの主君の質問に小柄な剣根(つるぎね)が答える。

剣根(つるぎね)「土地の者が船を漕(こ)ぎ、漂流する我々を助けたと伝承が残っているそうですぞ。」

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