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kikuzirou
2021年9月17日 11:11
【神武東征編】EP25 兄の雄叫び孔舎衛坂(くさえのさか)の戦いで、中(なか)つ国(くに)の軍勢に敗北を喫した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、盾津(たてつ)まで撤退した。現在の東大阪市にある日下(くさか)周辺のことである。矢傷を負った、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は重い容体となっていたサノ「兄上・・・。御気分は如何(いかが)ですか?」イ
2021年9月24日 09:53
【神武東征編】EP26 雄叫び、再び長髄彦(ながすねひこ)の追撃から逃れ、茅渟(ちぬ)の男水門(おのみなと)に辿り着いた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。この地で、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は息を引き取ったのであった。ここで次兄の稲飯命(いなひ・のみこと)と三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)が解説を始めた。稲飯(いなひ)「男水
2021年9月25日 08:05
【神武東征編】EP27 彦五瀬の最期前回、和歌山県は紀の川河口近くにある、水門吹上神社(みなとふきあげじんじゃ)を紹介させてもらった。この地でも、彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は雄叫びを上げていたのであるが、まだ息を引き取る気配はないのであった。この状況に、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は困惑していたが、他の者たちは、そうでもなかった。というわけで、意気揚
2021年9月27日 15:24
【神武東征編】EP28 琴の浦の戦い長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)を失った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。悲しみに暮れる中、二つの鏡を鎮座する候補地を目指していた。サノ「兄上がいない・・・。まだ実感が湧かぬ・・・。」そこに、おじいちゃんキャラの天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)がやって来た。ミチネ「お気持ち、御察しもうしまするが、神宝を鎮座
2021年9月29日 01:27
【神武東征編】EP29 名草の英雄天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)が言う、同じ場所に二柱(ふたはしら)の神を祀るとは、一体どういうことなのか?ミチネの説明は続く。ミチネ「同じ場所に、二つの神社があるということですな。」質問をした大久米命(おおくめ・のみこと)が驚嘆の声を上げる。大久米(おおくめ)「えっ! 合祀じゃなくて、あくまで別々の神社が同じ場所にあるってこ
2021年10月2日 03:30
【神武東征編】EP30 天磐盾名草戸畔(なくさとべ)を討ち果たし、名草の地を平定した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。ここで、博学の天種子命(あまのたね・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)が補足説明を始めた。天種子(あまのたね)「和歌山県海南市のガイドブックによると、紀の川の河口に大蛇が流れ着いたので、人々は神の化身として頭部、腹部、脚部の三つに分けて、それぞれを神とし
2021年10月8日 02:30
【神武東征編】EP31 兄たちの挽歌和歌山県(わかやまけん)新宮市(しんぐうし)の神倉山(かみくらさん)と言われている天磐盾(あまのいわたて)に登った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。登山の理由を巡り、一行が語り合っていると、地元の民が突然、現れた。地元の民「この山ですが・・・再登場するんで・・・よろしく。」サノ「だっ・・・誰じゃ!? 名を名乗れっ!」地元の民「不器
2021年10月14日 12:24
【神武東征編】EP32 熊野より愛を込めて嵐に遭遇した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。二人の兄も海に身を投げて死亡してしまう。もみくちゃにされる船団。そして・・・。サノ「というわけで、助かったようじゃな?」いきなりの主君の質問に小柄な剣根(つるぎね)が答える。剣根(つるぎね)「土地の者が船を漕(こ)ぎ、漂流する我々を助けたと伝承が残っているそうですぞ。」
2021年10月17日 19:54
【神武東征編】EP33 丹敷浦の戦い三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。解説は続くのであった。まず、サノの息子、手研耳命(たぎしみみ・のみこと)(以下、タギシ)がサノに語り掛けた。タギシ「父上? 大事なことを忘れておりませぬか?」サノ「大事なこと? 何じゃ?」
2021年10月22日 01:29
【神武東征編】EP34 進撃の巨熊三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。丹敷浦(にしき・のうら)の豪族、丹敷戸畔(にしきとべ)を討ち取ったところで、突然、熊野の神と名乗る熊が襲撃してきた。一行は熊野の神の毒気により、朦朧とするのであった。ここで筋肉隆々の日臣命(ひのおみ
2021年10月27日 12:32
【神武東征編】EP35 神と神熊野の神の試練を乗り越えた狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)の元に、高倉下(たかくらじ)という男が現れ、更には武甕雷神(たけみかづち・のかみ)(以下、タケミー)と天照大神(あまてらすおおみかみ)(以下、アマ)が現れた。神々の説明は続く。アマ「出雲(いずも)の大国主神(おおくにぬし・のかみ)に国を譲(ゆず)ってもらった時、タケミーを派遣したのじゃが、その
2021年10月29日 11:14
【高千穂編】エピソード1 三毛入野は主人公紀元前663年、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、熊野の海で嵐に遭遇した。そして、この状況に耐え切れず、二人の兄は海に飛び込んでしまったのであった。稲飯命(いなひ・のみこと)は常世(とこよ)の国に行き、鋤持神(さいもちのかみ)となったが・・・。もう一人の兄、三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)は、荒れ狂う波にもまれな
2021年10月29日 11:17
【高千穂編】エピソード2 鬼八の刃狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行と別れた三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)は、比古麻(ひこま)を供連れにして、高千穂(たかちほ)に戻ることになった。途中、これまで出会った人々との再会を楽しみながら、旅を進めたと思う。槁根津日子(さおねつひこ)「わては居(お)るようで、居(お)らんのや。」二号「ンア~。」興世姫(おきよひめ
2021年11月14日 01:20
【神武東征編】EP40 菟田釣り天井事件筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)と息子の味日命(うましひ・のみこと)、そして部下として編入された大久米命(おおくめ・のみこと)は兄猾(えうかし)の屋敷へと向かった。道臣(みちのおみ)「ところで、兄猾(えうかし)の屋敷って、どこっちゃ?」そこへ、三本足こと八咫烏(やたがらす)がやって来た。三本足「おめえら、居場所も分からずに飛び出しちま