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kikuzirou
2021年9月29日 01:27
【神武東征編】EP29 名草の英雄天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)が言う、同じ場所に二柱(ふたはしら)の神を祀るとは、一体どういうことなのか?ミチネの説明は続く。ミチネ「同じ場所に、二つの神社があるということですな。」質問をした大久米命(おおくめ・のみこと)が驚嘆の声を上げる。大久米(おおくめ)「えっ! 合祀じゃなくて、あくまで別々の神社が同じ場所にあるってこ
2021年10月2日 03:30
【神武東征編】EP30 天磐盾名草戸畔(なくさとべ)を討ち果たし、名草の地を平定した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。ここで、博学の天種子命(あまのたね・のみこと)と味日命(うましひ・のみこと)が補足説明を始めた。天種子(あまのたね)「和歌山県海南市のガイドブックによると、紀の川の河口に大蛇が流れ着いたので、人々は神の化身として頭部、腹部、脚部の三つに分けて、それぞれを神とし
2021年10月8日 02:30
【神武東征編】EP31 兄たちの挽歌和歌山県(わかやまけん)新宮市(しんぐうし)の神倉山(かみくらさん)と言われている天磐盾(あまのいわたて)に登った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。登山の理由を巡り、一行が語り合っていると、地元の民が突然、現れた。地元の民「この山ですが・・・再登場するんで・・・よろしく。」サノ「だっ・・・誰じゃ!? 名を名乗れっ!」地元の民「不器
2021年10月14日 12:24
【神武東征編】EP32 熊野より愛を込めて嵐に遭遇した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。二人の兄も海に身を投げて死亡してしまう。もみくちゃにされる船団。そして・・・。サノ「というわけで、助かったようじゃな?」いきなりの主君の質問に小柄な剣根(つるぎね)が答える。剣根(つるぎね)「土地の者が船を漕(こ)ぎ、漂流する我々を助けたと伝承が残っているそうですぞ。」
2021年10月17日 19:54
【神武東征編】EP33 丹敷浦の戦い三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。解説は続くのであった。まず、サノの息子、手研耳命(たぎしみみ・のみこと)(以下、タギシ)がサノに語り掛けた。タギシ「父上? 大事なことを忘れておりませぬか?」サノ「大事なこと? 何じゃ?」
2021年10月22日 01:29
【神武東征編】EP34 進撃の巨熊三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。丹敷浦(にしき・のうら)の豪族、丹敷戸畔(にしきとべ)を討ち取ったところで、突然、熊野の神と名乗る熊が襲撃してきた。一行は熊野の神の毒気により、朦朧とするのであった。ここで筋肉隆々の日臣命(ひのおみ
2021年10月27日 12:32
【神武東征編】EP35 神と神熊野の神の試練を乗り越えた狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)の元に、高倉下(たかくらじ)という男が現れ、更には武甕雷神(たけみかづち・のかみ)(以下、タケミー)と天照大神(あまてらすおおみかみ)(以下、アマ)が現れた。神々の説明は続く。アマ「出雲(いずも)の大国主神(おおくにぬし・のかみ)に国を譲(ゆず)ってもらった時、タケミーを派遣したのじゃが、その
2021年11月5日 02:34
【神武東征編】EP36 高倉下の神社前回は三毛入野命(みけいりの・のみこと)のエピソードを紹介させてもらった。今回から、再び狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行の物語に戻ろうと思う。一行は、熊野の神による試練を乗り越え、天照大神(あまてらすおおみかみ)や武甕雷神(たけみかづちのかみ)との邂逅を果たした。そして今、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)の息子、高倉下(たかくらじ)が、
2021年11月6日 08:36
【神武東征編】EP37 三本足、再び熊野で出会った、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)の息子、高倉下(たかくらじ)が、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行に説明を続けていた。高倉下(たかくらじ)「あの・・・天磐盾(あまのいわたて)の岩についても、説明がありまして・・・。」サノ「では、そちらの解説も頼もうぞ。」高倉下(たかくらじ)「岩の名前は『ゴトビキ岩』と言いまする。ゴトビキと
2021年11月7日 10:23
【神武東征編】EP38 今日から、おいは迷子になった狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。そこに八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が現れた。三本足が先導し、日臣命(ひのおみ・のみこと)が道を切り開いていくと言う。果たして、一行は山中から抜け出すことができるのであろうか。そのとき、目の周りに入れ墨をした大久米命(おおくめ・のみこと)がやって来た。大久米(おおくめ)「指
2021年11月12日 01:03
【神武東征編】EP39 菟田の兄弟山中から抜け出した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が新たな事実を口にした。三本足「この菟田(うだ)にも、首長(しゅちょう)がいるんだ。『記紀(きき)』では、魁帥(ひとごのかみ)って表現されてる奴らだ。そいつらを恭順させねえと、菟田を平定したっちゅうことにはならねえだろ?」サノ「奴らと申したな。一人では
2021年11月14日 01:20
【神武東征編】EP40 菟田釣り天井事件筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)と息子の味日命(うましひ・のみこと)、そして部下として編入された大久米命(おおくめ・のみこと)は兄猾(えうかし)の屋敷へと向かった。道臣(みちのおみ)「ところで、兄猾(えうかし)の屋敷って、どこっちゃ?」そこへ、三本足こと八咫烏(やたがらす)がやって来た。三本足「おめえら、居場所も分からずに飛び出しちま
2021年11月16日 11:39
【神武東征編】EP41 久米部の歌狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)たち天孫一行と菟田(うだ)の人々の友好を深めるための饗宴(きょうえん)が開かれた。弟猾ら、菟田の人々が用意した肉と酒で、大宴会をおこなったのである。このとき、皇軍の兵士たち、すなわち久米部(くめべ)の連中が歌を謡(うた)い始めた。菟田の 高城(たかぎ)に 鴫羂(しぎわな)張る 我(わ)が待つや 鴫は障(さや)ら
2021年11月17日 05:07
【神武東征編】EP42 吉野三人衆前回は宴会の模様を紹介させてもらった。久米部の歌う唄は、来目歌(くめうた)と呼ばれ、宮中の儀式で歌われることになる。今でも、唄に合わせて舞う久米舞(くめまい)が、天皇即位後に挙行される、大嘗祭(だいじょうさい)にておこなわれている。ここで、永遠のセンター、大久米命(おおくめ・のみこと)が語り始めた。大久米(おおくめ)「二千年後も歌われてるんすか