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柔能く剛を制したい話

素敵だ、これは便利だと飛びついたものが、果たして本当にそうだったのか。

人の形をした鬼の話が流行ったが、それと同じかそれ以上の「ヒト」が出るようになった。いや、目につくようになった、というのが近い気がする。

自分はそれとは違うと思った瞬間、それは慢心で、鬼と表現されたり、ケモノのようだと表現されたりするその所業は、十分に私も、隣人をも、引き起こす可能性を秘めていることを、吐き気と共に肝に銘じたい。

集団の中、同じ行動をしなければ自分の命がどうにかなる状況だったかも知れないし、生育環境もあるー

ともかく、鬼やケモノの所業でも、起こしたのは同じ「ヒト」なのだから。

それでもその同じ「ヒト」と、
強固に歪められたかに見える方向性を、
しなやかに柔らかに変えたいと、
まだどこかで思っている。
あわよくば、ゆるくつながり、
皆で一緒に生き延びたいー


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