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回らないお寿司屋さんの写真をインスタにあげてみたい【他15選】

みなさんのインスタグラムやFacebookのタイムライン、ストーリーにはどんな投稿が並んでいるだろうか? 私は31歳の男性会社員であるから、ビジネス関連や結婚報告、子どもたちの健やかな成長報告、グルメに関するものが多い。

いいなぁ、キラキラしてるなぁ。
すごいなぁ。なんかいいなぁ。
私もやってみたいなぁ。

だが私にはそんな勇気はない。

恥ずかしいから(白目)。

どなたかのキラキラした投稿を見た時に心をつんざくあの感覚は何だろう。言葉にしづらい、抽象的なファジーなあの気持ち。

心がざわめくというか、かといって気にするものでもない、どちらかと言うと、微笑ましいし、まったく害がないもの。いちいち取り上げるまでもない瞬間。インスタだけでなく、日常生活でもそんな瞬間がある。

「あ、なんか気づいちゃった…」みたいな気持ちにさせられる瞬間である。今日は、そんな「おや?」っとなる瞬間をどんどんと15個書いていこうと思う。あの感覚を一言で表すなら、何なのかを考えながら。

それは例えば、

[1]マスク
3年ぶりにオーストラリアから帰ってきた日本人大学生が、いまだにマスクをしている日本国民を見て「あっちは全員外してるけど、なんか日本人ってそんな感じだよな〜」って言ってるのを見た時。


[2]マニュアル免許の人

マニュアルで免許を取ろうと自動車学校に通っている人が、教習中に初めてオートマ車に乗った時に「え、こんなの(オートマ)めっちゃ簡単じゃないすか?」と先生に言ってるのを見た時。



[3]子どもの鼻歌
子どもの歌っている鼻歌がなんの曲か分からなくて、インスタグラムのストーリーで「この曲ってなんの曲か分かる人いますか?」って聞いているママさん。


[4]知らない友だち
「またテキーラ飲んでる人」
という文章とともに、自分が知らない「友だちの友だち」が登場するストーリーを見て、ミュートを決意する瞬間。


[5]コストコ
「普段買い物はどこでするの?」と聞かれた時に「あー、うちは基本コストコでー」と言ってる赤の他人の会話が聞こえた瞬間。


[6]恋愛相談
恋愛相談と称して、マッチングアプリで出会った男の人たちが、眼科医、パイロット、外資系コンサル、インフラ系と、理由は分からないけどハイスペックな人たちとの源氏物語を語ってくるアラサー女性さん。


[7]レモン
「唐揚げにレモンかけるなら皮を下にした方がいいんだよ」と言っている友人に「そうなんだ、物知りだなぁ」と気を遣った返事をしている他人を見た時。


[8]私大と国立大
「早稲田はAO入試とかスポーツ推薦あるから、一概に学力が高いとは言えないんだよね」
と言う信州大学の人のツイートを見た時。


[9]ホンモノを知らない
一生懸命やってる藤原竜也の演技を「どれ見ても同じだからなぁ」と、彼の舞台を見たこともないのに一刀両断する人。


[10]ヨコモジ
「あの人、横文字つかいすぎ笑」
と、横文字ユーザーをやけにバカにしている人が天然で「アジェンダ」という横文字を使っているのを見た時。


[11]アニバーサリーのお祝い
生後4ヶ月記念で寝かされて、ディズニーのコスプレをさせられ、俯瞰写真を撮られてニコニコお祝いされる赤ちゃんの写真を見た時。


[12]好きな女優は海外の人
「好きな女優は?」と聞かれた時に、素直に池田エライザ、浜辺美波、石原さとみとか旬の名前を言えばいいのに「うーん、ニコール・キッドマンかなぁ」と言う、たぶんニコール・キッドマンの声も知らないであろう人の返答。


[13]イベント
謎のコミュニティイベントを開催しました、という謎のSNS投稿。


[14]すごい人
「明日までは札幌なんすけど明後日からは広島なんで」
と言うアポイントの取れない謎の全国型ビジネスマン。


[15]変わらないマルチプレーヤー
ガッキーと結婚してからも、変わらず粛々と楽曲を作り続ける黒いピアスをした星野源をテレビで見た時。





ぜんぶソワソワする。ほんの少しだけざわめく。ほんのちょっとだけ。「む?」とざわめく。けれどぜんぶ許せる。いや、許すとか許さないの話ではない。ソワソワとして、ふわふわして心をつんざく曖昧な概念。

もしかすると自分も言うかもしれない。それで誰かが傷ついていることに気づいたら謝りたい。自分もそうかもしれない。ダメだだめだ。過去の自分がこうだったかもしれない。そんなむかしの自分は許したい。


ギリギリ許せるんだけど、少し心がざわめく瞬間。胸がサワサワするもの。このなんとも言葉にしがたい概念、みなさんも思い浮かべてやってみてね。


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〈あとがき〉
もはや現代で暮らしていて、誰かの心をざわつかせずに暮らすのは不可能ではないかと思わされます。今も昔もわたし自身、きっと気づかないうちに人様の心をざわつかせているのではないかと、これを書きながら反省しました。気にしすぎたらキリがないんですけどね。気にしたらキリがないんです。気にせず生きましょう。今日も最後までありがとうございました。

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