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男子高校生の髪型がみんなセンター分けの不思議。


色んな人がいる。自然、色んな髪型の人がいる。札幌の街中を歩いていると、老若男女を問わず色んな人たちとすれ違う。どこの街でもそうだけど。今日、つい先ほど、男子高校生の集団とすれ違った。札幌市内の中心部、狸小路とススキノの間で。繁華街だ。

タイトルの通り、男子高校生の髪型はみんなセンター分けだった。6人の集団だった。センター分けだ。彼らとすれ違う前には、専門学生の集団ともすれ違った。当然、髪型はセンター分けだった。



センター分け、多いなぁ。


センター分けに文句はない。
なぜなら、かくいう私も、センター分けだから。ズッコケだ。「お前もかい!」だ。
センター分け、いいよね笑。


●時代ごとの男子の髪型の変遷

思えば、男子の髪型の変遷は、私が高校生だった2006年〜2009年から遡ってみると、以下のような変遷ではなかろうか。


●2006年頃
アシンメトリー、襟足長め

山Pかっこいい

野ブタをプロデュースの頃の山下智久さんを思い出してもらえばいい。「アシメ」なんて言われていて、一部のイケてるグループ、イケてる高校の男子生徒はこれだった。彼らの専売特許、独壇場だ。

私はといえば、高校生当時、ほぼアフロだった。髪型をセットするのはダサいと思ってる一団にいた。癖毛だったので、伸びるがままだった。高校生当時の私はサッカー部だったので、監督に怒られて「お前ら明日坊主にしてこい!」と言われても「はい!わかりました!」と家に帰って5分で坊主にしたものだ。バリカンがブイーンと火を吹いていた。


●2010年頃
マッシュ 襟足刈り上げ、ツーブロック

ホトちゃん、がんばれ


私が大学生になると、アシメ軍団は徐々に減っていき、今のニホンオオカミのようについには絶滅した。続いて隆盛を極めたのはマッシュだ。襟足は刈り上がっており、妙な清潔感がある。私はといえば、大学時代には学校にもほとんど行かず、新規の友達も出来なかったので、髪の毛にこだわることもなかった。得意の癖毛を存分に活かした結果、またアフロに戻っていた。

でも、内心思っていた。

「いいなぁ、マッシュ。いいなぁ、刈り上げ」


中学生の時に、他の人よりもいち早く携帯電話を手に入れた友達を見て、憧れる感覚だ。

いいなぁ、マッシュ… 。俺もやりたいなぁ。あんな感じで清潔感あって、妙なこなれ感を演出できたら、友達できるかなぁ。なんて思っていた。

でもマッシュにしなかった。なぜか?

美容室に行ったことがなかったから。


いつも親に髪の毛を切ってもらっていた。親は美容師でもなんでもない。小学3年生の頃に堂本光一に憧れて、お父さんに頼んだことがあった。「光一くんみたいに切って」と頼むと、お父さんが「おう、任せろ!かっこよくしてやる!」なんて言われて、鏡を見たらほぼ坊主になっていた。小学3年生の私は、当然大泣きした。「全然堂本光一じゃない!ウワーン!」「お前は短い方が似合うから」と言いつつ、お父さん、困惑してたなぁ。でもね、ありがとうね、お父さん。


●2022年現在
センター分け

美しい吉沢亮

ここでセンター分けだ。冒頭の高校生も専門学生も、金太郎飴みたいにセンター分けだ。センター分けは、マッシュ、刈り上げ、ツーブロックのいとこみたいなもんだ。センター分け。マジでイケてる。爽やか。やっぱり男の子はおでこを出してなんぼだよね。みんながやりたくなるのも分かる。


たぶん、BTSDynamiteを発表した時の、ジョングクの髪型がセンター分けで、MVが衝撃的にかっこよかったから広まったんじゃないかな。

ジョングク、かっこいい

誰がどう見たって、イケてまっせ。

高校、大学と美容室に行けなかった私も、今では妻の勧めで美容室に通えるようになった。そう考えると、今の高校生はいいな、と思うし、見た目にすごく気を遣ってるんだな、と思う。

いや待てよ?


流行に敏感で、見た目に気を遣えて、美容室に行くことになんの抵抗もない、そんなイケてる層の男子高校生たちをたまたま私が目撃しているだけで、世の高校生の大半はセンター分けではないんじゃなかろうか?

さすがにアフロは絶滅してると思うけど。

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