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私を魅了してくれた4人組。

今日の日中、私は札幌市内のスポーツ複合施設「北ガスアリーナ」にいた。札幌市内に拠点を置くプロバレーボールチーム、サフィルヴァ北海道の公式試合を見るために。


私はバレーボールに縁もゆかりもない。学生時代の部活はサッカーだった。バレーボールの試合観戦は生まれて初めて。私のバレーボール知識は「プリンセスメグ」「パワフルカナ」で止まってる。


なぜここに私がいたかというと、前職時代の取引先から招待されたからだ。


「イトーさん、無料招待しますんで、きてください」

と言われたら、断るわけにはいかない。スケジュールを確認する。その時間はちょうど空いてる。行く。

「ご家族や友人を誘ってくれてもOKですから」



1人で行った。



招待席に1人で座る。北ガスアリーナの収容人数は約2,500人。動員率は約50%くらいで、みんな家族や友人と来ていた。なんか、ハリセンみたいなやつを手に持って、パンパン応援してるぞ。


私は1人だから「うんうん」みたいな感じで見る。「〇〇選手だ!」という声が聞こえるが、誰なのかも分からない。「いけー!」という声や「すげえ!」という感嘆の声も聞こえたけれど、私は「うんうん」と見るしかない。


だって、1人だから。


私は思った。


「あれ? この構図って…。周りはみんなで来て、はしゃぎ方を分かってるのに、私は1人で静かにするしかないこの構図って…。どこかで…」


あ! ポール・マッカートニーの
東京ドームライブのときとおんなじだ!!

【過去記事】ポールのライブに1人で行く話

〈引用〉
ライブが始まる。私は1人。ステージ上のポールは豆粒みたいに小さかった。乱視が強いので、この日のために作ったメガネをかけて一生懸命ポールを見る。あれがポール・マッカートニーだ。



うっわ、俺ってば10年以上たってるのに、なんにも変わってねーじゃん、きっも。なんて思いながら、試合を観戦する。




◾️選手入場


サフィルヴァ北海道はプロバレーボールチームだが、選手たちは普段、サラリーマンとして普通に仕事をしているらしい。

試合開始前に、この試合を楽しむために勉強しておきたくて、サフィルヴァ北海道のHPを覗く。


北海道出身の選手もいれば、アメリカからやってきた外国人選手もいるらしい。たしかにみんなデカい。


選手たちは普段、どんなことを考えてバレーをしているんだろう。それぞれに物語があるんだろうなぁ、なんて思っていたら「あ、これはnoteに書けるかも」と思っちゃう浅ましさ。


体育館に響く「キュッキュッ」という靴の音。場内は観客の歓声とDJのコールで盛り上がる。臨場感がすごい。

黄色がサフィルヴァ北海道




◾️試合を1人で見ていたら


試合がスタートして、少し経ったときだった。

ボールを床に絶対つけない選手たちが、ボコボコとボールを打ち合う。ラリーが続く。次々と決まるスパイク。

プロはすごいなぁ、と思っていると
コート上のある人たちの存在が目にとまった。



「おや? この人たちは…一体?」


旗を持って凛として立つ人たち


グッと腰を入れる旗を持った人



この人たちは、ラインズマンという。

サッカーにもいる。要するに審判だ。床についたボールがコート内なのか、コート外なのかをジャッジする人たち。全部で4人いる。先程の写真にも4人写っている。


この4人の存在が、試合そのものよりも気になってきた。なぜ4人なんだろう?あ、線をきちんと見るためか。そうだよな。4人必要だよな。


下の画像の黄色の人たちがラインズマン(審判)だ。矢印は一人一人が見るべきコートのラインを表す。この人たち、めっちゃ重要じゃん。



もう、試合よりも、ラインズマンの存在が気になる。直立で立っていたかと思ったら、腰をグッと下ろしてボールを見る。選手より低く。めちゃ集中して。ボールが床についたら勢いよく旗を振る。

「イン!」「アウト!」のジャッジ。


なんか、かっけー、と思った私は彼らの動きをgif化することにした。伝われ、かっこよさ。


ぐっ


選手のサーブについていく


バレーコートは当然だが、四角形だ。その四角形の四隅に立って、コートを守る様子。試合そっちのけでラインズマンを観察していた私は思った。

「こ、この構図、あれじゃん」


あの漫画である。



◾️「四角形に4人」から連想すること


伝説の忍者漫画「NARUTO」じゃん。

四赤陽陣(しせきようじん)じゃん。

伝説の火影(ほかげ)が4人がかりでやっとできる最高峰の結界術、それが四赤陽陣。この結界に閉じ込められたら最後、どんな攻撃も外に通さないぞ。

4人の最強NINJA。
四赤陽陣が炸裂!



いやぁ、すごいなぁ(なにが?)。



選手ひとりひとりのストーリーも当然気になるんだけど、ラインズマン4人のストーリーも気になってくる。この人たちは札幌の人なのか?それとも連盟の人たちなのか?普段は何をしている人たちなんだろう?


めっちゃプロっぽい。


あぁ、気になる。


だ、ダメだダメだ。試合に集中。



試合はどんどん進んでいく。第1セット、第2セットが終わる。白熱の試合。ラインズマンの正確なジャッジ。ひたすら黙って見る。ひとりで。



第2セットまで終わって、少し長いインターバルに入る。10分以上の休憩だ。選手たちはこの時間できっと戦略を練るんだろう。ラインズマンはどこかへ行ってしまった。


かと思ったら、ハーフタイムショーが始まった。札幌で活動しているダンスandボーカルユニットが、歌って踊りだす。いい感じ。観客みんなが拍手を送る。私は相変わらず「うんうん」と見てる。


「うんうん、いいね、いいね…」


「…」


「…んんっ!?」



ショーを黙って見ていると、またもや気になる4人が目に入り、私は身を乗り出した。



◾️ハーフタイムショーに魅了される

ダンスandボーカルユニットがコートで歌って踊る。音楽はいい感じ。ダンスも歌も上手いぞ。観客も盛り上がってる。

と、思ってたら、その後ろで踊る少女たちが目にとまった。人数は? また4人だ。

真ん中の2人がメイン


4人の少女のうち、2人は割と大人びている。もう2人は…。幼稚園か?それとも小学校低学年か?いずれにしても、とにかく小さい!

その少女たちが、一生懸命に踊っているじゃないか。すばらしい。このすばらしさを伝えたくて、私はまたもgif化を決行することにした。伝われ!


もう、愛しさすら感じる!

どれくらい練習したんだろう。家でお母さんに見てもらったのか? 上手くできなくて泣いたりしてないよね?


私も同い年くらいの姪っ子がいるから、もう親心で見ちゃう。がんばってるなぁ。めっちゃ上手じゃん!楽しそうだ!


「うんうん」


観客席で私は1人、静かにうなずいた。
マスクの下はニコニコだ。

親御さんは、これを
どんな気持ちで見ているのかなぁ。


私なら泣いてしまうなぁ(しみじみ)。

号泣だよ。




◾️結論



と、とにかく楽しかった。


ここまで書いていて、なにこの終わり方。


〈あとがき〉
スポーツ観戦はなんでも楽しいですよね。ラインズマンも試合を作る一員だよなぁ、と思ったら、何事も1人ではできないもんだな、と思いました。ダンサーの少女たちも一生懸命で、とにかくあたたかな気持ちになりました。この記事、あとがきも含め、終わりにいくに従って、読書感想文みたいになってます。今日もありがとうございました。




【絶対聴いて】stand.fmライブは今夜9時!




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