見出し画像

手術を受けてきました。

以前から右の脇腹にしこりがあって、それが少し大きくなってきたのが気になり病院を受診すると「これは手術だね」と言われて「はい」と即答。

手術を受けることになった。
そして今日受けてきた。

手術の経緯は下記の記事に書いた。
今日はその続き。


手術は13:00からということで、12:50に受付を済ませ名前を呼ばれるのを待つ。手術は局所麻酔でおこなうことになっていて、脇腹のしこりを取ってそれがなんなのか病理診断に出すためのもの。


名前を呼ばれてすぐ、
看護師さんにこう聞かれた。

「お小水は大丈夫かしら?」

うん、おしっこは大丈夫。


手術台に行く。
ワイシャツを脱ぐ。

「電気メスでやりますからね。腕時計とかベルトを外しましょうね」


腕時計とベルトを外す。


「はい、じゃあ横になってください」


横になる。私は思った。


(こりゃまさしく、まな板の上の鯉だぜ)


大人になってからの手術は初めてだったから、緊張する。ドキドキ。まな板の上の鯉だ。


「はい、じゃあ始めますよ」


うえっ、もう始まるのか。
でも、私はまな板の上の鯉。
I am コイ、ドンと来い。


「痛いのは麻酔の時だけですから、あとは痛くないので安心してくださいね」


(またまた〜、局所麻酔と言えども、少しチクチクするとか痛むところはあるんじゃないの?)


そう思って麻酔を打ってもらう。
右わき腹に。


立て続けに5連発。
麻酔5連発。ブスリと5連発。


痛いのなんのって。
5連発は痛いですよ。



「おぉ〜、これは痛い!先生!
 これは痛いです!」

先生は言う。

「これは痛いよねぇ〜」


麻酔の効き目を信じてない私だから、ここから電気メスを身体に入れられたら、とんでもないことが起こるのでは?と思った。


「それじゃ、メス入れていきま〜す」





……





全然痛くなかった。


「先生、これもう始まってますか?」

「始まってるよ〜」

「切ってるんですか?」

「切ってるよ〜」

「麻酔って、すごいんすね笑」

「麻酔はすごいよ〜」


ザクザクと音は聴こえるんだけど、痛くない。いやぁ、どなたですか、麻酔を発明してくださったのは。ランボーとかシュワちゃんあたりが、口にタオルを噛み締めて、深手を追った上腕を自分で縫うシーンとか思い出したよ。

うおおおおお!!!みたいな。





ところが、



手術中に身体にピキンと痛みが走って、筋肉がこわばった。ん?痛いぞ?


「あれ?痛い?」

「なんか痛いです」

「あー引っ張ったからだ」

「引っ張ったんですか」

「これならどう?」

「こ、これなら痛くないです」

「続けるよ〜」


一瞬でも痛くなったのが怖くって、私は心を落ち着けるために素数を数えた。こういう時にインテリとかアメリカ人は素数を数えるよな。よし、俺も素数を数えてみよう。

2、3、5、7、9…

(あ、9は違うか)と自分にツッコむ。

11、13、17、19…

痛みは19で感じなくなった。

素数すげぇ。心を落ち着ける素数パワー。



「うーん、綺麗な脂肪だねぇ」

「え、綺麗ですか?」

「いい脂肪だよ〜。なーんて喋ってる間に、ぃよしっ、これで終わり!」

「お、終わりですか?」

「うん、これで終わりだよ〜」


時間にして30分ほどだった。

ワイシャツを着て、腕時計をし直して、ベルトを巻く。看護師さんに言われた。


「取れた腫瘍をね、病理に出しますからね」

「えぇ、お願いします」

「腫瘍、見たい?」

「えっ!見れるんですか?」

「見れますよ〜」


なんだろうこれ。

「あたしのおっぱい見たい?」的な。
比較優位にある人が言えるやつ。


私は言った。


「ぜ、ぜひ見たいです!」


「おっぱいを」ではない。
取れた腫瘍をだ。


で、取ってもらった腫瘍を見る。
小さな瓶に入っていたが、想像していた7倍大きかった。写真を載せようか迷ったけど、せっかくだから記録として載せておく。

一応モノクロで載せる。
苦手な人は見ないでね。






想像の7倍デカい!
唐揚げにして食べられそうだ!



「お大事にどうぞ〜」
と言われて病院を後にした。



病理診断の結果は8月末に分かるらしい。


はてさて、この謎の細胞は一体なんなんだろうか。ポップにまた報告できたらいいな。



▶︎つづきはこちら




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?