終わらない毎日に花束を飾ろう

ずっと何のために花を飾るのか分からずにいた。あっち側にいた。

貰った花を飾ることは簡単にできる。でも、わざわざお金を出してまで花を飾る理由がずっと分からなかった。不思議だった。

よく「花を部屋に飾っている人は余裕がある人」というけれど、あながち間違ってはいないと思う。

花を買うだけ、飾るだけの心の余裕があるのかもしれないし、金銭的に余裕があるのかもしれない。だけど、給料前でカツカツな私は何故か花を買った。心の余裕がないわけではないけれども。

私は花に縋りたかったのかもしれないし、少し現実と離れたところにいきたかっただけかもしれない。ずっとあっち側にいたのに、気付くと私は自分のお金で花を買っていた。

大学1年生のとき住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」を読んでから私は幸せについて沢山考えた。幸せってなんだろう、何をしている自分が幸せなんだろうと。

それから4年が経った今も考え続けているけど、まだ答えがでていない。だけどあの時と変わらず、幸せになりたいと心からそう思っている。

4年間、自分の幸せのために動いてきた。恋愛、アルバイト、学校生活、趣味。分かったことが1つだけある。

楽をしても幸せになれないということ。

本気になって掴みにいったものじゃないとダメなんだよね。きちんと向き合ったから結果がついてくる、本気だから辛いことも苦しいことも乗り越えられる、その先に幸せがある。

幸せってそうやってできているんじゃないかって3年と少し過ごしてそう思った。

正直、大学で何を学んだかって言われると言葉に詰まるけど、大学以外の生活から学ぶことが多かったなと思う。そういう意味で、大学に通ってよかったと改めて思う。

卒業まで1年を切ってしまった。1日、1日を大切に過ごしていかないとな。

たくさんの遠回りを繰り返して今の自分がいる。

気付くと花を買っていた自分、きっと優しさに触れたかったんだと思う。優しさの奥にある幸せに少しでも近づきたかったのかもしれない。

花を買ってから、朝1番に水切りと水替えが日課になった。玄関にあるその花を見るたび少し嬉しくなる。私は間違いなく幸せだ。

これからも花を買っては飾るだろう。いつか、いつかのはなし、家の庭に沢山の花を植えたりなんかしてみたい。

花を通して幸せに触れている。終わらない毎日に、花束を飾ろう。


#HSP   #HSS型HSP #エッセイ #写真 #コラム #生き方 #人間関係 #日記 #生き方 #大学生 #学生 #note #note初心者 #暮らし #花 #花のある暮らし







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?