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良いことをしよう運動:ポジティブな連鎖が広がる

日々のニュースで流れるネガティブな情報は、僕たちの心に深く影響を及ぼします。これに対抗するためには、良い行動の連鎖を促すことが不可欠です。僕は、テレビメディアがこの種のポジティブな連鎖を推進する鍵になるのではないかと思っています。

今回は、テレビを通じて良い行動を奨励して広めることでどのような好ましい変化が生じるか、また、社会におけるポジティブな連鎖の力を、具体的な事例を交えて考えていきます。


良いことをしよう運動

物事には連鎖反応が存在します。一つの行動が次の行動を引き起こすことがよくあります。特に、社会においては「良いこと」の連鎖が重要です。そこで、ひとつのアイデアとして、テレビを活用した「良いことをしよう運動」というのはどうでしょうか。

テレビの影響力は計り知れないものがあります。そのため、もし全国のテレビ局が一斉に「良いことをしよう!」というメッセージを視聴者に発信すれば、その影響は絶大です。視聴者がこの呼びかけに応じてさまざまな「良いこと」を行い、その活動をテレビ局に送り、テレビがそれを積極的に紹介することで、さらに多くの人々がこの流れに加わる可能性が高まります。

最近では山手線での無差別刺傷事件、渋谷駅でのカッターナイフをちらつかせる人、品川駅での女性への暴行など、不快なニュースが連続しています。これらの事件は、まるで負の連鎖のように感じられます。こうしたネガティブな出来事に対し、テレビがポジティブな行為を積極的に取り上げることで、社会全体のムードを変えることができると信じています。ポジティブな報道が増えれば増えるほど、人々は良い行動に動機づけられ、結果的にポジティブな連鎖が生まれるはずです。

このように、メディアが社会に与える影響は大きく、それを良い方向へ導くことができれば、より良い社会を作り上げる一助となるでしょう。


タイガーマスク運動

テレビの影響力を示すポジティブな連鎖反応の例として、2010年から2011年にかけての「タイガーマスク運動」という社会現象が挙げられます。この運動は、匿名の寄付者が孤児院や児童養護施設にランドセルやおもちゃ、絵本などの寄付をするというものでした。漫画「タイガーマスク」にインスパイアされたものです。

「タイガーマスク」とは日本の漫画で、主人公の伊達直人(タイガーマスク)が孤児院出身でありながら、プロレスラーとして成功した後、孤児院に匿名で寄付をするというストーリーです。

2010年末、日本のある孤児院に「伊達直人」名義でランドセルが寄付されたことがテレビニュースで報じられ、それがきっかけで、全国各地の孤児院や児童養護施設に同様の匿名の寄付が相次ぎました。これらの寄付者は「タイガーマスク」と名乗ることが多かったです。

2011年にはこの現象はさらに拡大し、「タイガーマスク」と名乗る多くの優しい人々による寄付が続きました。これらの寄付は連日テレビニュースで取り上げられ多くの人々に影響を与え、「私も何か良いことをしよう」と思わせるきっかけとなりました。


駅での心温まる出来事

僕は「良いこと」をしたいと思っている人は沢山いると信じています。何年か前の出来事ですが、駅のホームでの暖かな一幕が心に残っていますのでお話しします。

車椅子の方がホームの階段を上ろうとした際、駅員が周囲の人々に手伝いを求めました。反応は迅速で、すぐに人が集まり一斉にその方を階段上まで運びました。僕もその一員でした。周りはサラリーマン風の人々で溢れていましたが、彼らは一言も発せず当たり前のように手を貸していました。車椅子の方を安全に階段上に運んだ後、皆何事もなかったように日常に戻っていきました。

この出来事は、その普通さが逆に印象深かったのです。言葉を交わさずとも自然と手を取り合う人々の姿が、僕の心に深く残りました。

この出来事については、以前に記事をアップしています。


社会を変える小さな善行

テレビが人々に良い行動を奨励することと、社会におけるポジティブな連鎖反応について考えてみました。「タイガーマスク運動」や「駅での心温まる出来事」からもわかるように、多くの人が善を行いたいと思っていることは明らかです。しかし、行動を起こすためのきっかけがない、または人助けをしたいと思いつつ、何となく恥ずかしさを感じて躊躇している人が多いのも事実です。それだけに、彼らを後押しする環境が必要なのではないでしょうか。それにより、社会が良い方向に進むと確信しています。

ネガティブなニュースが多い世の中ですが、そうした流れをポジティブな連鎖で打ち消し、明るい社会を築くことが重要だと思います。

結局のところ、僕たち一人一人が日々の生活の中で小さな善行を積み重ねることが、とても大切であると感じています。


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