#読書感想文 No.25
起業する人、あるいは、創業されている人だけでなく、会社で働く人、社会に出る学生の人など、幅広く読んでもらいたい一冊です。
普通、こういった本はご自身で購読しようと思わないでしょうし、人から紹介されることもないでしょう(笑)。ですが、だからこそ読んでみてほしいと思います。
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社会人の方にお聞きしますが、今働いている会社の評価に満足していますか?また、評価方法は評価者の「好き・嫌い」が介在しないシステムになっていますか?
経営者の方にお聞きしますが、御社の従業員はヴィジョンや理念を体現していますか?また、評価は経営理念に即したシステムになっていますか?
この本では、経営理念と人事評価を切り離さず、しっかりと結びつけることで、「人が育つ会社」になる方法が提案されています。
人財育成も、ただ実施しているだけでは、無駄になることもあります。
例えば、新卒採用者に、社会人としてマナーを覚えてもらうために、座学で社会人研修を行ったとしましょう。
著名な講演家をお呼びして、学生気分を吹き飛ばす、厳しくも熱いセミナーを催し、無事に終わったとします。
新卒採用者の顔には覇気が宿り、やる気に満ちています。研修は成功だと誰もが疑いませんでした。
ところが、しばらくすると、期待していた人財が一人、また一人と会社を去っていきます。
「なぜ、彼らは会社を辞める選択を選んだのか?」
「研修で得た社会人としての使命感を満たすには、この会社では叶わない。」そう言われてしまったら、返す言葉はありますか?
…あくまで例えばの話ですが、ここでの教訓は、「人が育つ会社には、何が必要か?」ということです。
それは、研修や教育制度であり、評価のシステムです。そして、会社の理念にマッチし、全社員が同じゴールを目指すシステムでもなければいけないのだと思います。
どうでしょうか?会社の評価に何かしっくりこないものを感じるのだとしたら、一度、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
読んで学ぶことで、会社員の方は、ご自身のキャリアパスが広がるかもしれませんし、経営者の方は、ご自身の描く会社の未来を現実のものとすることができるかもしれません。
ということで、今回の投稿は以上です。
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