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テッサロニキで感じたギリシャの風情

Γειά σας !(ヤ・サス!)

4泊5日なんて長いと思っていたけれど、実際に過ごしてみるとあっという間でした。

ギリシャ第二の都市テッサロニキ。途中メテオラには行ったものの、この街を満喫できたように感じます。

なんとなく淡い憧れがあったギリシャという国。長く滞在したジョージアからバスでトルコ、ブルガリアを経てたどり着いた地。

それゆえ、疲労も多く溜まっていたものの、どこか晴れやかな気持ちもありました。

1ヶ月後にイスタンブールを飛び立つ。それだけを決めて飛び出した今回の旅。

徐々のその輪郭が露わになってきて、安心感も感じてきました。

挑戦したいけど、不安な心も併せ持つ。そんな二重人格なAB型(笑)の僕ですが、ここテッサロニキでなんとか平生な心を持てています。

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アテネを見ずにギリシャという国を語るのもおかしな話だとは思います。けれど、それでもテッサロニキで過ごしたわずかな時間に、この国についていろいろと感じるところはありました。

欧米への憧れが強く、海外生活に対するこだわりがある僕にとって、ギリシャはなかなかちょうど良い国だと感じました。

一言で言うと「風光明媚」。海と山という自然に、人間が作り上げた叡智の歴史。それらが重なって感じる深い味わい。

テッサロニキにはそういった趣を感じました。

海の向こうに沈んでいく夕陽を眺めると、この自然の壮大さを実感します。市内のど真ん中にあるアゴラ遺跡や、考古学博物館に行くと、人々がつくりあげた歴史の偉大さを実感します。

ギリシャとはまさにこの自然と歴史の国であり、それこそが大きな魅力なのだと思いました。

ロトンダとガレリウスの凱旋門

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街の郊外には壁の落書きや廃屋が多く、初見では来てはいけないところに来てしまった感覚を抱きます。

しかし、一歩中心に入ると、不思議と夜でも女性が一人で歩いています。

加えて、街にはゴミがひとつも落ちていない綺麗な道路があります。男性も女性も大人の気品さを持ち、上品さを振りまきます。

その上品さを持った大人たちに加え、街に繰り出すバルカン半島一のマンモス校「アリストテレス大学」の学生たちが混ざり、文教的な要素も醸し出します。

テッサロニキに着いて最初に感じた不穏な雰囲気と実際の街の姿には大きな乖離がありました。

ここは、よもすれば経済と学問の場所だ。僕がかつてアメリカのボストンを訪れて感じた居心地の良さに似たものを感じました。

ああ、好きだ。

テッサロニキに感じるこの独特な雰囲気とギャップに、僕は虜になってしまいました。

落書きだらけの街

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昨日の夜、誘惑に誘われ通りすがりのラーメン屋に入ってみました。出てきたのは味噌とんこつを名乗っているものの、何かが違う謎のラーメン。

食べてみると、日本のものとは大きく異なる味に違和感が募ります。

しかし、味自体は美味しく、これが海外のラーメンだと、改めて実感しました。

店主に味の感想を求められ、思ったことをそのまま伝えたところ、チョコアイスのサービスをしてもらいました。少し言いすぎたことを悔やむも、そういった真摯な姿には良い印象を受けました。

改めて、この街が好きになりました。

Ramen talesの味噌とんこつラーメン(13€)

今日でテッサロニキを出発し、北マケドニアに向かいます。

数日間の旅行と長期滞在では異なった感覚を抱くことは承知であるものの、この街への憧れを持つようになりました。

いつかまたこの街に長い期間滞在してみたい、そう思いました。

数週間後に今度はアテネを訪れます。その時、テッサロニキで感じた印象とどの程度変わるかを楽しみにしたいと思います。

まだまだ旅は続きます。

アリストテレス広場




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それでは、また明日お会いしましょう!

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